2025年10月の配信シングル(後編)

1991/米津玄師

2025年10月13日
10日公開の実写映画『秒速5センチメートル』主題歌。原作が2007年公開の新海誠監督のアニメ映画で1997年の山崎まさよし「One more time,One more chance」が主題歌に起用されていた。実写版でも挿入歌で使用されており、7月7日に「One more time, One more chance ~劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster~」として既に配信済み(早すぎたんじゃねーか)

実写版の奥山由之監督と米津玄師が同じ1991年生まれ(ついでに2番手で出演している高畑充希も1991年生まれだがそっちは全く触れられていない)、原作では1990年代前半頃と特定されていなかったのが実写版では1991年に出会うという設定になっているらしく、これらの縁から作品内容に寄せつつも自身のパーソナルな面も強く滲み出た特殊な1曲になったようだ。米津玄師は原作主題歌である「One more time, One more chance」の存在をかなり意識したようで新しい曲は受け入れられない可能性もかなり気にしているようだが、「One more time, One more chance」は元々1997年のシングルであり初主演映画『月とキャベツ』主題歌だったわけで10年後に全く別の新作アニメで使わせてくれとお願いして主題歌になった経緯がある。実写版のための書き下ろしの今作では手順が逆であり比べるものでもない。

歌詞にパーソナルな部分がにじみ出ているものの、曲自体は近年の実験サウンド最先端トラックメイカースタイルでかなりとっつきにくい。メロウな部分もあるけどザ・米津って感じでどこかで既に聞いた感じの歌い回しにも聞こえてきたり…。
★★★☆☆

I/BUMP OF CHICKEN

2025年10月15日
昨年9月のアルバム以来1年1ヶ月ぶり新曲。アニメ『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』ED。2016年より1~2年おきに放送されて8期となる今回がFINALと銘打たれており、初代OP「THE DAY」を手掛けたポルノグラフィティがOP「THE REVO」を手掛けている。BUMP OF CHICKENとしては最後にしてこのアニメとは初タイアップとなる。

公開された歌詞には“作詞作曲:藤原基央、編曲:BUMP OF CHICKEN”となっている。WikipediaなんかはProduced byを編曲に置き換えて記載しているが、ブックレットのクレジットは長年”All Tracks Written by MOTOO FUJIWARA Produced by BUMP OF CHICKEN&MOR”になっていて編曲が記載される事はないので”編曲”クレジットが新鮮に見える。また『ユグドラシル』以降ずっと入っていた謎の共同プロデューサー”MOR”が入っていない。この辺りはApple Musicモバイル版アプリのクレジットにより、MORが今まで入っていた権利表記部分からも1人消え去っている事、さらにミックスエンジニアも牧野”Q”英司→浦本雅史、マスタリングも前田康二→山崎翼と全面交代になっている事が判明している。

