20th anniversary memories of LINDBERG
BEST FLIGHT

リリースデータ

メンバー

LINDBERG11thベストアルバム。20周年を記念してテイチクが勝手に出した非公認ベスト。再結成リテイクベスト『LINDBERG�]�]』と同日にリリースされたため、『LINDBERG�]�]』はわざわざ「オフィシャル・ベスト」と銘打って牽制していた。当初非掲載だったが後に公式サイトに掲載されるようになった。98年に10周年記念でメンバー公認・選曲で発売された『LINDBERG BEST』及びその後にファン投票で選出された『LINDBERG BEST�U』を2枚組セットにしてデジタルリマスタリングを施し、年内生産限定でリリースされたもの。ラストに収録されていたライブ音源は同じ時期に収録された別の曲へと差し替えられている。

再結成でLINDBERGを知った人にはうってつけの作品ではあるが、限られた選曲しか出来ない中で何度も似たような内容でベストが乱発されているため、もうどれを選んでも特に違いが無いという混乱した状況であるのも確か。そんな中で、まあ02年の『FINAL BEST』か今作のどっちかが一応の決定盤ということになるのではないだろうか。今作の最大の弱点はメンバー作の最初の1曲である「MINE」が未収録なことと98年までの選曲（解散は02年）であることである。『FINAL BEST』には「MINE」が収録されているが、どっちにしろ99年までの選曲。やはりどっちもどっちである。リマスターも10年前の時点で既に音圧レベルでは十分すぎるもので悪くなかったし、これから聞こうと思っている初心者はとにかくどのベスト盤を手にとっても差はないので下のまとめを参考にして、見かけたものを聞けばいいと思う。

なお初収録のライブ音源だが、「君に吹く風」は原曲アレンジ、「every little thing every precious thing」はピアノ1本のアコースティックバージョンになっている。壮大なロックアレンジによるライブ音源を期待している人は注意。

印象度★★★★★(初心者には。他のベストを持ってる人はリマスタと「ライブ音源を聞きたいかどうか」で。)

LINDBERG全ベスト盤解説

LINDBERGは徳間JAPAN（JAPAN RECORDS→PUBLIC IMAGE RECORDS）→テイチク→ポリドール→インディーズという流れでレコード会社を変えている。多くのベスト盤を出しているテイチクは実は徳間JAPANの全ての音源を使うことができず、PUBLIC IMAGEレーベルの音源しか使えないようだ。そのためテイチクが乱発するベストにおけるJAPAN RECORS時代の曲は全てリテイク音源になっている。また02年以降のポリドール、インディーズ時代を含んだベスト盤は存在しない。

『FLIGHT RECORDER 1989-1992 -LITTLE WING-』
92年発売の公認1stベスト。4thアルバム『LINDBERG�W』までの10曲をリテイク。それ以降の4曲はリミックスで収録している。テイチクからのベスト盤は全てここでのリテイク音源を使用している。現在、今作でしか聞けない音源は『CRAZY DIAMOND』のリテイク音源のみ。あとリミックスされた4曲もオリジナルとは微妙に違う。また初回盤は8センチCDがついており『ひとつだけのMerry Christmas』を収録。これもここでしか聞けない。

『SINGLES FLIGHT RECORDER�U100,000 limited』
95年発売の公認2ndベスト。1st〜20thまでの全シングルA面、C/Wをリリース順に収録した3枚組。初期も含めて全てシングル音源。10万限定生産だったため1位を獲得しながら3週目には100位圏外になる速攻売り切れ。入手困難というほど困難ではないが中古に出ている数は少なく、多くのアルバムが100円で売られている中で、1000円以下ではなかなか売っていない。

『LINDBERG BEST FLIGHT RECORDER�V』
98年発売の公認3rdベスト。通称「赤ベスト」。デビュー10周年を記念してメンバーが選曲。特に説明も無く、冒頭4曲は『FLIGHT RECORDER 1989-1992 -LITTLE WING-』音源を使用。『MINE』のライブ音源を収録しているが、アコースティックバージョン。

『LINDBERG BEST�U FLIGHT RECORDER�W』
99年発売の公認4thベスト。通称「青ベスト」。ファン投票で選出された前作の兄弟盤。やはり冒頭4曲が『FLIGHT RECORDER 1989-1992 -LITTLE WING-』音源。『星に願いを』のライブ音源を収録。オリジナルのものとはアレンジが違い、正統派ロックバラードに生まれ変わっている。『LINDBERG�]�]』での同曲のリメイクもこのアレンジである。

『WORKS-COMPOSER'S BEST-』
00年発売。メンバー3人の作曲ごとに分けて選曲された3枚組。渡瀬マキ産休により、一時的に活動休止していた時期に発売。テイチクの現役で所属していた頃の最後のベストでもある。メンバー1人で1枚ということで他のベスト盤にはない選曲も見られる。アルバム未収録だったC/W曲『girl』は今作にしか収録されていない。各DISCの最後にはライブ音源も収録されている。他のベスト盤とは少し色が違うベストであり、このベストにしか選曲されてない曲が最も多い。

『BEST OF SINGLES』
01年発売。トップ10ヒットした曲を集めたというコンセプト。音源は『LINDBERG BEST』『LINDBERG BEST�U』からヒット曲のみ引っ張ったという感じで、「シングルス」なのに例のリテイク音源を使用している。

『FLIGHT RECORDER FINAL MEMORIES』
02年解散時にライブ会場限定発売。メンバー選曲の9曲をリテイクし、10曲目に最初で最後の渡瀬マキ作曲による新曲を収録した貴重な1作。解散ライブツアー会場でしか売ってなかったためレアレアな1作。欲しい…。

『FINAL BEST』
02年発売。2枚組。解散に合わせてテイチクが発売。選曲はテイチク在籍の99年まで。過去2度ライブ音源収録だったため、未だリマスタされていなかった『MINE』の『FLIGHT RECORDER 1989-1992 -LITTLE WING-』音源が初めてリマスタされた。ほかに代わるものがないため、最も網羅されているのがこのベストということになる。

『-EARLY FLIGHT-　ゴールデン☆ベスト』
04年発売。4thアルバム『LINDBERG�W』までの徳間JAPANのJAPAN RECORDS時代の曲のみを集めた2枚組。初期の曲がオリジナル音源で聞けるベスト盤は『SINGLES』以来2度目である。リマスタリングはあまり気合が入っていない印象。何故かすぐに廃盤になってしまった模様。全く売れなかったため中古で探すのも困難。

『SUPER BEST』
07年発売。『LINDBERG BEST』の再発だが、『風』を『Green eyed Monster』に差し替え、New Mix音源を2曲追加し、最新のリマスタを施したもの。阪神タイガースの守護神、藤川球児が応援歌に使用していた効果で『every little thing every precious thing』の再発に便乗して発売。

『Supporters' songs』
07年発売。アスリートへの応援歌をコンセプトにした応援歌曲集。しかし選曲がいつもとほとんど変わらず、同時発売の『SUPER BEST』とも選曲被りまくり。『花』がリマスタされたのが唯一のポイントか？（ただ『WORKS』で1度リマスタされてるし…）

『LINDBERG★BEST』
10年発売。LINDBERG唯一の高音質仕様Blu-spec CD。徳間JAPANからリリースされた初期中心のベスト。テイチク移籍後の『every little thing every precious thing』だけ何故か収録。『SINGLES』『EARLY FLIGHT』以来の初期シングルがオリジナル音源で収録されているが、『Dream On 抱きしめて』『BELIEVE IN LOVE』の2曲はリテイク音源と少々中途半端。

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