BEST OF BEST 1000 大黒摩季
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ら・ら・ら | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 10thシングル 最高1位 売上133.9万枚 |
2 | 夏が来る | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 8thシングル 最高2位 売上97.1万枚 |
3 | DA・KA・RA | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 2ndシングル 最高2位 売上105.5万枚 |
4 | 夢なら醒めてよ | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 20thシングル 最高10位 売上6.6万枚 |
5 | あなただけ見つめてる | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 6thシングル 最高2位 売上123.6万枚 |
6 | 太陽の国へ行こうよ すぐに 〜空飛ぶ夢に乗って〜 |
ビーイング・スタッフ/大黒摩季 /AZUKI 七 |
大野愛果 | 葉山たけし | 19thシングル 最高19位 売上6.4万枚 |
7 | あぁ | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 13thシングル 最高2位 売上44.3万枚 |
8 | いちばん近くにいてね | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 11thシングル 最高2位 売上86.7万枚 |
9 | 永遠の夢に向かって | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 9thシングル 最高1位 売上79.4万枚 |
10 | 愛してます | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 12thシングル 最高2位 売上46.4万枚 |
11 | アンバランス | ビーイング・スタッフ/大黒摩季 | 大黒摩季 | 葉山たけし | 15thシングル 最高4位 売上32.1万枚 |
12 | CRUISIN' | S.Robinson-M.Tarplin | S.Robinson -M.Tarplin |
明石昌夫 | コンピ盤『ROYAL
STRAIGHT SOUL II』収録曲 洋楽カバー |
リリースデータ
2007年12月12日 | 初登場98位、最高94位 | 売上2.4万枚 | B-Gram Records |
大黒摩季6thベストアルバム。1050円の廉価で10作まとめて発売された90年代ビーイングのBEST OF BEST 1000シリーズの1作。02年〜03年にかけて発売されたat the BEING studioのさらに簡易版のような作品集でZYYG以外は収録曲含めて内容がかなり被っている。マキシシングル仕様のジャケットでライナーノーツが付属されている。シリーズの特設サイト(http://beinggiza.com/bob/index.html)も用意され、封入されているライナーノーツが発売間もなくして全作分公開されていたが、2016年後半になりサイトごと削除(アーカイブより2016年前半まで存在していた事が確認できる)されている。また2016年にビーイングに復帰した際にオープンした新公式サイトにおいてはディスコグラフィー非掲載となっている。格安作品だったためか300位以内に20週以上ランクインするロングヒットとなり、直近の作品を上回る売上を記録した。
at the BEING studioでは避けていた「作詞:ビーイング・スタッフ/大黒摩季」表記が堂々復活。この前の本人主導のバラードベスト『weep』で表記されたのでここで容赦する必要が無かったというのもあったと思われるが、「いちばん近くにいてね」だけ作曲にまでBeing Staff表記を入れていたのはビーイング側も失念したらしく、単独作曲扱いに戻されている。またここで新たにビーイング・スタッフ表記される曲を増やすことはせずに収録曲は『BACK BEAT#2』の洋楽カバー「White Christmas」を別の洋楽カバーに差し替えただけ、そこから曲順を入れ替えてライブ音源だった曲を原曲に差し替えたものとなっている。
BEST OF BEST 1000シリーズは基本的にヒット曲中心で必然的にどのアーティストも活動前半に集中し、後半はバッサリカットが多いんだけど、今作だけは何故かあまり売れてない後半の曲が入っていたり、最後の特大ヒットシングル「熱くなれ」が入っていないという奇妙な事態となったが、これは前述のように今作のベースにしたのが『BACK BEATs #2〜Maki Ohguro&Staff Works〜』だったためと思われる。そんなわけでいくら廉価でも今作はベスト盤としてはあまりに中途半端で微妙。
今作でやりたかったのは大黒摩季への攻撃だったのか、at the BEING studioより踏み込んだ形で直接的な言及が多々見られる。ライナーは見開き1枚分(2ページ)とシリーズの中でも最も短く、曲解説もない。しかし書き殴ったかのような文章からは言葉の端々に攻撃的な物言いが散見されかなり衝撃的かつ現在は黒歴史一直線な内容となっている。これはat the BEING studioでは取材のみを担当していた人物(文章は別の人が書いていたものだった)が今作では自らが執筆したため歯止めが効かなくなったためと思われる。
・冒頭からオーディションにマネージャーらしき人物連れで来て「もっと撮影して」とばかりにポーズを決めまくったと「天狗になりやすい性格」だの「20歳から鼻っ柱が強い」などと記述し、タカビーな性格の人物だと強調し、冒頭からあまり良くない印象を与える。
・デビュー前に煮詰まってアメリカ旅行中だった大黒を「現実逃避中」と表現。大黒摩季本人は当時の事をコーラスの仕事ばかりで歌手デビューの話が進まないので会社を辞めてアメリカへ旅に出たと語っており、at the BEING studioでももっと普通な表現で記載していた。
・歌詞のほとんどを長戸が書き換えたと具体的に記載。
「DA・KA・RA」→2フレーズを例に挙げて、大黒の歌詞を長戸が意味を逆にして書き換えた。
「ら・ら・ら」→最初の1行を残して、タイトルも含めて全て長戸が書き換えた。
「あなただけ見つめてる」→最初の頭のサビ以外、長戸が書き換えた。ただ大黒が書き直した場所もあると例を2箇所挙げて今作唯一のフォロー。
「夏が来る」→大半を長戸が書き換えた。ビーイング離脱後に大黒がこの曲の続編「夏が来る…そして」をリリースしているだけにわざわざこの曲を書き換え例の最後に挙げる辺りが何とも…。
・「「詞の天才のZARDの坂井に対して、コーラスの天才の大黒」という風に長戸が誉めていた」という最後の一文。
→長戸が歌詞をほとんど修正した話の後にZARD坂井泉水を歌詞の天才と評した話を出すことで、坂井泉水の歌詞は坂井泉水本人のもの(一方で織田哲郎のメロディーは書き換えたり組み替えたりしたのはZARDや織田のライナーに記載)だとさらっと強調しながら大黒摩季の作詞の才能を落とすすさまじい締め。
大黒摩季の2016年のビーイング復帰とほぼ時を同じくして『BEST OF BEST 1000』の公式サイトが消滅。サイトでは今作発売後しばらくしてライナーを全文公開していたが、サイト消滅により10年近くに渡ってWeb上にさらされていたライナーもWeb上から抹消された事になる。
印象度★☆☆☆☆
2017.2.2修正