以前からメンバーインタビューでも発言の無いリミックスやマスタリングについてペラペラとTwitterで広報していた前田氏だが、先のアルバム『Iris』が回収騒動になり、最終工程に近いところにいたはずの前田康二は発売前までは”全曲、リミックスされてマスタリングされています。アトモスも含めて、過去のものは一つもありません。”とメンバーロングインタビューですら一言も触れていなかった事実を説明していたのに回収後はダンマリを決め込んだ(公式発表では「マスタリングチェック後、納品データを作成する際に不具合が生じてしまったため」として前田氏の担当であるマスタリング作業が終了してチェックまではきちんと終えた後であるとしてさりげなくかばっていたがじゃあ納品データ作成したの誰なんだよそこまでは責任もってやるんじゃないのかよっていう…)。GLAYのベストでもホワイトノイズについて頓珍漢回答をしてツッコまれた後はダンマリ。氏が担当してないGLAYベスト後期の方が明らかに音が良かったし、globeのベストも長年担当した氏を外して新しい人でリマスターしたらめっちゃ新鮮で良かった…と正直『RAY』の頃の音割れ疑惑で氏のマスタリングが不評だった頃はまだ『RAY』は割と勢いのあるアルバムだしまあこれくらいでもいいんじゃないかそこまでは気にならないし…と思っていたけど、ここ最近の氏のマスタリングは時代に老いて枯れている気がしていたし、何よりGLAYもglobeも氏じゃない方が明確に音が良かったという経験を2連続でしてしまったので、今回の交代はマジ歓迎。『Iris』の感想の締めを「スタッフも何もかもずっとそのままっぽいし、さすがに少しは違う風を入れる必要は出てきているんじゃないかなと思った。」と書いたけど、まさかエンジニアどころかMORごと全交換するとは思わなかった。かつてGLAYもaikoもポルノグラフィティもミスチルも長年癒着状態だったアレンジャープロデューサーから離れる決断をしたタイミングでリフレッシュされた感覚はみんなあった。BUMP OF CHICKENもその時が来たのだとすれば今後はひと味違う事になりそうだ。エンジニア陣も20年どころか30年前からずっといるみたいな名匠ばかりで新しい名前をあまり見ない。老齢に差し掛かってきているエンジニア陣も世代交代していかないと一気に任せられる後継者がいないって事になってしまうしな。もしかしたらAIに取って代わられる可能性もありそうだけど。例えばTed Jensen氏の半世紀に及ぶマスタリング作品全てを学習したAI Ted Jensenとかマジでそのうち出てきそ

ドラムは一部なんか打ち込みみたいな機械っぽい音だけど、ここ5年くらいほとんどテレテレしているだけで全開で鳴っていなかったエレキギターがイントロから鳴っているのでまずスカッとするし、全体に今までにない新鮮なサウンドになっているように思う。『Iris』路線を脱して久々に聞きたかった方向性に戻ってきてくれた(というかロックバンドがロックバンドらしい音に戻っただけだが)のは単純に嬉しい。
★★★★☆

リラック素~What a wonderful world~/倉木麻衣

2025年10月15日
例によってB社Amazon拒絶に伴いAmazon Music以外での配信。昨年7月のEP『forever for YOU』以来の新曲。シングルとしては2023年12月以来となった。今回はC/Wとして別バージョン3種(inner voice ver.、432Hz chill mix、a cappella ver.)が入った4トラック仕様。「Mai Kuraki Live Project 2025 リラック素〜What a wonderful world〜」 のために書き下ろされた新曲とされており、新曲1曲でツアーを開催する模様。また12月にはファン投票と自選で選曲したC/W集『Mai Kuraki B-Side BEST 〜This is Our life〜』リリースを発表している。

作曲はT.Kura・JUNEだが、Apple Musicモバイル版クレジットでも編曲者は公表されておらず、各別バージョンも担当者不明。T.Kuraというのは公式サイトにズラっと壮観な歴代提供曲のジャケ写が並んでいるようにエイベックスの作家で安室奈美恵やLDH系の顔ぶれが目立つ。キャッチーだったりポップなヒット曲ではなく、クール系の曲ばかりでシングルよりアルバム曲の提供が目立つように、あまりシングル向けではないクールなR&B,HIP HOP路線の有名作家のようだ。JUNEというのはこの人だろうか。コンビでの提供も多いようだ。いずれにせよトレンドな作家ではあり、倉木麻衣に提供とはかなり珍しい。まあ急に財津和夫が出てきたり、トレンド系では西野カナで流行ってたGIORGIO CANCEMIを急に招いた事もあったので今回も久々にその流れか(最近初期からの大体毎回いつも同じメンバーと再会だったりあまり見た事ない少なくともトレンドではない作家ばかりだったしな…)

まさかのダジャレのようなタイトルにズッコケたが曲自体は初期イメージのチキタカ系クールサウンド。最も得意とするザ・倉木麻衣な吐息多めの歌唱スタイルが映える原点回帰的な1曲といった感じ。

“配信される4ver.全てを聴くことで、より深いRelax/没入体験へ導かれ、ライブへの期待が高まる作品”と公式には説明されているが、癒し系というよりかはクール寄りなのでリラックス効果はあまり感じられないような…。ナタリーでの告知時には“今一番共有したいという“癒し”“安らぎ”をサウンドとして取り入れた“ヒーリングR&B””とも書かれていたがこれヒーリングR&Bなのか?曲終わりの深呼吸ブレス音が入っていたり、リラックスリラックス連呼しているものの、Relax/没入体験というからにはリズムも無いようなシンセ音とかシンフォニックなサウンドだけの眠くなるヒーリングミュージック系バラードかと思ったけどけっこうリズムがチキタカ跳ねてるとリラックスできなくない?

