2023年4月12日
初登場4位 売上2.9万枚
初登場3位 売上12.2万DL(美しい鰭)
初登場14位 売上0.3万DL(アケホノ)
初登場15位 売上0.3万DL(祈りはきっと)
3年10ヶ月ぶりの一般発売CDシングル(前々作に当たる2021年の「紫の夜を越えて」が配信から3ヶ月後にCD+レコードのアートエディションとしてUNIVERSAL MUSIC STORE限定販売)。スピッツは配信も通算シングルカウントしているため、前作「大好物」からは1年5ヵ月ぶりのシングルという扱いとなる。
C/Wにライブ音源ではない新曲2曲が収録されるのは初のマキシシングルだった2000年の『ホタル』、2001年の『さわって・変わって』(C/W3曲のうち1曲はライブ音源)に続いて3度目である。既にアルバム発売が発表されていて先行シングルとなるがC/W2曲はアルバム未収録。
ジャケットは表題曲で鳴っている楽器(ギターベースと解体したドラムに加えてブラスもある)を並べたもの。だが、どう見てもこれコナン=事件=犯人=逮捕=証拠品押収っていう連想からのよく事件映像に出てくる公開押収品ジャケットっていう遊びでいいんだよね?
1.美しい鰭
アニメ映画『名探偵コナン 黒鉄の魚影』主題歌。映画はこれで5年連続B-ZONE(元ビーイング)外部となった。2012年に映画主題歌が外部になってから4年連続外部でその後はB’z、倉木麻衣と続いたし、今年はB’z35周年に合わせてせめてB’zには戻ってくるかと思ったが…。メンバー55歳なので映画主題歌歴代最年長担当記録もボーカルでは更新。2016年時点でのB’z松本は当時55歳なのでタイ、今作にはプロデューサーで参加している亀田誠治は東京事変ベース担当として2021年主題歌担当時に56歳なので実は亀田誠治が歴代最年長…。プロデューサー…あんただったのかよ…。
ロックバンドにストリングス増えすぎたのでもうストリングス使わない宣言からそろそろ10年近くになるが、今回もストリングスを使わずにブラスで彩ったポップな楽曲。朝ドラ主題歌「優しい子」や続くアルバム『見っけ』でのサビどこ路線(明確なサビが無く盛り上がり切らないままさらりと流れていく)から昨年の配信2曲で離れつつあったが、今回もちゃんとサビがあるし、適度に盛り上がる。久々のシングルCDとしての大々的な発売もあってスピッツ帰還を印象付ける1曲でもある。アルバム先行として最良の1曲になったのではないか。
安定のポップなスピッツっぽくもあるが、変わらぬ印象だったボーカルはさすがにだいぶ年季が入ってきた感もある。ここに来てサビで「ロビンソン」ばりの高音裏声まで駆使しているのもあってこの部分には枯れた味わいも少し感じられた。
★★★★☆
2.祈りはきっと
アルバム未収録が既に発表されているC/W。C/Wも『色色衣』収録期(2000年代前半)は攻めていて勢いがあったものの、『おるたな』期(2000年代後半以降)になると実験的だったり激しいだけであまり印象に残らないメロディーだったりするようになったので、あまり期待していなかったが今作ではC/Wも復活。凄い名曲というほどでは無いものの、普通にえ?これ未収録にしていいの?というくらいには正統派な良作。
★★★☆☆
3.アケホノ
シングル級ではないものの『おるたな』期からのC/Wとしては上位に入ってくるようなスピッツらしいポップロックナンバー。この2曲を未収録にする(ついでにサビどこ代表シングルの1つ「猫ちぐら」も未収録)アルバムって普通に期待していいのでは?
★★★☆☆
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