2021年12月22日
Special Edition
初登場2位 売上10.1万枚
半年ぶりのシングル。
前作同様にType-A,B,劇場盤の3種+Aと同内容(ジャケ違い)の新潟限定の新潟盤の合計4種。
3種でC/Wが異なり、全4曲。
MVは2曲制作され、A,B2曲共通+メイキング映像はA,B分割収録された。このためType-Bだけ入手すればBのCDには入っていない「私が一番言いたかったこと」も聞く事が可能。
1.ポンコツな君が好きだ
センターは2作連続で小越春花。
作曲は杉山勝彦、編曲は杉山勝彦、石原剛志。乃木坂46ではみんな大好き杉山勝彦としておなじみだが(注:当サイトが勝手に言っているだけで好評なのは事実だが「みんな大好き杉山勝彦」というフレーズは無い)、他所に提供すると途端に無風なので、みんな大好き杉山勝彦が発動(杉山勝彦なら間違いない、名曲だとする杉山氏への絶対的な信頼感がある風潮)するのは結局付き合いが長い乃木坂46だけという事なのか。実際まあまあいい曲だが、みんな大好き杉山勝彦な風潮にやや懐疑的であってもこの曲に対しては普通にいい曲程度でみんな大好き杉山勝彦感(?)までは感じられない。
策士家のポンコツ描写もスキー部の合宿に来たら予約1週間後だったというミスをやらかしたマネージャーという強烈なのがいきなり炸裂。作中でも“絶対ありえないミス”と断言しているようにいきなり度が過ぎるエピソードをぶち込んでくる破壊力が凄すぎてどうにもポンコツな君が好きだという純情少年の心情が入ってこない。しかもこれ以外に特に具体的ドジっ子エピソードは示されない始末で(2番ではそのまま荷物忘れて帰ってきたけど来週どうせまた行くからと気にしてないマイペースっぷりを強調していてポンコツアピールではない)正直出足で盛大にかましすぎて地平の彼方まで滑っていって見えなくなってしまった出オチ曲といった装い。ぱるるがいた頃にこんな曲をポンコツ=ぱるるの曲にされていたらやべぇイメージつけられたまま10年後も引きずられてたぞ…
MVはポンコツ無関係で文化祭の準備に取り組む学園モノで序盤と冒頭にドラマがあるので長い。最後の花火が行方不明になり、花火師の兄がポンコツ感を醸し出すも主題ではなく、探し回るメンバー達がメイン。最後は生徒会長中井りかのカバンに花火が隠されていたのを小越春花が発見。終わった後に問いただすと花火が打ちあがると終わってしまうから(この後受験で進路バラバラになってしまう)という切ない感じで終了。
事件以降積極的に2期生以降の若手を出そうとする中でそうなると叩かれた荻野は使えなくなり、本間日陽1択という感じで来ていたが何気にスキャンダル喰らった中井りかは前作でもサブでいい役回りだったし、今作ではまさかのあの派手目な風貌で生徒会長役。事件ではそこまで風評被害を受けなかったのもあるが、キャラ的な態度の悪さはあってもやはり根は信頼できるいい奴という評価を現場サイドでもされているが故の好待遇なのだろうか。
★★★☆☆
2.私が一番言いたかったこと
Type-A,新潟盤のみ収録。
前作と今作の間にとっとと卒業してしまった荻野由佳の卒コンで披露されたという曲。1期生が歌唱。卒バラではなく、卒業する荻野を送り出す新曲として荻野に向けて1期生が歌った曲だったようなので肝心の荻野本人は不参加という事のようだ。総選挙2年連続速報ぶち抜き首位(最終結果はほとんど票が伸びずに5位と4位)の実績からNGT48での2度センターというNGT48を支えたメンバーであることも確かだっただけに卒業ソングは既定コースだったはずが本人不参加の変則的な卒業ソング、とっとと卒業したが卒コンはちゃんと開催するといった変則的な扱いはやはり世間警察に執拗に叩かれ過ぎた事が影響したのか。未だ記事になるだけでコメントに世間警察の糾弾があふれる始末でいつの間にか全責任を負うべき首謀者みたいな扱いになってるし…。結局総選挙のあの異様な初日票もファンでさえ見当がつかない(いわゆる選挙対策をしている有志のファン集団の間でも把握していない謎の大量票)、謎の力によって必要以上に持ち上げられすぎたところはあったのかもしれないし、本来のファン数がそんなにいなかったのであれば当然世間警察のバッシングの方が圧倒的多数になるわけで、その辺も察しての退場だったのかどうなのか…。何か見えない力で振り回された感のあるメンバーだったなと思う。
MVも荻野さんありがとう仕様で、荻野へのメッセージが1人1人表示されるが歌唱メンバーに入っていない後輩たちも普通に出てきて全員参加している模様。新規撮影された部分では本人不在だが、終盤では卒コン披露時の映像も入ってくるのでようやく本人の姿も登場。新規での本人映像は無いがラストでは本人の感謝コメントも掲載され、これにて荻野さんのNGT48を締めくくる内容。精一杯できる送り出し方はした、という印象。
★★★☆☆
3.僕らのトチオンガー
Type-Bのみ収録。
地元新潟のローカル特撮ドラマ『炎の天狐 トチオンガーセブン』挿入歌。2017年に6話連続放送、2018~2020年まで劇場版を小規模上映で引っ張っていよいよこの12月にドラマ第2弾6話連続放送が決定、ヒロインとして大塚七海が出演し、その他複数名が脇役で出演するという事での起用となった模様。
歌詞でもトチオンガーが連呼される完全な特撮ソングになっているので何このトチオンガーって…?となることは必定だが、それ以外は策士家得意の生きるのは素晴らしい頑張ろうぜ的な励ましソングにもなっている。曲調は特撮風ではなく普通にロックバンド的な爽快ロックになっているのでトチオンガーって何?という事以外は割と普通に好印象。
★★★☆☆
4.情熱の電源
劇場盤のみ収録。
小人数編成となっているが楽器ユニットらしい。といってもバンドではなくボーカル&ギター&キーボード編成。恐らくアコースティックギター+キーボード+残り全部同期(打ち込みリズム+シンセストリングス)という形での披露を想定してのサウンドと思われる。それでも鍵盤はともかくギターそんなに強くないし、同期の方が目立ちそうだが…。秋元プロデュースは生演奏モノ、バンドモノでも平気で打ち込み楽曲やメンバーじゃ演奏できない音をふんだんに使用した楽曲を作らせるからなぁ…。
曲自体は壮大な雰囲気の爽やかな楽曲でけっこう好印象。48系量産型ではない楽曲が並んでいてなんだかんだ今作も良かった。今年の48系では王道ではHKT48「君とどこかへ行きたい」が1番良かったけど、NGT48が1番アベレージ高く、次いでSTU48、AKB48が良かったと思う。
★★★☆☆
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