Somewhere Near Marseilles-マルセイユ辺り-(Sci-Fi Edit)/宇多田ヒカル
2024年4月3日
10日発売のベストアルバム『SCIENCE FICTION』にBonus Track扱いで最後に収録される楽曲の先行配信。オリジナルは前のアルバム『BADモード』に収録されていた12分越えの超大作(というか延々トラックメイカー的サウンドが展開)だったが、今作はそのリエディット版、つまり再編集という事で4分12秒とごく普通の曲サイズにまとめられている。ていうか最早これこっちがオリジナルで12分のやつがリミックスバージョンのような…。曲自体はクールなさす宇多系(“「さすが宇多田」とプロリスナーがこぞって絶賛するが実のところ高尚過ぎて良く分からない”系の略)。さす宇多。マジさす宇多。
★★★☆☆
SHINE ON/THE YELLOW MONKEY
2024年4月3日
3ヵ月ぶりの新曲。5月29日のアルバム『Sparkle X』発売告知と共に2曲同時先行配信となった。前回はタイアップに合わせてレコーディングを済ませたとされるも、吉井の手術後の回復が間に合わないとかでステージ復帰を延期する発表をしていたのとここ1,2年急病急死例が相次いでいたのでかなり心配だったが、アルバム制作を行えるくらいならば大丈夫だろうか。
曲自体はらしい感じではあるけど、再結成以降に共通する現役当時のシングルっぽさには欠けるところも含めてまあ前作とあまり変わってないかなと…。アルバム1曲目としてはまあ期待が高まるほどではないが、下回りはしないだろうなと。
★★★☆☆
ソナタの暗闇/THE YELLOW MONKEY
2024年4月3日
アルバム8曲目。終盤で出てくる曲としては思っていたより良さそうな感じはする。
★★★☆☆
君に恋したあの日から/flumpool
2024年4月3日
日本テレビ系「DayDay.」4月エンディングテーマ。ベスト盤新曲の先行配信だった前作から半年ぶりの新曲。
春らしい爽やかなミディアムナンバー。ストリングスアップテンポで直球に爽やかという若さ溢れる王道の感じよりももう少し大人の佇まいで抑えたサウンドとじっくり歌い上げる感じが15周年を越えた大人のバンドとしてしっくりくる。
ST視聴になって再度聞き始めてからは1番いい曲だと思うけど、明らかにマスタリング過程でミスっていないかこれ。80年代~90年代序盤頃のCD並に小さいし、音圧抑えて綺麗な音というよりもボリューム上げても普通に音が悪いような…。
★★★☆☆
No one compares/生田絵梨花
2024年4月3日
4月10日のEP『capriccioso』1週間前先行配信。“コロナ禍のステイホーム期間に初めて自分で作詞作曲した曲”と紹介されている。当時は乃木坂46在籍中で、メンバーはこの期間に「世界中の隣人よ」の歌唱映像を自宅にて自撮りしてMVとしていたが、どうやらあの映像の裏で同時期にこの曲を作っていたという事か。
あの時期だけあっていかにもなバラードだが歌詞はあの時期を反映していないラブソング。普通にいい曲。
★★★☆☆
旅立ちの鐘/20th Century
2024年4月4日
5ヵ月ぶりの新曲。井ノ原主演ドラマ『特捜9 season7』主題歌。THE ALFEE高見沢俊彦による作詞作曲で編曲は高見沢俊彦 with 鎌田雅人。フォークソングのコード進行、メロディをベースにしつつ今風のサウンドにアップデートした曲だと公式に紹介しているが、トニセンの空気感に合わせたのかあまりTHE ALFEEっぽくない。まあTHE ALFEEのイメージ自体が20年前で止まっているのであの頃とは作風が違うのかもしれないが…。
春らしい爽やかミディアムでトニセンらしい空気感も心地いい良曲。井ノ原自身も矢面に立たされてかなりしんどい状況が続いていたが、V6時代から最低年1新曲確約枠のこのドラマも続いてトニセンの音楽活動が続けられているのは良かった。
★★★★☆
さよーならまたいつか!/米津玄師
2024年4月8日
NHK連続テレビ小説『虎に翼』主題歌。4月1日の放送開始から1週間後に配信開始となった。特に先行配信とは銘打っていない。