公式Xが書いているようにinner voice ver.はMIX違いでアレンジが同じ。音色が違う程度なのでどこが違うんだっけ…?と思ってしまい、聞き直すと確かにちょっと違うんだけど次に聞くときはやっぱりあれどこが違…となってしまうくらいにはそんなに変わらない。、432Hz chill mixはもう少し音が削ぎ落とされているがチキタカ系クール寄りなのは変わらず。a cappella ver.は声だけ(コーラスはあり)なのでさすがに違うものの、う~ん…。アカペラ以外はけっこうチキタカしているのでリラックスって感じじゃないし、そんなに変わらないしでイマイチ意図通りに聞く事ができなかった。
★★★☆☆

未刊の行進/高橋優

2025年10月15日
3ヵ月ぶり新曲。12月発売と早くから告知されている15周年ベストの新曲2曲の枠に入る曲なのかは事前に明かされていない。10月1日に配信を告知した段階で21時と時間指定されており、通常の日付変更線0時ではなく、21時になってから配信を開始した。これはフジテレビ系『奇跡体験!アンビリバボー』新エンディングテーマソングとなったため、初回OA直後に間髪を入れず配信としたかったためと思われる。…が、ドラマやアニメの放送直後ならまだしもバラエティのエンディングというかかっていても誰も意識しないようなタイアップをわざわざ時間合わせて配信ってクソ真面目過ぎん?

冒頭から「奇跡体験」という歌詞から始まったので吹き出した。サビ終わりにも出てくるしどれだけタイアップに律儀なんだこの人。コナンタイアップでいきなりコナンの決め台詞を歌い出したりとタイアップ過ぎる曲を連投した『AKIRA』期の福山雅治並の合わせっぷり。いやこの番組1997年からやっている長寿番組だけど(1度も意識して見た事が無く知っていたのはFIELD OF VIEW「めぐる季節を越えて」のタイアップとして当サイトで記述した事があるからっていう)、歴代の人たちどう見ても新曲宣伝の場とかタイアップ数稼ぎ程度にしか思ってなさそうだし、何ならアーティスト本人採用知らないんじゃないのくらいの勢いだし、あらかじめ「奇跡体験」入れて合わせに行ったの高橋優が史上初めてなんじゃね?

曲自体は期待通り今を生きるアラフォー世代に捧ぐメッセージロックナンバー。自然体で元気をくれるというか同世代ならではの視点での前向きさが良い。ただあまり新曲を先出ししすぎるとただでさえ微妙そうな3枚組ベストアルバムに新鮮さが…。
★★★☆☆

天までとどけ/松任谷由実

2025年10月16日
8日に配信された「DARK MOON」に続く11月18日発売のアルバム『Wormhole / Yumi AraI』収録曲の先行配信2曲目。シングル枠ではなく、『Wormhole / Yumi AraI』の1枠開放の形で配信されたため、アルバム発売後は先行配信の形跡が残らない(配信日も分からない)形式となっている。「DARK MOON」がリード曲と明記されていたのに対して今作も先行配信でMVも同時公開されたもののリード曲とは書かれていない。

フジテレビ系ドラマ『小さい頃は、神様がいて』主題歌。2話放送当日の配信開始となった。「DARK MOON」に比べれば聞きやすい王道的なミディアムナンバー。ただこのドラマ、毎回挿入歌として過去の有名曲をどこかで使用(3話は出演者内でのカラオケだったりと原曲が流れないパターンもあり)、どうしても馴染みのある過去ヒット曲に耳が行ってしまう上に肝心の今作はエンディングで次週への引き部分のドラマが続いているBGM的使用という1番耳に入らない使われ方なのでいかんともしがたい。3話まで聞いてドラマでは全く印象に残らないので曲だけ聞いても聞いた事がある曲だという認識にならないくらい影が薄い。

