2023年11月の配信シングル(後編)

Biri-Biri/YOASOBI

2023年11月18日
珍しく日本語版と通常は後から出ていた英語版(English ver.)が同時配信された。Nintendo Switchソフト『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』インスパイアソングだがこれだけでは小説を歌にする規約に反するため今回も『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を原案とするオリジナル短編小説『きみと雨上がりを』を用意させており大前提となる活動規約を遵守。ゲームタイアップでも原作用意しないと引き受けない徹底ぶりがスゴイ…。そして何故か公式サイトは12月に「勇者」の限定シングル発売を11日に告知したまま今作の配信を告知せず、各ニュースサイトが今作の配信を告知・説明・宣伝するという謎の事態になっていたのは何故なのか。公式どうした?土日休みなの?と思ったら11月20日に無関係のニュース出したっきり止まっている

レトロなゲーム音楽っぽさを取りいれ、ピコピコした感じのPerfumeリスペクトみたいな風味のサウンドがちょっと新しい。曲自体はいつものYOASOBIという感じではあるけど、編曲でタイアップに寄せていった感じ。建前としてはゲームのタイアップではなく、原案とするオリジナル短編小説『きみと雨上がりを』を曲にした、という事になるんだけど…。まあ言い方変えて手間を増やしただけの企業タイアップだよね。
★★★☆☆

Woman “Wの悲劇”より/宮本浩次

2023年11月20日
今年はエレファントカシマシで活動していて紅白にも出ると思いきや、昨年12月に開催したソロでのカバーコンサート「ロマンスの夜」を今年も11月20,21日に大阪、27,28日に東京で開催し、それに向けて1曲新録カバーを用意したという事のようだ。今回も小林武史プロデュース、アレンジだがKeyboards(小林武史)、Guitar(名越由貴夫)、Bass(須藤優)、Drums(玉田豊夢)と基本バンド編成のみとなっており、ストリングスは使っていない

1984年の薬師丸ひろ子のカバー。主演映画主題歌だったので「“Wの悲劇”より」の部分は映画『Wの悲劇』の事だが、映画から切り離されて歌われている現在もみんなここまで含めて正式タイトルとしてカバーしており(「Woman」だけだとありふれた単語なのでどの曲なのか分からなくなるためだろうか)、作曲者のユーミン本人も2003年にセルフカバーした際に「Woman “Wの悲劇”より」として扱っていた(カバーは概ねこのユーミンセルフカバーの数年後から爆増して2010年代は年に数回以上カバーされる時期もあった)。

選曲も方向性もこれまでのカバーの延長線上にある感じ。ただここでの小林武史はストリングスの乱用=四家卯大とセットでついてくる事を明らかに意識して避けるようにしているようで今回も四家卯大はついていきていない=ノーストリングスでバンドサウンドに徹している。これを聞くとやっぱり毎回のように執拗にストリングス入れなくても編曲は成立するじゃないかと普通に思う。
★★★☆☆

夕暮れ/KANA-BOON

2023年11月20日
“KANA-BOONのインディーズ時代に生まれた楽曲で、10年以上の時を経て、再レコーディングした新曲”として最初期の曲のリメイクとなるが新曲扱いとなっている。原曲は一般流通はしておらず、2012年にデモ盤として手作りCD-Rでライブ会場で販売していたミニアルバム『わかってないのは僕だった。』に収録されていた楽曲のようだ(公式サイト掲載で最古なのは翌2013年の初の全国流通盤ミニアルバム『僕がCDを出したら』)。

良くも悪くも大きく方向性が変わらないのがこのバンドというのが良く分かる1曲で昔の曲なのに最新曲と言われても何の違和感もない。あまりにも変わらなすぎるのが人気大激減の主要な理由の1つでもあるとは思うだけに難しいところではあるが…。少し前はメンバー脱退と加入もあって逞しさが増したようにも感じられたけどここに来てマジで元に戻ってしまった気がするな。
★★★☆☆

声/いきものがかり

2023年11月29日
12月13日のアルバム『〇』からの先行配信。アルバムジャケットの流用。KDDI(au)と運動通信社が共同運営する学生スポーツ応援コミュニティサービス『ANYTEAM(エニーチーム)』がスタートさせた学生スポーツ応援企画「#応援は想いを届けるスポーツだ」に向けて書き下ろした曲とされる。水野曲、編曲は亀田誠治。

久々に目の覚めるような爽快ポップチューン。アップテンポで5分を越えてしまう盛り癖は仕方ないにしても特盛全盛期の「笑ってたいんだ」の頃は同じ亀田編曲で6分越えとか異次元な事をやっていたのでこれでもだいぶスリムになっている。もう特盛バラード連発でウケる時代ではないのは分かっているはずだし、王道を守りつつも2人になって変化したいきものがかりが聞けるアルバムになる事を期待したい。
★★★★☆

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