さっぱりとした聴感で聞きやすく馴染みやすいメロディーラインが印象的。ここ最近の小難しいシリアスな方向性や複雑な雰囲気をかなり徹底して排除、毎朝流れる曲というのをかなり意識したものと思われ、見事な仕上がり。一方でただ優等生な朝ドラポップスに終わらず、サビのど真ん中で空に唾を吐いてみたり、締めのフレーズでも“知らねえけれど”とわざと乱暴な言葉遣いを使ってくるなど一筋縄ではいかないところが米津玄師がやる意味を存分にカラー出してきたところかも(わざわざ主題歌で使用されている1番の歌詞でのみこの言葉遣いにしていて、最後のサビでは”知らなかっただろ”)。これでNGが出なかったという事は、それだけ米津玄師が大物扱いされているという事なのか、きちんと意図があっての表現ならば元から文句は言わないスタンスでこれまでの朝ドラでこういう部分が無かったのはアーティストサイドが勝手に気を遣っていたからだという事なのか、さてどっちだろう。知らねえけれど。
★★★★☆
私はパイロット/橋本絵莉子
2024年4月10日
4月24日のアルバム『街よ街よ』からの先行配信。バンドの音出しの様子から合図も無くぬるっと演奏が始まるというスタジオ生セッション感が強いミディアムナンバー。バンドではあるんだけどセッションのようなチャットモンチーとは全く違うラフな音像でこれはこれでいい…が、外に向けて売っていく気が全くないリラックスした佇まいで印象には残りにくい。
★★★☆☆
WE ARE/STARTO for you
2024年4月10日
Jニーズ社が消され、移行したSMILE-UPは補償用の会社で正式な新会社としてSTARTO ENTERTAINMENTが4月から始動という事でその1作目となる。初の大型ライブイベント「WE ARE! Let’s get the party STARTO!!」に出演する14組75名が参加するプロジェクト名義で1月1日の能登半島地震のチャリティーシングル。配信はライブ開催の4月10日に合わせて単曲配信され、CDは随分先の6月12日発売とされている。C/Wにカラオケが入るだけでBlu-ray/DVDにMVが収録される模様。配信も含めて2024年12月31日まで期間限定とされているため、STでは聞けなくなるものと思われ、2025年以降も聞きたいならCDを買うかSTではなくDL購入して保存しておく必要がある。
参加しているのはライブに参加する面々のみ。
SUPER EIGHT(関ジャニ∞)
KAT-TUN
Hey! Say! JUMP
Kis-My-Ft2
timelesz(Sexy Zone)
A.B.C-Z
WEST.(ジャニーズWEST)
King & Prince
SixTONES
Snow Man
なにわ男子
Travis Japan
Aぇ! group
5月デビュー予定のAぇ! groupが先行して参加している一方で、個人としては事務所離脱となった二宮や活動休止中の大野だけでなく嵐、木村拓哉、剛が事務所離脱したKinKi Kidsは参加していない。またメンバー全員が所属者で現役で活動中で直近でも新曲を出したばかりの20th Centuryも不参加となっている。
事務所オールスターチャリティはTwenty★Twenty「Smile」以来4年ぶりとなる。狙ったわけではないと思われるが、Twenty★Twentyは全75名(手越が急遽不参加になったので1人減った)、今回は当時からV6、KinKi Kids、嵐と先輩3組が不参加(デビュー順でNEWSがトップ)、以下グループも改名を余儀なくされるだけでなく複数のメンバー脱退もあったりしたが、当時はいなかったなにわ男子、Travis Japan、Aぇ! groupの3組が新たに加わった事で全75名。嘘…だろ…!?まさかの前回と同じ人数になるという奇跡が発生した。
昔ながらの普遍的な爽やかJニーズソング!といった趣きの普通にいい曲。ただ聞いている方も歌っている方も正直なところこれまでのチャリティーのように純度100%でチャリティしていられる状況ではないのは確かで、こういう全く余裕のない時にこれだけ大挙して参加してみんなで同じ思いを持って…というのは今のタイミングでは表面的には出来てもやっぱそれどころじゃない。
