2025年3月の配信シングル(後編)

白球を繋げ/HY

2025年3月18日
第97回センバツ MBS公式テーマソング。1月のアルバム以来の新曲。第97回選抜高等学校野球大会開催に合わせての配信開始。

妙にレトロ歌謡調のアップナンバー。野球の応援フレーズ風に久々にラップっぽいミクスチャー要素も(すっかり丸くなってるけど)。アルバム曲でも出てこなかったような振り切りっぷり。今回もサビは完全に泉ボーカルながら平メロやラップで出番を増やして男女ツインボーカルを生かす形になっているけど、タイアップ先からの泉ボーカル要請が多いのだろうか。本人はメインボーカルは新里だという考えが強いらしいし、「366日」の影響で新里がメインボーカルだと世間に伝わっていない事が悔しいとまで言っているくらいなのであまり頻繁に歌いたくはなさそうなんだけど。
★★★☆☆

OLDROSE/Aqua Timez

2025年3月22日
再結成3曲目。2004年~2012年に放送されていたアニメ『BLEACH』20周年を記念してYouTubeで公開されたスペシャルミュージックビデオに使用された新曲。原作引き延ばしの影響で追いついてしまった事から最終章がアニメ化されることなく終了していたが、千年血戦篇を4クール分割でアニメ化すると発表され、2022年から年1ペースで放送され、昨年末までに3クール目まで放送、現在4クール目放送時期未発表で”待ち”の状態となっている。今回は20周年のスペシャルミュージックビデオというYouTube公開だけの特別な形での書き下ろしとなった。初代OPのORANGE RANGEの方が可能性がありそうだったが、ORANGE RANGEは既に移籍していてソニー枠ではないという事情はあったのかも。OP担当者だけでも他にUVERworld、ASIAN KUNG-FU GENERATION、SCANDAL、ポルノグラフィティ、miwa、シドなど錚々たる顔ぶれが現役活動継続中だがAqua TimezはOP2回、ED1回、映画1回と4回も起用されていて最多だし、デビュー20周年の同期だったのも決め手になったのだろう。なお千年血戦篇のここまで3クールの主題歌は一応ソニー枠はそのままのようだがロック系の新人中心の起用となっていてかつての主題歌担当者は関わっていなかった。作風もいわゆるJ-POPとは一線を画したもっとハードなロック系になっていたので新規でAqua Timezにアニメ版OP/EDが回ってくる事は正直無さそうだった。

「千の夜をこえて」以外は「ALONES」「Velonica」「MASK」といずれもシングル屈指のロックチューンが並んでいたので今回もアップテンポなロックナンバーかと思ったら意外な事にミディアム。ただ前2作よりも遥かにシリアスで後期Aqua Timez~解散後Little Paradeでは今は出てこなさそうな初期を思わせる作風にはなっている。『BLEACH』が初期を呼び寄せたのだろうか。ここまでの3曲では1番しっくりくる1曲

一方で前2曲よりはロックではあるけど、やはり昔ほどガツンとはしていない。というか単純に再結成以降ギターが引いてピアノ/キーボードが前に出ているんだよな。何せこれで3曲連続ピアノ始まり。ピアノイントロの曲は過去にもあるけど、こんな連続した事はないし、ピアノイントロでも曲本編になるとギターメインになる事が多かったと思うんだけど、再結成以降はピアノが常にいる感じ。キーボードのmayukoとギターの大介のバランス感覚が変わったのだろうか。
★★★★☆

新世界/森山直太朗

2025年3月28日
自身のドキュメント映画『素晴らしい世界は何処に』主題歌。1年2ヶ月ぶり新曲。2022年から2年かけた20周年のロングツアーとその途中に亡くなった父のジェームス滝とのエピソードも盛り込んだ映画になっているらしいが、主題歌となった今作は父への思いではなく、父の思いを代弁したかのようなパーソナルな歌詞になっている。ここのところ個人的な感じがする活動や歌詞になってきている気がするが、御徒町凧を離れて作詞も1人になったのがかなり大きい気がする。そもそも母が森山良子というのは早い段階から公表して共演もしていて、その繋がりで年配の大物シンガーとの交流が語られる事も多かったが、子供の頃に離婚していたのとジェームス滝もシンガーだったらしいが有名ではなかったので亡くなるまでジェームス滝については積極的に名前を出す事も無いし、メディアもわざわざ触れる事は無かった。映画に盛り込むほど影響が大きかったとは…。