AI駆使により直近2枚のアルバムでどうしても感じられた声のおばあちゃん感も無いが、多くの一般イメージのユーミンの声って直近数枚のアルバムよりも90年代辺りまでのヒット曲があった頃までで固定してしまっていると思うので今回急に声が若返ったなとか急に声出ているなという感じは正直あまりない。ああユーミンの歌だなっていう。そう思わせたなら正解なのかもしれない。
★★★☆☆

一生☆キミ推し/鈴木愛理

2025年10月16日
9日に配信されていたTV Versionに続いてフル配信。自身主演ドラマ『推しが上司になりまして フルスロットル』主題歌。2023年の主演作『推しが上司になりまして』の第2弾のようだが、続編ではなく、鈴木愛理以外は全キャスト入れ替えで(相手役はLDH枠で交換)鈴木愛理も全くの別人役、そもそも今回は原作も無いようで、“推しが上司になる”フォーマットだけ流用したドラマオリジナルストーリーのようだ。前回の主題歌「最強の推し!」同様に作詞作曲編曲は大石昌良。

TV Versionが1分なのは前回もそうだったが、今回はフルサイズが2分44秒しかない(前回より1分近く短い)。作者も同じで前回とは同路線で普段とは違うアニメソング的なノリの明るいポップソング。単なるファンというより過度に熱狂的なファンというか生活に影響が出るレベルで”推し”続けるというその“推し”という感覚・概念が自分の中にないので昔からこの言葉に馴染めず理解が出来ない(AKB48、乃木坂46、日向坂46で誰が”推し”かと聞かれても多少の関心・好感度の差はあれどそこまで熱狂的に”推し”ていないので誰か答える事ができない。なおモーニング娘。全盛期だった頃には”推し”という言葉は周囲に存在しなかったのでAKB48以降の造語なんじゃないかと思う)。ドラマ自体も全く見る気にならず、”推し”自体がテーマの曲となるとまあ…うん…。何言ってんだか分 か ら な い 。
★★★☆☆

if you come/Aqua Timez

2025年10月21日
昨年からの今年までの期間限定再結成5曲目にして最後とされる新曲。ドラマ『新東京水上警察』主題歌。Aqua Timezといえば代表ヒット「虹」が『ごくせん 第3シリーズ』主題歌になって以降(映画版も担当)、残る2つの連ドラタイアップも仲間由紀恵主演作で連ドラ主題歌3作全て仲間由紀恵だった。今期も偶然にも仲間由紀恵が『小さい頃は、神様がいて』に出演していたがあちらは最初からユーミン確定だったのもあってか、初の仲間由紀恵出てないドラマ主題歌となった。

暖かみのある王道のポップロックナンバー。全盛期ほどではないとはいえ、5人が揃うとやはりLittle Paradeよりも力のある楽曲が生まれるというバンドマジックはしっかりと見せてくれた再結成になったと思う。惜しい気もするけど、惜しまれるくらい盛り上がってるうちが綺麗なのか。そこそこのヒット曲を持っていて懐かし需要があるのでいざという時は盛り上がるんだけど、解散当時の横浜アリーナ公演では会場のデカさに不安だったようでみんなどこに隠れていたんだと発言するほど人気低迷を実感していたっぽいし(最後の全国ツアーもホールではなくライブハウスツアー)、解散や復活特需で盛り上がっても持続させるのは至難なのかもしれない。
★★★☆☆

烏揚羽/松任谷由実

2025年10月23日
8日に配信された「DARK MOON」、16日に配信された「天までとどけ」に続く11月18日発売のアルバム『Wormhole / Yumi AraI』収録曲の先行配信3曲目。