★★★☆☆
ライラック/Mrs. GREEN APPLE
2024年4月11日
アニメ『忘却バッテリー』OP。バンドの枠を完全に逸脱したソロユニット状態の音像に変わりつつあったが、今作は割とギターが前に出てロックバンドっぽい音像になっている。今作くらいならリズム隊も脱退しないというかちゃんと出番ありそやや落ち着いて聞こえるのは裏声全開でギリギリを突くようなメロディーラインを避けたためと思われるが(それでも裏声そこそこ使っているくらいには高音に行くけど)、今後を考えればやはり無理な高音連発はあまりすべきではないようには思う。1月に大森元貴が突発性難聴を発表していた影響も気になるところ。
★★★☆☆
邂逅/BUMP OF CHICKEN
2024年4月15日
映画『陰陽師0』主題歌。前日に配信告知、映画は19日公開。4ヶ月ぶりの新曲。
良くも悪くもここ10年くらいのBUMP、BUMP OF TIEUPといった感じのこざっぱりした普通にいい曲。もう何年もこんな感じでそろそろ新曲がみんな同じに聞こえてくるくらいになってきてしまったが、もう少しロックバンドっぽいサウンドへ回帰してくれないものか…。円熟味を増したメンバー中心の演奏のバンドサウンドも聞きたい。アルバム発売が9月にようやく決定したがそれまでにも次のBUMP OF TIEUPありそうだし、前作以上に既出曲集になりそうで今回は期待値が…。
★★★☆☆
366日 feat.大橋卓弥/HY
2024年4月15日
ドラマ『366日』2話主題歌。1話ではドラマのために新たに制作して配信済みの新里とのデュエットバージョンが使用されていたが、なんと仲宗根泉がそれぞれ別の男性ボーカルを迎えてデュエットする「366日」が週替わりで各話放送のエンディングにて初オンエアされる事が発表され、毎週こんなことになるらしい…。今回はスキマスイッチ大橋卓弥がゲスト参加だったが、翌週以降は若手中心で若者に人気のグループメンバー等が多用されていったので、結果的にこれだけ系統が違う感じに。
話題性重視なのはいいけど元々ソロ状態の泉バラードで毎回ゲスト迎えるなんて凄い企画だ。ドラマが終わるころには10バージョンくらい出ているって恐ろしいぞ…。1人につき366日の思いを歌っているとすると怖いくらい覚えている相手男性が約10人変わる約10年(3660日以上?)の壮大な物語だぜ…いい加減落ち着いてほしくもな
ただでさえこの曲が1人歩きしすぎて他メンバーのバックバンド化が著しかったのに割と地獄な企画だなぁ。新里ボーカルでのデュエットを最初に制作していなければメンバー放置の完全ソロ企画になってたので、新里バージョンを最初に出すのはマストだったんだろうけど…。デュエット相手変わったとしても毎週発表はちょっともうついていけないというか聞き流し気味になって曲自体に飽きてしまいそうだ。第3弾以降取り上げなくても察してほし
★★★☆☆
Borderline/MONKEY MAJIK
2024年4月17日
日本テレビ系『ぶらり途中下車の旅』テーマソング。3ヵ月ぶりの新曲。『ぶらり途中下車の旅』は半年間(2クール)で2曲起用が多かったが、2022年のflumpoolを最後に1曲起用が連続しているので今回も1曲ポッキリかもしれない。
このタイアップならもう少し明るいか、のどかな感じの曲が来るかと思っていたら、歌詞は寄せている感じはするが曲調はけっこう淡々としていてぶらり感(?)はあまりない。一時期のトラックメイカー全開な電子サウンドよりは落ち着いた音作りに戻って入るがバンドっぽいかといえばそうでもない。
★★★☆☆
残影/山本彩
2024年4月24日
3ヶ月連続配信の3作目。3月のライブで先行披露していた模様。作曲は小名川高弘との共作で編曲は小名川高弘。
やや退廃的でシリアスなミディアム系で3連続リリースの中では最も聞かせるメロディーの楽曲。普通にいい曲。
★★★☆☆
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