2025年7月30日
2025年6月20日(真夏日よ)
2025年7月1日(Same numbers)
2025年7月13日(不道徳な夏)
2025年7月17日(なぜ 僕たちは走るのか?)
初登場1位 売上61.5万枚
初登場1位 売上0.7万DL(Same numbers)
初登場50位 売上0.08万DL(なぜ 僕たちは走るのか?)
初登場1位 売上0.3万DL(Special Edition/アルバム扱い)
4ヶ月ぶりのシングル。加入したばかりの6期生小津玲奈が学業休止となったため6期生曲に不参加。ただしブックレット内のソロ写真及び個人PVには参加している。
初回盤A,B,C,D,通常盤の5種発売。C/W3曲目が全て異なる。A~DのBlu-rayは6期生の個人PVを3分割でA,B,Cに収録、Dは「6期⽣初披露の会 ライブ」を収録。
直近ライブ映像を分割収録するだけの手抜き枠となって久しく、前作に収録されなかった事で個人PVすら廃止になったかに思われたが、1作遅れて新人の個人PV制作文化がかろうじて復活した。これにより日向坂46、櫻坂46の次回作がどうなるか…。
MVはいつも通り表題、アンダー、6期生曲の3枠が制作され、「真夏日よ」は明治神宮野球場公演 10thメモリアルムービーという形で新規撮影のない編集映像ながらMVに準じる映像が最初に公開されており、さらに「ってかさ」もMVが制作される特別待遇で久々にMV制作枠が拡大した。
1.Same numbers
梅澤美波、中西アルノ、遠藤さくら、井上和、池田瑛紗、久保史緒里
川﨑桜、賀喜遥香、一ノ瀬美空
センターは賀喜遥香。「Monopoly」での遠藤さくらとのWセンター以来、単独では「好きというのはロックだぜ!」以来3年ぶり。岡本姫奈が初選抜でこれで早くも5期生は全員選抜入り達成、3期生以来史上2度目の快挙となった(1,2,4期は全員選抜前に卒業者が出た)。3枠減ったため、奥田いろは、金川紗耶、田村真佑、林瑠奈がアンダー行きとなり、岡本に代わって今度は奥田が5期生1人だけ選抜落ち、田村は13作連続選抜入りだったが突如外され、初の選抜落ち、初のアンダーとなった。
作曲は川浦正大、編曲は樫原伸彦。夏曲には珍しいしっとり系。夏だからはじけちゃおうみたいな曲を毎年のようにやっていたのに今回はサビ頭が“特別なことなんて日常じゃ起きない”と思いっきり現実路線。夏曲になると昔から48と差別化されてない量産型になりがちな上、夏曲渋滞も著しく、これ以上増やしてもライブでの使いどころもない。現メンバー曲よりも「ガールズルール」「裸足でSummer」「ジコチューで行こう!」辺りの方が夏シングル代表扱いのままで越えられない聖域化してるし、さらに「夏のFree&Easy」「太陽ノック」辺りも二軍的に控え、「好きというのはロックだぜ!」「おひとりさま天国」「チートデイ」辺りの現役メンバーセンター曲の影が薄い。今作はそんな夏曲渋滞の流れとは異なる意外性はあるけど乃木坂46らしい貫禄の1曲だと思う。7,8月のシングルだと「逃げ水」以来の”いつもと違う夏”路線じゃないだろうか。カワイイ脅迫界隈の台頭も著しく、ここでいつもの量産型夏曲を出してもますます時代に置いて行かれる(=紅白落選のXデー到来)のは確定だったと思うのでここで乃木坂46らしい貫禄で勝負してきたのも素晴らしい判断。あわよくば去年の「チートデイ」とセンターが逆だったらバランス良かったけどねぇ…(夏曲2年連続井上和→3年ぶり賀喜遥香よりも2年ぶり賀喜遥香→2年ぶり井上和の方が流れがいい)。
MVは風景もメンバーも美しい仕上がり。
★★★★☆
2.真夏日よ
センターは賀喜遥香。表題曲と同じメンバー。今作の中で最初に発表されていた楽曲で、今年が明治神宮野球場公演10回目となる事を記念した“乃木坂46 明治神宮野球場公演 10thメモリアルソング”とされている。2014年より夏の全国ツアー東京公演の開催地として毎年使用していて2020,2021年はライブ封じの影響で開催できなかったため2年ズレて今年が10年目となる。なお実際には1年目以外は毎年2~3daysで開催しているため10回目は2018年3daysの2日目で突破しているが(秩父宮ラグビー場と同時開催したシンクロライブで『6th YEAR BIRTHDAY LIVE』のDAY2で映像も残されている公演。もちろんこの時は誰も神宮10回目だとは言っていない。)、1年1回としてカウントしている模様。3期生が2017年、4期生が2019年、新4期生+5期生は2022年が初神宮なので”10回目”って言われてもさ…というところではあるが、年数ではない単純な神宮公演出演回数カウントでは4期生どころか5期生も神宮公演10回出演を突破済み(2022年3days+2023年4days(歴代最多日数)+2024年3daysなので歴代最速3年で達成)である。
