One choice/日向坂46

2023年4月19日
2023年4月12日(配信限定Special Edition)
Type-A,B,C,D,通常盤
初登場1位 売上50.7万枚
初登場29位 売上0.3万DL(One choice)
初登場1位 売上0.4万DL(Special Edition,アルバム扱い)

B0C1FX2N3Z

半年ぶりのシングル。

Type-A,B,C,D,通常盤で3曲目が異なる。A~DのBlu-rayも全て内容が異なる。

影山優佳の最終参加作。昨年末のライブを欠席する際に「小さい頃から耳の感覚が鋭く、大きい音に苦手意識があった」と説明していたが1年以上前からもう駄目だと感じていたともしていて当初は今後のライブ参加は未定とだけ発表していたが、既に卒業を考えていたようで最後にW杯関係の仕事などグループの知名度に貢献できる仕事を個人でなるべくやりきってから卒業すると決めていたようだ。

1.One choice

佐々木美玲、山口陽世、高瀬愛奈、高本彩花、東村芽依、潮紗理菜、森本茉莉、髙橋未来虹
富田鈴花、松田好花、河田陽菜、小坂菜緒、金村美玖、濱岸ひより、佐々木久美
齊藤京子、影山優佳、丹生明里、上村ひなの、加藤史帆

センターは丹生明里。作曲はセキヤカナデ、編曲はシライシ紗トリ。前作に続いて4期生合流は無く1,2,3期生全員のまま。冠番組では猛烈に4期生メイン企画を連発して浸透を図っているが、全員選抜が崩れるのは確定的となっているため通常より時間をかけて4期生をファンの間でも馴染ませてから選抜へ移行する算段なのだろうか。

丹生明里ならいかにも丹生ちゃんな感じのもっと明るいピュアアイドルポップが来るかと思ったら割とカッコいい系だった。数年前(18~20歳頃)ならそうしていたのかもしれないが、もう(ストレート大卒で)社会人1年目の年齢だしなぁ…。純情少年の恋の苦悩が綴られた歌詞が異様にオーバーすぎてちょっと理解が及ばない好きすぎてしょうがないので告白しますというだけの内容を1曲にしてしまうこれが策士家が作詞家たる作詞のOne choiceなのだろう(意味不明)。

曲自体はなにかどこかで聞いたような…というより過去の楽曲が合体しまくったような…。「ってか」をベースにして「僕なんか」と「月と星が踊るMidnight」をふりかけて混ぜ合わせたようなそんな味わいが感じられる。

MVはMV撮影当日に遅刻した丹生ちゃんを1列目メンバー4人が迎えに行く事になり、監督の指示でその過程からカメラを回してMVに仕立てるというストーリー仕立て。1列目メンバーは移動しながらのダンス、2~3列目メンバーは撮影所内でダンスして後半でようやく全員揃う。MVの話になると常に全員が「普段の丹生ちゃんは遅刻しない」と明言していてあくまでフィクションだと強調しているが、そんなに毎回説明しなきゃならないほどこの設定を真に受けるアホなファンがそんなにいるのだろうか。また遅刻した丹生ちゃんを迎えに行くという設定は新しいものの、踊りながら街中を進撃していくような内容は過去のMVでも何度かやっているので曲同様に前にもどこかで…感が強い。
★★★☆☆

2.恋は逃げ足が早い

佐々木美玲、山口陽世、高瀬愛奈、高本彩花、東村芽依、潮紗理菜、森本茉莉、髙橋未来虹
富田鈴花、松田好花、河田陽菜、小坂菜緒、金村美玖、濱岸ひより、佐々木久美
齊藤京子、影山優佳、丹生明里、上村ひなの、加藤史帆

メンバーもセンターも配置も表題曲と同じ。作編曲は野村陽一郎。

「キュン」「ドレミソラシド」の作家で最近は2期生曲(「世界にはThank you!が溢れている」「恋した魚は空を飛ぶ」)で違う部分も見せていたが今回は「キュン」「ドレミソラシド」の系統に近いような元気アイドルソング。バイトの同僚に告白しようと思っていたらモタモタしているうちにバイト辞めてて会う機会が無くなってしまい恋は逃げ足が早いと嘆く純情少年路線。この手のシチュエーションは作詞家お手の物感がある。

