2022年5月23日
配信限定
初登場1位 売上5.0万DL
桑田佳祐としては昨年9月のEP『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』以来の新作。そこからの先行配信として3曲を配信リリースしていたが、CD化発表しないでの配信シングルはソロでは初となる。
同学年の佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎がゲストととして参加。桑田と世良が会った際に着想が生まれ、その後同年齢のボーカリスト兼ギタリストである5人で結集という発想から3人に声をかけたという流れのようだ。佐野、Charとは80年代に共演経験がある中で野口と桑田に接点はなかったが、桑田がリスペクトしているという関係性で人選したと報じられている。
時代遅れのRock’n’Roll Band
世代が近そうなのは把握していたが同学年だったとは驚きな5人が集結。基本的には桑田節な曲だが近年というよりソロ初期の『Keisuke Kuwata』や『孤独の太陽』頃にありそうなちょっと懐かしいメロディーラインのような気がする。この絶妙な懐かしさは何なのだろうか。近年が比較的歌謡要素が強いところがある中で往年のロックっぽい雰囲気があるためだろうか。『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat. 梅干し』に続いてメロディーのキレが戻ってきているようにも感じる。この手のコラボ曲は豪華っぷりに押されて曲自体は割と普通だったりすることも多いが今回はソロ曲だったとしてもいい曲だったと思う。
よく考えたら佐野元春しか声を知らなかったので当初残りの3人の声が分からなかったが、1番はサビまで桑田と世良、2番は野口→佐野→Char→Char+野口の順番に歌った後にサビは佐野と桑田にメインパート、ラストサビでは野口にもメインパート(Charだけサビでのメインパートなし)となっているようだ。
演奏クレジットは公開されていないため、5人全員が本当にギターを重ねて弾いているのかは不明(報道によればボーカルとギターとされているが5人それぞれこだわってギターレコーディングしたら収拾つかなそう…)。またMVではバンドメンバーとして原由子(キーボード)、ハマ・オカモト(ベース)、大友康平(ドラム)が参加。大友康平は5人と同学年であり、特別友情出演扱いとなっている(原・ハマは特別出演)。大友康平のブログで参加経緯が書かれているようにギターは弾けないと言ったらミュージック・ビデオを作るからドラム叩いてくれと言われたとしている。レコーディングに参加した話がないため、音源の演奏やコーラス参加もしていないと思われる。近年の桑田ソロの制作パターンは生バンドではないバンド風の打ち込みサウンドで済ませる場合は基本的に片山敦夫、角谷仁宣の2人の起用のみに留まる事が基本になっているので実際には片山敦夫、角谷仁宣による打ち込みの可能性も高い。
同い年のミュージシャンとして声をかけなければならないという事で大友康平、桑田の妻であり学年は1つ下だが1956年12月生まれなので55年度ではないが早生まれ(1956年2~3月生まれ)の桑田・野口・佐野とは同い年にはなる原由子も分かるが何故ベースはいきなり息子以下の年齢なハマ・オカモトになったのか。同い年にちょうどいいベーシストがいなかったのだろうか。
★★★★☆
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