Season
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | SEASON | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 7thシングル(同時発売) 100位圏外 |
2 | 夜の影 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
3 | 夏のかけら Always on my mind | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
4 | MESSAGE IN THE AIR | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
5 | 時の河辺 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
6 | マジョリカ | 織田哲郎 | 織田哲郎 | Instrumental | |
7 | HOT NIGHT! | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | TUBEへ提供「Hot Night」(同時発売) |
8 | LITTLE BIT OF LOVE | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
9 | 5月の風景 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
10 | LOVERS | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
11 | YOU ARE NOT ALONE | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 | |
12 | SHELTER OF SOUL | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 |
Strings Arrangement(1,5,7),Horn Arrangement(2,5,7):大谷哲範
リリースデータ
1988年5月21日 | 100位圏外 | Produced by 織田哲郎 | CBSソニー |
織田哲郎7thアルバム。前作から9ヵ月ぶり。シングル「SEASON」と同時発売。これまでB面もそのまま収録されていたが今回はB面「FOOL」は未収録となった。「SEASON」は92年に葉山たけしの編曲で田中美奈子がシングルとしてカバーした。「HOT NIGHT!」にはコーラスでTUBEの前田亘輝が参加しているが、同日発売のTUBEのアルバム『Beach Time』では「Hot Night」のタイトルでTUBEバージョンも発表された。
今作では初期から関わっていた北島健二、古村敏比古が不参加となり、ギターは葉山たけしに完全に交代、サックスはライブでは勝田一樹に変わったようだが今作ではホーンアレンジが施された曲が3曲ありながら全て大谷哲範によるシンセで代用しているようで、サックス奏者は「5月の風景」のサックスソロを村岡建が演奏している表記しかされていない。ドラムやベースのサポート参加も半数程度の楽曲に留まっているが葉山たけしのクレジットにはDrums&Sequencer programming(1,2,3,4,7,8,9,10,12)という表記がある。また1stアルバムの後で個人事務所を立ち上げてからは2ndアルバム以降クレジットされていなかった長戸大幸が今作ではExcutive Producer枠で1st以来表記された。
ロックへのこだわりを手放して大きく方向転換した転機の1作。まず今までのストレートなバンド編成から大谷哲範のシンセ・キーボード、葉山たけしの打ち込みドラムを中心としたサウンドに変わって全体にスケールの大きなポップスといった趣きに変わった。またこれまで大きなウェイトを占めていたサックスがいきなり不参加になり、これまで熱いサックス演奏が入っていたところが明らかにシンセな音色で代用になったのでちょっと安っぽくなった。またリズム周りの音は軽くなり、シンセキーボードの音が増えてギターの存在感が薄れたので、全体に音はかなり軽くなった印象。これまでよりも主にコンピューターサウンド関係での時代性が強く出ているように思う。聞かせる曲が増えているのと、やはりロックという枠から解き放たれたという点でも重要作だと思うんだけど。軽めのサウンド面がやはり少し物足りない。『GROWING UP 1983-1989』に最多となる9曲も選曲したのは今作自体が転機の1作で重要な位置づけである事も大きいと思うけど、リミックスしてやり直したかったというのもあったと思われ、全曲リミックスで音に厚みが出て時代性もかなり薄れたので物足りなさは軽減されている。どうせならその方向性で改めて今作を通しで聞いてみたい。
印象度★★★☆☆
2019.4.3更新