作編曲はオオヤギヒロオ。量産型秋元系アイドルサマーポップナンバー。「ガールズルール」っぽさも少し感じる。48系列なら普通に表題曲にしそうだし、インパクトとしても直近の48のシングルくらいのラインだろうか。かつて「他人のそら似」を結成10周年記念曲という事にして歴代振付を導入した時もそうだったが、絶対後付けで記念曲にしてないか?今作の方が真夏の野外ライブというところで繋がりがあるだけマシだが、歌詞も量産型の片想い純情青年路線で記念要素皆無、季節が真夏というだけである。今後も使っていく可能性も低く、結局余ってる夏シングルが盛り上げ曲のままで今作はバースデーライブですらカットされる埋もれ曲になってしまうのでは…。神宮公演必須曲くらいにはなる…よな…?
記念曲という事で歴代の神宮公演の映像と一部MC、現メンバー参加の2022年以降は当時のインタビュー映像、最新では6期生のインタビュー映像なども盛り込んでサビを中心に歌詞表示編集を加えた”明治神宮野球場公演 10thメモリアルムービー”という変則的なMVが制作された。
★★★☆☆
Type-Aのみ
3.なぜ 僕たちは走るのか?
6期生曲。センターは瀬戸口心月。6期生の2曲目。今作でも参加はこの曲のみ。小津玲奈が学業休止で不参加(曲の参加メンバーにも名前が無いがブックレットのソロ写真と個人PVは参加)。なかなか覚えられない横一線な6期生だが、瀬戸口心月をエース格で売り出していくのに決定したのかなという感じはある。カップスターのCMでは大学生設定の井上和と同い年(学年は1つ下)なのに年少組差し置いて高校生役の三女に抜擢されてるし(年齢的には前作センターの矢田が17歳なので適任だった)。
作編曲は賀佐泰洋。青春爽やかアイドルポップナンバー。乃木坂46に限らず日向坂46、櫻坂46も新人1曲目が少しフレッシュ新人全開を外してきたような楽曲だったが、今作はストレートに新人っぽい。というか最初からどこかで聞いた事あるような気がするほどのド王道。MVも学園モノで王道の青春。最初はそれでいいんだよ。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.あの頃におかえり
ユニットさくらオーレ。五百城と奥田がアコースティックギターデュオとして“カフェオーレ”としていてそこに遠藤さくらが参加する事からこのユニット名になった模様。遠藤さくらは元々ギター弾けないのに卒業目前の大園桃子とのユニット曲「友情ピアス」がギター弾き語り路線の曲だったので猛練習して習得、同じ年に今度はロックバンド編成のユニット曲「泥だらけ」で今度はエレキギターを練習させられるなど自発的ではないが2021年に立て続けにギターを猛練習する機会があった。同曲でベース担当になった筒井あやめと共に担当楽器を購入しに行くというYouTube動画まで公開されていた。ただ以降は乃木坂46自体がライブで伝統になっていた数曲の楽器演奏必須曲の楽曲披露をしなくなったりもあって、今作のラジオ出演で証言しているようにすっかりギターからも遠ざかっていたようだ。
作曲はyouth case、編曲は遠藤ナオキ。久々に故郷に帰る社会人の若者の心情を描いた望郷系の暖かみのあるアコースティック調のポップス。3人の雰囲気にも入っていてアコースティックギターもそこそこ生かされている曲調だが、けっこう他の音も入っていてサビではストリングスのラインも強めに鳴ってきてアコースティックギターの音が埋もれ気味になってくるし、わざわざ3人並んでジャカジャカ弾く必要はないような気はする。3人にするならピアノも共存しているだけに1人はピアノでもいいくらいな…。そして「ってかさ」参加もあるのに、先輩遠藤さくらを”カフェオーレ”に加えるような遠藤さくらのファン以外には反感買いそうなムーブでわざわざ波風立てようとしてきた運営の判断はどういう事?
