2022年3月18日
配信限定
初登場19位 売上0.6万DL
2020年7月8日のベスト盤『5』をもってフェーズ1完結を宣言して活動を休止、事務所を独立してフェーズ2の準備とスタッフ募集を告知。1年後の2021年7月8日になって2022年にフェーズ2を開始すると予告したが、活動を再開する前に12月30日付で突如としてドラムの山中綾華とベースの髙野清宗が揃って脱退すると発表し3人組として2022年春にフェーズ2を開始するとより具体的な再開時期が予告された。
その予告通りの活動再開作。3月18日21時の情報解禁を予告していたため、通常の0時配信開始ではなく21時に配信が開始された。また新作ミニアルバムCD発売は7月8日発売と告知されている。またしても7月8日となっているがこれはメジャーデビュー記念日(2015年)。
ニュー・マイ・ノーマル
Mrs. GREEN APPLEに関しては電子音を多用したり、超高音を連発するボーカルなど好みではない部分も大きいが、たまには若手バンドも聞こうと思ったタイミングでたまたま若く勢いがあって良さそうなのと可能性を感じさせる部分があったので遠くから見守っている感じで聞いていた。その中での気になっていた点として作詞作曲を一手に手掛けるボーカル大森が編曲までほぼ全部個人名義でバンド名義での編曲が『Attitude』に入っていた「lovin’」1曲しかなかった事や、電子音や打ち込みの多様に伴い演奏メンバー4人、特にベースドラムのリズム隊の存在感が大丈夫なのかというのはちょっと気になっていた。特にボーカル大森は少年時代から打ち込みに傾倒して曲作りを行っていたと公言しているので若くして目指すサウンドやイメージをアレンジャーの手を借りずとも1人でPC上で完成させられるレベルに達していたと思われ、それゆえ大森単独でアレンジまで完成させていて、実際に演奏する際には1人では出来ないのでメンバーは大森の作った音楽を奏でる仲間というようなイメージだった。
Awesome City Clubなんかもベースドラムが相次いで脱退して現在の3人編成になっており最早バンドサウンドの枠にはなっていないし、ドラムが脱退する際にドラム以外の楽器も今後やってくれないかと言われて目指す方向性が違うとなって脱退する事を決めたと脱退時に公式にコメントが出るほどであり、ねごともアレンジをメインで担っていたギタリストがトラックメイカー化して打ち込みに傾倒して、ドラム不要、ベースにシンセベースをやらせるなどするようになった後に解散となっているし、昨今の流行も合わせてトラックメイカー志向のメインライターがメンバーにいると生のバンドサウンドが最早足枷でしかない傾向は確かに存在する事を感じていた。
それだけに休止中のベースドラムの同時脱退となるとやはりあまりリズム隊が制作に関わっていく部分が無かったのか、やはりそうなるのかと正直思ったところがあり、残念でもあった。まあこれでMrs. GREEN APPLEもバンドではなく完全に電子音主体の制作集団化するんだろうなと思っていたが…なんか今作に関してはファンが期待するMrs. GREEN APPLEを3人でもそのままやった感じで突き抜けるポップなメロディーに演奏はリズム隊がいなくなったけどバンドサウンドの範疇でまとめていて、明らかな打ち込みビートが炸裂したりはしていない。久々に帰ってきたんだなぁとストレートに感じられるような王道的な1曲という印象。まずはこれでこの後に新しい方向を見せるのか、変わらずこのままなのかは7月のアルバムで見えてくるか。
★★★☆☆
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