曲自体は厳かな弾き語りナンバー。正しく個人的な歌であって、本人の思い入れに対してあまりリスナーが入り込む余地はないかなと思う。ここ数年で一気にとっつきにくくなってしまったなぁ…。
★★★☆☆

明日も(IKUSHAMO Ver.)/SHISHAMO

2025年3月28日
2017年のアルバム『SHISHAMO4』収録曲で最大の代表曲のリメイク。当時はdocomoだったが今回は三ツ矢サイダーCMソングに再起用され、生田絵梨花とIKUSHAMOを結成して4人で出演歌唱している。2月1日にドラムの吉川美冴貴が体調不良で一時休養を発表し、既にライブはサポートを入れて行っているが、IKUSHAMOのCM撮影は休養前に行われたと発表されており、普通に元気に参加している。レコーディングも当然その前に終わっていたようだ。

CMサイズではないが、2番カットで1番からそのままラストサビまで駆け抜けるショートサイズ。これにより6分越えが3分越えとほぼ半分の長さになった。昨今の短い曲推奨ムーブに乗ったのか、企画モノなのでとりあえずショートサイズでいいだろうという事になったのかは不明。生田ボーカルから始まり一応ほぼ交互に歌っているがサビは生田のメイン部分が大半。生田の声の方が明るく通るのでSHISHAMOの中でもずば抜けて明るいこの曲に関しては御本人より似合ってしまっているような…。
★★★★☆

every little thing every precious thing-2025リマスタリングエールVer.-/LINDBERG

2025年3月28日
1996年の25thシングル2007年藤川球児ジャケットでマキシ化再発されていたシングルの3度目の再発。今回は配信限定の最新リマスターとされる。2007年の再発も当時現役だった阪神の藤川球児投手が登場曲に使用していたのに乗っかっての発売だったが、これにより1996年当時のアトランタオリンピックの時期にパナソニックのCMソングに起用されていて曲の着想も陸上の高野進と妻のエピソードから書かれたのでMV含めて陸上競技イメージだったのが、完全に”藤川球児の曲”として定着。今シーズンよりその藤川球児が阪神の監督に就任。今回もしっかり乗っかって甲子園開幕戦2025年4月8日に渡瀬マキが甲子園球場で生歌唱も予定という事で、レコード会社側も乗っかってのリマスター配信となった模様。そして何故か“リマスタリングエール”という新造語が爆誕した。

LINDBERGは現役時代にテイチクからポリドール→インディーズへと移籍して以降、テイチク(インペリアル)から非公認ベストを乱発され、2009年の再結成まで続いたが、何故かそれ以降ピタリ途絶えていた。今作のリマスター自体は1998年、2000年、2002年、2007年、2009年のベスト盤でその都度行われてきたのでもう何度目のリマスタか?数えてはいないだろう状態ではあるが、前述のように2009年を最後に途絶えていたので『BEST FLIGHT』以来16年ぶりリマスターとなるはず。

集中的にリマスターされていたのが主に2000年代。90年代前半のCDは音が小さめだったのでガツンと上げるとウオオ!リマスター効果ウオオ!ウオオ!と喜ばれるような音圧アゲアゲ上等な時代(かなり誤解を生むような誇張表現)だったのもあって、過去のリマスターはどれもガツンとしたサウンドだった。たぶん今回は少し落ち着けているとは思うんだけど…まあそんなに変わった感じも無く…。だからこそリマスタリングエールなんていう造語でアピールしたのかもしれない。
★★★★★

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