2024年2月の配信シングル(前編)

Story Road/F-BLOOD

2024年2月2日
藤井フミヤ・尚之兄弟によるユニットで不定期に活動しているが、2020年のアルバム以来の新作。テレ朝系土曜朝の旅番組『朝だ!生です旅サラダ』テーマ曲。2017年より年1回程度出演しており、2017~2020年、2020年~2023年と3年置きにテーマ曲を提供していた。今作も2023年4月より使用されていたが未発売のまま10ヶ月放置されていた楽曲で、2024年2月に久々に2人が旅人して番組にゲスト出演したタイミングに合わせてようやく発売された。

紅白出演で久々に藤井フミヤを見たのと、F-BLOODとしては1998年長野オリンピックNHKテーマ曲「SHOOTING STAR」(2ndシングル)は好きな曲だったもののそれ以外は聞いていなかったが、たまたま配信しているのを見かけたので聞いてみた。爽やかなポップロックナンバーで「SHOOTING STAR」のイメージのまま今もやっている感じで好印象。
★★★★☆

この世界のあちこちに/アンジェラ・アキ

2024年2月7日
10年ぶりの日本での歌手活動再開作。将来グラミー賞を獲る事を目指してアメリカに留学するとして2014年に表舞台から去ったが、2016年には帰国して曲提供を少しだけしていたので一部で留学を終えて活動再開と報じられていたがその後も長らく何をしているのか良く分からない状態が続いていたが昨秋に今作の配信と活動再開が正式に告知されていた。

2024年5月から全国で上演されるミュージカル『この世界の片隅に』に書き下ろした楽曲。コクのあるバラードで久々に聞いてもらしい感じはありつつも、声にはやはり多少年季が入ったのと後半に大合唱が混ざってくるところなどミュージカルの曲っぽい感じはやはりあるか。“ミュージカル音楽作家として、アンジェラ・アキ再始動”と銘打たれているので、ヒットチャート方面に帰ることは無いのかもしれない。しかし近年の音楽特番では必ずミュージカルコーナーがあるので、その流れでTV出演とかあるかもしれないし、そうなれば過去の曲も求められるだろうから本人不在のためやや下火になってきていた2008年の「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」などTVで取り上げられる機会は再度増えるのかもしれない。
★★★☆☆

シューティングスター/Roomania

2024年2月8日
1年ぶりの新曲。公式サイトは昨年の新曲告知を最後に停止したままとなっており、X(Twitter)で告知された。

作詞作曲はギターのryosuke、アレンジはShnno & Roomania。メンバー個人ではボーカルhiroとギターryosukeが新曲に反応・告知しているのみで、ベースfuyaは2022年12月(前々作)を最後に、ドラムandyは1年前(前作)を最後に更新を停止して動向不明となっている。1年活動が見られなかったところからの新曲がこの明らかにドラムが参加してなさそうというか参加してないと断言できそうなほどの浮遊系電子サウンドというのはバンドとしてはちょっと不穏な…。と思っていたら発売後に公式X(Twitter)プロフィールから4人の個別アカウントへのリンクが削除されてしまっているし、YouTubeのインフォ欄の下の方を見ていくとドラムが抜けてメンバー3人表記になっている。曲の演奏クレジットではバンドのメンバークレジット(Roomania are)なのでドラマーandyは脱退、ベースfuyaは残留という事なのだろうか。表記上はアレンジがShnno & RoomaniaになっていてそのRoomania areが3人なので動向不明のfuya氏もアレンジに参加した事になっているが…。

ボーカルhiroのソロプロジェクトもしくはボーカルhiroとトラックメイカーryosukeによる2人組ユニットの新曲として聞けば普通にいい曲。ただ“山陰発のギターポップバンド”と今作のリリース紹介でも書かれていて(公式発表が無いので4人組扱い)1年ぶりの新曲がこれでは衝撃的過ぎるっていうかマクドナルドで蕎麦が出てきたとかロッテリアが冷やし中華始めましたくらいな…。
★★★☆☆

何色でもない花/宇多田ヒカル

2024年2月12日
フジテレビ系月9ドラマ『君が心をくれたから』主題歌。4月のベストアルバムへの先行配信も兼ねている。月9は23年前(!!??)の『HERO』以来の担当となるが、あの時の主題歌「Can You Keep A Secret?」が月9史上最後のミリオンヒット曲(配信だとその後もあるかもしれないがレコード協会認定以外には正式な配信指標が残されていないので不明)、主演のキムタク全盛期、視聴率オール30%越え歴代月9平均視聴率堂々のNo.1ととんでもない大ヒット作だった。対して昨今の月9は史上最低視聴率を争う状況が続くような状態になっており、今回も5%前後を推移。そんな状況もあって主題歌としての盛り上がりもほとんど感じられない状態となっていて、さすが宇多田的な活動再開以降、以前に増して神格化が進んでいる宇多田の評判に沿ったさす宇多系楽曲(ナニソレ?)といった感じ。正直良く分からないあまり印象には残らない地味な曲という感じではあるんだけど謎の凄いオーラが出ている感じではあり、さす宇多ムーブ発動で崇め奉られそうな空気感は確かにある。
★★★☆☆

夕日、刺さる部屋/Base Ball Bear

2024年2月14日
28日発売の全6曲ミニアルバム『天使だったじゃないか』からの先行配信6曲中5曲目を先行配信って珍しいな。こういうのでいいんだよ的な安定のストレートなギターロックナンバー。この辺りのバンドに対してはさすがに若手扱いはされなくなってきたがそれでもまだまだ若い方という認識で見られているところはある。しかし同学年のバンド(関根は1学年下)なので今年12月以降、OVER 40’s WORLDになっていくという事でなんか当たり前なんだけど上がつっかえて現役バリバリ越えられない圧倒的存在のまま本当にみんな中年になっていくな…という事を実感する昨今である。
★★★☆☆

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