2022年9月21日
Special Edition
初登場1位 売上20.9万枚
初登場28位 売上0.02万DL(Special Edition)
7ヶ月ぶりのシングル。今作は1~3月に行われた対決イベント『NAMBATTLE2 ~がむしゃらにならなNMBちゃうやろっ!~』の結果が反映されたシングルとなっていて、表題曲及びアンダー曲はFCやサイト会員、前作封入シリアル等で投票できた事実上のNMB48限定での総選挙企画と言える「NAMBATTLE2 ~愛~」で決定された順位そのままとなっているほか、チームN楽曲「挑発の青空」のみMVが制作されたのは「NAMBATTLE2 ~舞~」でのチームMとの次回作MV制作権利をかけた対決に勝利したためとなっている。
7月半ばに9月21日発売予定のSKE48のシングルを10月5日に延期すると発表していたが、今作は8月半ばに9月14日→21日の1週間延期が発表された。
Type-A,B,C,劇場盤の4種発売。C/Wが全て異なる。
A~CのDVDは表題曲MVが共通、Aに「挑発の青空」MVと「NAMBATTLE2 ダイジェスト(前編)」、Bに表題曲ダンシングバージョンMVと「NAMBATTLE2 ダイジェスト(後編)」、Cに表題曲MVメイキングと7月に行われたコンサート『NAMBAZAAR 2022』より4曲のライブ映像を収録。
前作ではMV制作がついに表題曲のみに削減された代わりに特典映像が復活(前々作はMVは2曲あったがその前まではAに全部入れていたダンシングとメイキングを各タイプにバラして収録するという露骨に薄めたやり方で特典映像なし)していたが、今作はイベント企画の勝者特典としてMV制作1曲を復活させ、同イベントやコンサート映像を特典で入れる事で新たな収録の手間はかけずに量を盛った形となっている。
配信限定Special Editionは全5曲を収録。
1.好きだ虫
「NAMBATTLE2 ~愛~」での1~14位がそのまま参加し、1位センターは川上千尋。総選挙で初センターが決まったという事になるが、そもそもNMB48は卒業センターに加えて次世代筆頭エースとして育てていたと思われた山本彩加、梅山恋和まで10代で相次いで卒業したので現時点でセンター経験者は上西怜1人だけになっていた。新センター誕生の可能性が高かったといえる。前作選抜からセンターが卒業し、4人が入れ替わった形(入れ替わって入った泉、前田、瓶野、隅野は全員初選抜)となるが、過去に選抜入り経験があって今作で復帰したというメンバーはいないようだ。川上千尋は23歳(12月で24歳)で10年前2012年12月に合格、楽曲初参加は2013年の『僕らのユリイカ』劇場盤のみC/W「さや姉」。2014年に正規メンバーに昇格するも選抜入りは2016年の「僕以外の誰か」が初。その後3作連続で外れた後に2018年の「床の間正座娘」以降から選抜に定着。キャリア10年、そのうち半分近くは選抜外というけっこうなベテラン苦労人だった。
作編曲は柳沢英樹。古くは島谷ひとみのシングル(売れなくなってから)、末期の松浦亜弥のアルバムへの提供などを経て2020年以降は日向坂46「ソンナコトナイヨ」、NGT48「しそうでしないキス」と48/46系での表題、アルバムリードへの起用がこれで3度目となったので確変モードに入ったのかもしれない。
元気なポップロック系ナンバー。冒頭のウォウウォウパートがちゃんと英字表記、しかもHey Woh oh oh oh oh oh oh Yeah(Oh Yeah)と省略しないでちゃんと表記されているが、テキトーに省略したりカタカナな時とどこで差をつけているのだろう。独特の感性で少年の恋心を虫に例えた歌詞だが、1番では寝ていたはずの好きだという感情が泣き始めた事を虫とかけているので鈴虫のようなイメージで「好きだ虫」を使用。秋のイメージとも重ねる秀逸な例え方である。しかし2番では好きが高じてゾッコン虫に進化してしまい、”どこかで刺されたよ”と蚊のような扱いに変わってしまう。作詞家モード全開すぎて発想がハイレベルすぎるぜ。
★★★☆☆
Type-Aのみ
2.挑発の青空
Team N曲。中川美音、南羽諒は共に6月に卒業発表、7月上旬に相次いで活動を終了しており、既に卒業から2ヶ月以上経過していたが参加している。「NAMBATTLE2 ~舞~」との対決企画で勝利したため今作のMV制作を勝ち取っておりMVも制作される事となったが、この関係で少なくとも3月27日には制作自体は決定しており、2人が在籍していた6月までにレコーディングやMV制作も完了していたものと思われる。
作編曲は飯田清澄。夢へ向かっていく力強い鼓舞を歌った割と本格的にロックバンド風なロックナンバーでカッコいい仕上がり。しかし勝利してMVが制作されたとはいえ何ら凝ったところのないダンスシーンメインのMVというのは、かつてはハロプロ辺りとの予算格差をC/Wでもまざまざと見せつけていたのがすっかり同程度になった感はある。
★★★☆☆
Type-Bのみ
2.なぜ、僕は立ち上がるのか?
Team M曲。「NAMBATTLE2 ~舞~」との対決企画で敗北したためMV制作権利を獲得できずMV制作は無し。
作曲は前迫潤哉、サイトウリョースケ、春川仁志、編曲はサイトウリョースケ。爽やか系のポップナンバー。今作もけっこうギターが効いていて間奏にはギターソロもあるが、キーボードのキラキラ感も強い。またWow Wow Yeah Yeah言いまくってんな…というのはあるが、これも前向きに夢に向かって突き進んでいく決意を歌ったような1曲。対決企画だったので似たようなテーマの歌詞だったのだろうか。
★★★☆☆
Type-Cのみ
2.スワンボート
Team BⅡ曲。組閣により今年1月に全員研究生でスタートしたため直近まで「チームBⅡ研究生」と称されていたが一部メンバー昇格に伴い「研究生」が外された。研究生だったためMV制作権利対決に最初から参加していなかった。
作曲はnelo、編曲は若田部誠。やや懐かしのサマーアイドルポップ風味。”湖のその上(スイ~スイ~)”だとか”アヒルボート(漕ぎ 漕ぎ)”とか字面がバカみたいなんだけどスワンボートの上でのデートの一幕に浮かれる主人公の浮かれっぷりだけで1曲になってしまうのだからさすが作詞家大先生。
劇場盤のみ
2.Time bomb
アンダーガールズ曲。「NAMBATTLE2 ~愛~」での15位~24位がそのまま参加し、センターは15位の石田優美。久しく使用されていなかったアンダーガールズの名称が前作に続いて2作連続で使用された。
作編曲は飯野麟太郎。今作の中ではシリアスな片想いラブソング。普通にいい曲だが、アンダーガールズで一般発売無しの劇場盤送りって。いや実際1番ダントツで生産されて1番出回るのは劇場盤だし、一般発売CDが最早レンタル店にも並ばず、熱心な購入者以外に手に取られないことを考えれば今や劇場盤収録の方が出回る分だけ聞かれる可能性がC/Wの中では高いと言えるのかもしれないが…。
★★★☆☆
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