アニメ「伊藤潤二『クリムゾン』」OP。ぼちぼちボーカルのAI駆使の説明が出始めて、ここからさらに特集組まれてプロモーションが始まってくると思われる。一応本人が全曲全編歌唱したのをMIDI化→AI変換みたいな手順だというのは明かされているようだが、元の声は全て変換してしまって元のままでは使っていないのかどうなのかは良く分からない。いずれにせよ「近年より声が良く出ている」ようにしか聞こえないんだよな。

ただ肝心のメロディーは地味でキラーチューンは無さそうかも。まあ正直最後のシングルヒットから30年弱経過しているし、今更代表曲が出てくるとはあまり思えないところではあるんだけど…(ここ10年くらいだと「残火」は単曲で強く印象に残ってはいる)。
★★★☆☆

I AM HERO/宮本浩次

2025年10月24日
10月31日公開の映画『爆弾』主題歌。0時ではなく22時配信開始。「今宵の月のように」セルフカバーから1ヶ月ぶり、新曲としては4ヶ月ぶり。

Produced by 宮本浩次、村山☆潤
Vocal & Guitar:宮本浩次
Guitar:名越由貴夫
Bass:須藤優
Drums:玉田豊夢

久々に小林武史不参加でエレファントカシマシにも参加している村山☆潤との共同プロデュース。メロディーよりもパッション強めで叫び気味にまくし立てるロックナンバー。村山☆潤はソロ前のエレカシにも参加していたのもあっていつも以上にエレカシっぽくなってしまった感はある。しかしいよいよ還暦間近だというのにこの叫び歌唱で喉壊さずに(言わないだけで何度かやっているのかもしれんが少なくともキー下げを余儀なくされたり自身のライブよりコンディションが難しくなりがちなTV生出演時に声が出てないとかは見た事ない)ここまでやってこれたの凄すぎる。
★★★☆☆

ペニゲリオン~熱くなれver.~/大黒摩季 with カリスマボイストレーナー 秋山先生

2025年10月26日
ニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』で “カリスマボイストレーナー” として親しまれているロバートの秋山竜次とのコラボ。同番組内で秋山が「熱くなれ」に謎の言葉「ペニゲリオン」を付けて披露するという替え歌おふざけをしていたのを大黒摩季本人が聞いて面白がったことから本人公認となり、さらに10月25日のイベント「ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭」に大黒摩季の出演が決定した際に”カリスマボイストレーナー秋山先生”とコラボしたいと大黒摩季本人が申し出たため、大黒摩季サイドのYoheyが本格的に「熱くなれ」を「ペニゲリオン~熱くなれver.~」にリメイクし、秋山監修で替え歌仕様に変更(公式には”全監修、ペニ語が炸裂!!”と書いてあるがクレジット上は作詞が大黒摩季とカリスマボイストレーナー 秋山先生の共作扱い)。イベント当日初披露、翌日配信開始となった。企画色が強いためかアルバムの先行配信とは銘打たれていない。

“今時の骨太クラブ系Sound、Hip-Hop、Rockを織り交ぜたクラブでもカラオケBOXや車の中でも、ズシズシ来るようなHyper Remix”と紹介されており、Yohey氏の担当部分であるアレンジ自体は近年の大黒摩季らしいシャカシャカ系アレンジで至って真面目に作られている。一方で公式もかなりノリノリで長々良く分からない長文説明を繰り広げており、ついには”石川優子とチャゲによる「二人の愛ランド」のディエトソング依頼の超アップテンポのデュエット「ペニゲリオン 〜熱くなれver.〜」で、日本よもっと熱くなれ!!先行きの暗い今の世の中をまばゆい黄金のペニゲリオン色に変えて欲しいものだ!”と誤字が全開炸裂する始末(“ディエトソング依頼”ではなく“デュエットソング以来”と言いたいものと思われる)。秋山とナイナイANN界隈では盛り上がっているのかもしれないが、ほとんどの歌詞をペニゲリオン、ペニゲ、ペニに置き換えるなどやりすぎて何言っているのか分からないし、面白くもない。完全に地平の彼方まで滑り倒していて「二人の愛ランド」を引き合いに出すなんて恐れ知らずもいいところだと思ふ。
★★★☆☆

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