★★★☆☆
Type-Cのみ
3.不道徳な夏
アンダー曲。センターは金川紗耶。4期生曲含めても初センター。
センターの金川紗耶の魅力を最大限生かしたような雰囲気でもあるが、初のアンダー落ちとなった田村真佑、そこそこ目立つ機会も多いながら選抜ボーダーでなかなかアンダーから抜け出せない林瑠奈をフロントに置いてしっかりフォローもしている。柴田・伊藤辺りはもう選抜は無理そうか。スキャンダル岩本も5期生の台頭と6期生もいるのでもう選抜に枠が残ってなさそう…。
作曲は川口進,MiNE,Atsushi Shimada、編曲は佐々木裕。アレンジャーは48/46系御用達の佐々木裕なんだけど、曲調は48/46系にはあまりないはじけまくった現代風なノリの良さがある。イントロ無しの歌い出し、歌と同時に曲が終わるという潔さで3分数秒しかないのでライブで2番カットで歌うと一瞬で終わってしまう感覚になるのでは。なお作中で行こうとしている大人たちのパーティーとやらがどんなものなのかはイマイチ不明のまま終わってしまうが、実際のところ覗いてみようとしているところまでしか描かれていない。MVも明るく弾けた仕上がり。
★★★★☆
Type-Dのみ
3.ってかさ
“ラップ”ユニット曲。「アトノマツリ」(『ここにはないもの』Type-CのみC/W)、「あと7曲」(『チャンスは平等』Type-BのみC/W)に続く楽曲。北川卒業、小川・川﨑加入となった「あと7曲」とメンバー同じ。この影響で遠藤がユニット2曲に参加する事態となった(だったらカフェオーレに無理やり遠藤加えなくてもよかったんじゃないか)。
作曲は長沢知亜紀,永野小織,Myko ISLAND、編曲はMyko ISLAND。だよねーだよねーの連呼で31年前(!!)に一世を風靡した1994年の大ヒット曲であるEAST END×YURI「DA.YO.NE」のパロディ。だよねーだよねーをってかさーってかさーに変えたようなパーティーラップチューンで「アトノマツリ」「あと7曲」のチルい雰囲気とは一線を画す。というか構成上ほとんどラップ風になってしまったので歌唱担当メンバー3人が歌う部分があんまりない。
元々ラップ担当(林+北川)と歌唱担当(遠藤+賀喜+弓木)と完全に別れた編成で北川卒業に伴いラップ担当を再編成して林+川﨑+小川にしたのが前作「あと7曲」だったが、今作はサビでさえ”ってかさ ってかさ”以外はラップになってしまったので歌唱担当(遠藤+賀喜+弓木)の出番が激減。遠藤+賀喜+弓木は”ってかさ ってかさ”の連呼以外には途中の台詞の応酬パート(弓木→遠藤→賀喜の順に台詞があり締めは弓木)、1ブロックだけ登場する唯一の歌パート(弓木ソロ→遠藤+賀喜→3人)とかなり出番が限定的になってしまいほとんど歌ってない。
この曲だと普通にラップ3人だけいればいいと思うんだけど、ユニットを崩したくないのでそのままにしたのか。ラップパート及びサビは林→川﨑→小川→林、もしくは川﨑→小川→林の順番で、曲の大半はこの流れでラップが繰り返される。川﨑の”ってかさ”が必殺技級にキメてきているというか、アザトカワイイを地で行く感じで絶好調、今が全盛期なオーラが凄い。林と小川は普通に歌っても上手い人たちなのでメロディーをあげてくれよ…という感じはある。とはいえ林はクールなラップがカッコいいし、小川のアイドルラップもポップな雰囲気で3者3様でハッキリしているのはいいバランスだと思う。
「DA.YO.NE」のパロディだとオッサン世代ファンが騒ぎ始めたタイミングでニュースになり、発売後にMVを公開(このため”39th Single「Same numbers」”の枠に入れてもらえてない)。話題になって動いたというより始めから仕込んであったとみるべきだろう。以降もSNSでダンス動画を上げたり、歌番組で共演した他アーティストとコラボしたりと妙にプッシュしまくっていた。