メンバーが過去のスマホ撮影素材を大量に提供し、現在のメンバーとけやき坂46時代からの過去の映像を合成させて共演させるというなかなかトリッキーな映像が展開。5周年の来年やるような企画をもうやってしまっていいのだろうか。
★★★☆☆

Type-Aのみ
3.愛はこっちのものだ

佐々木久美、加藤史帆、佐々木美玲、齊藤京子、高瀬愛奈
影山優佳、高本彩花、東村芽依、潮紗理菜

1期生曲高本彩花、東村芽依のWセンター。作編曲は原田雄一。

ややウェーイなノリで珍しく英語詞が多用されているのが印象的。はっちゃけたノリというところでは前と同じではあるけど…。
★★★☆☆

Type-Bのみ
3.You’re in my way

丹生明里、小坂菜緒、濱岸ひより、金村美玖
松田好花、河田陽菜、富田鈴花

2期生曲センターは河田陽菜。作編曲はセキヤカナデ。

2期生は相変わらずカッコいい系。卒業した渡邊美穂の体育会系なイメージで引っ張っていた印象もあったが渡邊美穂が卒業してホンワカ系の河田陽菜センターでも変わらないという事は2期生はこういう方向性で固まっているのか。前作「恋した魚は空を飛ぶ」がキマリすぎていたのもあって今回は及ばない感じは否めない。
★★★☆☆

Type-Cのみ
3.パクチー ピーマン グリーンピース

森本茉莉
上村ひなの、髙橋未来虹
山口陽世

3期生曲センターは山口陽世。MVが無いためどうなっているのか不明だが何故か縦に並ぶような1・2・1の独特のフォーメーションだと公表されている。作曲はMasafumi Okamoto、編曲はシライシ紗トリ。

前作「ゴーフルと君」に続いて食ネタ。前回を踏襲しまくりで同じような方向性でぶっ飛んでもう1曲みたいな。嫌いなものを並べ立ててこんなに好き嫌いはあるけど君の事だけは好きなんだという論点のすげ替えもいいところな自己主張ラブソング。作詞家の本領発揮のアホ歌詞だ…。なお他のメンバーは確かに嫌いなものだと証言する中、上村ひなのだけパクチー ピーマン グリーンピースほか出てくるものが特に嫌いではないので共感は無いと言い放っているのがちょっと面白かった。

3期生曲は毎回面白かったけど今回はちょっと狙い過ぎた感じがある。というか好評だったので前と同じ方向性でもう1回みたいな感じが今回のシングル多くないか。
★★★☆☆

Type-Dのみ
3.シーラカンス

平岡海月、平尾帆夏、小西夏菜実、岸帆夏、石塚瑶季
竹内希来里、宮地すみれ、山下葉留花、清水理央
藤嶌果歩、正源司陽子、渡辺莉奈

4期生曲センターは正源司陽子。2作連続で4期生はこの曲のみとなり合流は無し。作曲はbarbora,TomoLow、編曲はTomoLow。

爽やか王道的なアイドルポップ。久々に恋に落ちた主人公が眠っていたその恋心を生きた化石=シーラカンスのようだと詞的に例えて恋のすばらしさを訴えるという内容だが…主人公…この人何歳だ?というのも“中学生か高校生かずいぶん前の恋する痛み”とか振り返っている事から中学高校が”ずいぶん前”なので大学生以上は確定。社会人以降よりは学生時代の方が数年前でも遥か昔の感覚にはなるので20歳くらいで設定されている可能性もあるが、”ずいぶん前”なら20代半ば以上、アラサー以上でも適用可能ではある。“エモい”とも言ってるのでそんな年配では無さそうだが。 しかし傘を差しだされただけで一目惚れしてのぼせ上ってしまう純情おじさんの心情を歌われてもなぁ…というところで少々ビミョーな感じになってくるので考えるのはやめておいたほうがよさそうである。やはり大学生くらいまでの設定か。
★★★☆☆

