2023年4月の配信シングル(後編)
KANASHIBARI feat.ao/RADWIMPS
2023年4月18日
ドラマ『unknown』主題歌。初回放送日に配信(初回放送終了後の0時ではなく、放送日の0時)。昨年11月の『すずめの戸締まり』以来となる新作。16歳のシンガーソングライターaoがゲストボーカルとして参加。RADWIMPSの場合ゲストが全部歌っているなんて事もあるが今作でのaoはゲストボーカル的な編成で中盤過ぎに登場するのみ。ギター桑原彰が正式復帰したものの、バンドから遠ざかり制作集団化の傾向はますます激化し、ほとんどエレクトロ系で別の人たちかソロ曲みたいになってしまった。ロックバンド時代はワケ分からないながらもなんかスゴイという感覚があったんだけど、こうなってしまうとワケ分からんで終わってしまうぞ…。
★★★☆☆
アイオライト/Awesome City Club
2023年4月19日
ドラマ『王様に捧ぐ薬指』挿入歌。放置されていた公式サイトが復活リニューアルされ、ディスコグラフィーも整理されて配信シングルも通算カウントされるようになり今作は公式に27thシングルに位置づけられている。また各楽曲ごとのクレジットも掲載されるようになった。クレジットが放棄されがちで誰が作ったのかすら不明になりがちな配信時代に良い試みだと思う。しかしまさか同クールのアニメとドラマのタイアップだったとはいえ、水瀬いのりと同日発売の同タイトル楽曲はやっちまった感。水瀬いのりは2月17日にはタイトルも発表していたが、こっちはドラマ放送初回が18日だったので翌日0時配信をしただけ。見事被るとは…。
PORINの完全単独メインボーカルによるゆったり身をゆだねる系の浮遊感のある楽曲。前2作は男性ボーカルメインだったので「Good Morning」以来だったかな。ちょっと雰囲気が変わっていてパッと聞き誰の曲なのか分からない感じもある。
★★★☆☆
あなたと/20th Century
2023年4月19日
井ノ原快彦主演ドラマ『特捜9 season 6』主題歌。このドラマがトニセンの音楽活動継続か否かの生命線になると予想していたがまさかの順調な配信リリース連発となり、昨年の主題歌から今作までの間に実に4シングル6曲も発表された。4月28日にアルバム発売も告知された。後期V6より音楽活動積極的じゃねーか。
フジファブリック山内総一郎による提供。優しい感じの歌い上げるミディアムナンバー。奇をてらわずメロディー勝負の正しくJ-POPといった装い。ジャニーズもけっこうスタイリッシュな系統に寄ってきているが、トニセンはここに来てストレートに昔ながらのJ-POPやっててアルバムも安心して期待できる。
★★★☆☆
TATTOO/Official髭男dism
2023年4月21日
ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』主題歌。放送当日に配信。3月11日にボーカル藤原が声帯ポリープに伴う療養で今後の出演予定を全て中止すると発表していたため本人稼働無しでの発売となった。
押し寄せるタイアップ、毎回毎回異なる作風と攻め続ける状態が続いていたが、これだけのペースの中でツアーもやるとなるとやはり高音ボーカルの負担は大きかったのか…。サビの声がなんか今までとちょっと違うような少し細くなったような感じがするのは気のせい?
★★★☆☆
ケセラセラ/Mrs. GREEN APPLE
2023年4月25日
ドラマ『日曜の夜ぐらいは』主題歌。4月30日の初回放送前に配信された。何故かミセス初となるドラマ主題歌と告知されており、『笑う招き猫』『僕たちがやりました』はOP/EDであって主題歌ではない、AbemaTVのドラマ『御曹司ボーイズ』はれっきとした主題歌として発表していたが地上波ではないのでいずれもノーカウント扱いとする、という独自定義なのだろうか。
安定の「らしい」良い1曲といった印象(いい曲だが特に感想は無い)。
★★★☆☆
what’s your message ?/小田和正
2023年4月26日
7月に放送開始予定のドラマ『この素晴らしき世界』主題歌。夏クールのドラマの内容発表と共に何故か主題歌だけ超先行配信されるという事態になった。ツアーが始まるのでツアーに向けての新曲という意味合いで先に出したようだが、なんと主演の鈴木京香が撮影初日で体調不良でそのまま降板してしまった。果たしてドラマの行方は…。
昨年のアルバムと同様に、というか入れ代わってても気づかないくらいにこれぞ小田和正な王道曲(いい曲だが特に感想は無い)。
★★★☆☆