ってかさ、作詞家の人さ、ラップ風にするならもう少し鮮やかに韻を踏むとかリリックに工夫をさ…。ってかさ、ただラップ風の歌い方で早口なだけになってるわさ…。
★★★★☆
通常盤のみ
3.君と猫
“にゃー”ユニット曲。
作曲はyouth case、編曲は花村智志。田村真佑がいるのでカワイイ系かと思いきや井上和にしてもここで持ちギャグ”にゃんにゃんにゃぎ”を披露するような隙間が皆無のようなチルい方向性。”ラップ”ユニットの前作「あと7曲」からラップ要素を抜いたような楽曲でもある。ていうか今作にラップパートを入れた方がむしろ”ラップ”ユニットの3曲目として前2作から続く流れになっていたような…。
曲だけだとチルいだけで比較的濃い曲が多い今作の中でも埋もれてしまいそうな地味さだが、一応パフォーマンスは猫耳つけてカワイイ感じでやっているようでSNSではダンス動画も少し上げていた。ただこれも「ってかさ」に比べると扱いが地味で何かと不遇な感じになってしまったような。
★★★☆☆
Blu-ray
Type-A
6期生個人PV
大越ひなの『ガール・ミーツ・ホラー』
小津玲奈『初めてのゲーム実況』
Type-B
6期生個人PV
川端晃菜『川端バタバタ運動会』
鈴木佑捺『留守電だけの関係』
瀬戸口心月『the script / JYG-2151-2507』
Type-C
6期生個人PV
増田三莉音『みりねGPT』
森平麗心『侵略のうるみちゃん』
矢田萌華『Bet you can’t catch me』
どれもみんなヘンテコな事をして爪跡を残そうとしている印象。シチュエーションが独特すぎて地平の彼方まで滑り続けたまま終わってしまうところもあって”面白い”に至らないところはあるが、クリエイター自己満に終始する事はなく、アイドルらしい笑顔な部分は全員見せているのは良かったと思う。歴代だと1人2人はシリアスマジ顔のまま終わったり、自己満クリエイター系の犠牲になってしまうメンバーが出てくるところだが今回はギリギリでそれはなかった。瀬戸口心月のはちょっと”設定”でアートに行き過ぎて笑顔が見えないまま終わりそうだったけど最後を素のメイキング映像にする事でフォローしているし。
Type-D
6期⽣初披露の会 ライブ
制服のマネキン(センター:森平麗心)
インフルエンサー(センター:大越ひなの・川端晃菜)
歩道橋(センター:矢田萌華)
タイムリミット片想い(センター:矢田萌華)
6期生:愛宕心響、大越ひなの、小津玲奈、海邉朱莉、川端晃菜、鈴木佑捺、瀬戸口心月、長嶋凛桜、増田三莉音、森平麗心、矢田萌華
司会進行:梅澤美波、菅原咲月
2025年4月6日ぴあアリーナMMで開催。正式名称は『初披露の会「はじめまして、6期生です」』。最初のイベントライブは「お見立て会」というのが慣例になっていたが、何故か今回は「初披露の会」となっている。ライブ終了後に梅澤美波、菅原咲月が出てきて司会をしている部分も一緒に収録されている。
代表曲カバー4曲と6期生最初の新曲「タイムリミット片想い」という構成。「タイムリミット片想い」が矢田萌華センターだったためか、「歩道橋」もセンターで1人だけ2曲でこの時は随分矢田1強で押し出していた印象もある。ただ1曲目「おひとりさま天国」は瀬戸口心月センターで最初の煽りも瀬戸口心月が担当、今作発売時点では6期生のエース格は瀬戸口心月に決めた感じはあるのでその片鱗が垣間見える。一方で矢田萌華は現時点でそこまで目立たなくなっているような印象も…。
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