通常盤のみ
3.友よ 一番星だ

森本茉莉、山口陽世、上村ひなの、髙橋未来虹
河田陽菜、富田鈴花、小坂菜緒、丹生明里、金村美玖、松田好花、濱岸ひより
佐々木美玲、高本彩花、齊藤京子、潮紗理菜、影山優佳、佐々木久美、加藤史帆、東村芽依、高瀬愛奈

センターは影山優佳。影山優佳の実質卒業ソング。1~3列目に1期生・2期生・3期生と順番に並んでいるフォーメーション。作編曲は中村泰輔,TomoLow。

スタジアム感のある派手なイントロから始まる前向きな旅立ちソング。メンバー卒業のたびに48/46系で年に何曲も卒バラを量産している印象もあるが、影山の卒業に向けてはサッカーW杯っぽいイメージの全員曲で送り出すような期待通りな感じの1曲。

MV収録をしていた頃は共通C/Wや通常盤のみC/WにMVが制作されることはあまりなかったが(共通C/Wはともかく通常盤のみC/Wはまず無い)、MV収録廃止に伴い狙いすましたかのように共通C/Wと通常盤のみC/WのMVが制作され、今回は1~3期生曲がMV無しとなった。

MVはサッカー好きの影山優佳を生かしてカシマサッカースタジアムを舞台にして盛大に影山を送り出そうとするような感動的な内容。舞台出演が多忙でここのところ冠番組にもほとんど出ていない佐々木美玲はほぼ不参加となっているが、別カットで楽屋で寄せ書きに参加している様子が差し込まれている。ただ「恋は逃げ足が早い」MVのラストも横浜スタジアムを舞台にして踊っているので、一応野球用とサッカー用で球場は球場でも違う球場ではあるんだけど同じシングル内で広大な緑のグランドで印象が被ってしまうのが惜しい。
★★★☆☆

Blu-ray

Type-A
Happy Smile Tour 2022

Overture
My fans
誰よりも高く跳べ!2020
キツネ
耳に落ちる涙
君のため何ができるだろう
飛行機雲ができる理由
君しか勝たん
ブルーベリー&ラズベリー

2022年9~11月に愛知県AICHI SKY EXPO、兵庫県神⼾ワールド記念ホール、神奈川県ぴあアリーナMM、東京都国立代々木競技場第一体育館の4ヶ所2daysずつ合計8本行われたアリーナツアーからType-A,Bに抜粋収録。セットリストの内容やMCで東京と言っている事から(1日目が「誰よりも高く跳べ!2020」、2日目が「NO WAR in the future 2020」で入れ替え)国立代々木競技場第一体育館の1日目11月12日公演からの抜粋と思われる。このType-Aにはライブ本編の前半部分から抜粋されており、MCや細かい演出を除くと「君のため何ができるだろう」と「飛行機雲ができる理由」の間に披露された「僕なんか」だけカットされている模様。

全員フード姿というややダークな印象の始まりとなり1曲目に「My fans」を持ってきたり、2曲目にはもう「誰よりも高く跳べ!2020」を出してきたりと少しいつもと変わった雰囲気で始まるという演出面に力を入れた模様。東京ドーム時と比べると小坂の出番が増えているようで一安心。4期生は「ブルーベリー&ラズベリー」で登場するのみでメンバーとの合流は無いので、ゲスト参加の別グループ感が強い。

Type-B
Happy Smile Tour 2022

その他大勢タイプ
10秒天使
ゴーフルと君
真夜中の懺悔大会
恋した魚は空を飛ぶ
アディショナルタイム
月と星が踊るMidnight
知らないうちに愛されていた

「ブルーベリー&ラズベリー」の次に披露された「その他大勢タイプ」以降ライブ本編(アンコール前まで)の後半部分から「ドレミソラシド」「ってか」といったシングル2曲をカットして収録。一見シングルを狙いすましてカットしているので地味な曲目に見えるが、直近のユニット曲や期別曲を残したのは英断だと思う。今後披露されるかどうか分からないユニット「その他大勢タイプ」「10秒天使」や3期「ゴーフルと君」、1期「真夜中の懺悔大会」、2期「恋した魚は空を飛ぶ」といった期別曲がフル収録は貴重。ソロパートもこれで明確に分かるし。

2期曲の「恋した魚は空を飛ぶ」はなかなかの魔曲で、ダンスが激しすぎるため、体調不良を抱えていた小坂・宮田(卒業直前で既に不参加)がMVではダンスシーンに不参加、リップシーンのみだったのに始まり、前作に収録された「渡邉美穂 卒業セレモニー」では宮田は頑張って参加したものの小坂と今度は丹生(恐らく腰に抱える問題から)が不参加…と全員が揃わぬままに渡邉美穂が卒業。今回は小坂・丹生がダンスを大幅に減らした別パート(ステージの反対側)で歌唱していて5人が反対側で激しく踊りながら途中から小坂・丹生側にやってきて合流するも最後まで5人と2人で明確に分けたまま最後のキメで揃えるというスタイル。構成工夫したな…。

Type-C
日向坂46四期生「おもてなし会」~おもてなしパート~

自己紹介でおもてなし
パフォーマンスチャレンジでおもてなし
いきなり即興劇でおもてなし
私服ファッションショーでおもてなし

2023年2月11,12日に千葉県幕張イベントホールで開催されたイベントからコーナー4つを収録。2日間のうちどちらを収録したのかは不明。先のツアーと違い、このイベントからは声出しのみが正式にOKとされたため声援が飛び交うようになっている。

3期生はひなのだけ→追加で3人加入するも新コロ直下という事情も重なって開催されていないが、1期生2期生では開催されていた「おもてなし会」、いわゆるお披露目会的なやつだが、これまで乃木坂、欅坂(櫻坂)含めて映像化されたことは無かった。撮影自体はずっとしているようで後でドキュメントの時に当時の映像が流れたり、番組で話のネタにされた時に実際の映像として流れたりはしているけど今作のような形での収録は初。

まあ今まで映像化してこなかったように素人同然の子たちが慣れない事をやらされての学芸会・発表会的な内容で必死に頑張る姿や初々しい姿は楽しめるものの、商品として残しておくものでもないというようなそんな内容。最後の私服ファッションショーはともかくとして、黒歴史化一直線のような恥ずかしい自己紹介、1期生先輩が無理やり大道芸習得事件としてネタにしているのに同じような事をやらせる悪しき伝統大道芸、グダグダにしかならないネタ即興劇…とメンバーは一生懸命なんだけどどうにもこうにもけっこうサムくてしんどい内容。乃木坂46の特典映像が簡略化されてきて20分程度で終わってしまうような状況になってきている中でBlu-rayを存分に生かした80分収録は豪華ではあるんだけど…。

各自の自己紹介キャッチフレーズとか見ていると改めて上村ひなのの「いつでもどこでも変化球 ひなのなの」ってメチャクチャシンプルかつ黒歴史にもならない程度にキャッチーで史上最強に秀逸なキャッチコピーだったんだな…。

Type-B
Making of 日向坂46四期生「おもてなし会」

当然メイキングが映像化されるのも乃木坂46含めて史上初。このメイキングだけで57分もある。先日の乃木坂46の特典映像のペラペラっぷりがより鮮明に…。一体どうしちまったんだまあ長いだけでそんなに面白いものではないが、本編の歌パートのダイジェストや最後の挨拶映像など「おもてなしパート」以外の部分も収録されているので裏側だけではない。とにかく時間とコンテンツと両方を費やして4期生を馴染ませようとしているのは、いずれ来るだろう4期生の本体合流で全員選抜が崩れるという確定した未来の衝撃を少しでも和らげようとしているのかな…。でもなぁ…やっぱり人数取りすぎたように思うんだよなぁ…別グループなんだよなぁ…。

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