Anniversary All Time Singes Best 2014-2024

Disc 1
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 明日も 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 MUSH & Co. シングル 最高15位 売上3.4万枚
小枝理子(大原櫻子)君嶋祐一(吉沢亮)、山崎蒼太(森永悠希)との3人組劇中バンド、音源参加は大原櫻子のみ
2 ちっぽけな愛のうた 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 小枝理子&小笠原秋 企画盤『映画 カノジョは嘘を愛しすぎてる-MUSIC BOX-』収録曲
1stアルバム『HAPPY』収録曲
小枝理子(大原櫻子)、小笠原秋(佐藤健)、音源参加は大原櫻子単独。
3 頑張ったっていいんじゃない 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 大原櫻子(from MUSH & Co.) シングル 最高8位 売上1.5万枚
スピンオフシングルという扱いで映画とのタイアップ関係は無く、事実上役名と単独ソロデビューを繋ぐシングル
4 サンキュー。 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 1stシングル 最高12位 売上2.1万枚 
5 Happy Days 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 1stアルバム『HAPPY』収録曲
6 大原櫻子/
亀田誠治
亀田誠治 亀田誠治 2ndシングル 最高5位 売上2.0万枚
7 真夏の太陽 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 3rdシングル 最高11位 売上2.5万枚
8 キミを忘れないよ さくらももこ 亀田誠治 亀田誠治 4thシングル 最高6位 売上2.6万枚
9 おどるポンポコリン さくらももこ 織田哲郎 亀田誠治 企画盤『「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」ミュージックアルバム』収録曲
B.B.クィーンズのカバー
10 大好き 大原櫻子/
亀田誠治
亀田誠治 亀田誠治 5thシングル 最高5位 売上2.1万枚
11 踊ろう 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 2ndアルバム『V(ビバ)』収録曲
12 ひらり 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 6thシングル 最高7位 売上2.4万枚
13 マイ フェイバリット ジュエル 秦基博 秦基博 河野圭 7thシングル 最高8位 売上1.6万枚
14 さよなら 水野良樹 水野良樹 小名川高弘 8thシングル 最高7位 売上1.5万枚
15 泣きたいくらい 大原櫻子/
小名川高弘
小名川高弘 小名川高弘 9thシングル 最高6位 売上1.5万枚
16 Close to you Sally#Cinnamon 多保孝一 多保孝一/UTA 3rdアルバム『Enjoy』収録曲、3rd配信シングル(カット)
17 さあ冒険だ 森高千里 with S.Itoi カールスモーキー石井 小名川高弘 企画盤『アッコがおまかせ〜和田アキ子50周年記念トリビュート・アルバム〜』収録曲、
2nd配信シングル(同発) 和田アキ子のカバー

 

Disc 2
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ツキアカリ いであやか/坂井竜二 安岡洋一郎 UTA 3rdアルバム『Enjoy』収録曲、1st配信シングル(カット)
2 I am I 高橋久美子 丸谷マナブ 丸谷マナブ 10thシングル 最高11位 売上1.1万枚
3 Shine On Me いしわたり淳治,丸谷マナブ 丸谷マナブ 丸谷マナブ 11thシングル 最高6位 売上1.0万枚
4 花光る 林田こずえ 玉置ひかり 井上公平 4th配信シングル
5 #やっぱ もっと 一青窈 丸谷マナブ 丸谷マナブ 12thシングル 最高11位 売上0.8万枚
6 STARTLINE いしわたり淳治 丸谷マナブ 丸谷マナブ 5thアルバム『l』収録曲
7 透ケルトン 長屋晴子(緑黄色社会) 長屋晴子(緑黄色社会) 中村圭作 5th配信シングル、5thアルバム『l』収録曲
8 ポッピンラブ! 大原櫻子 大原櫻子 中村圭作 13thシングル 最高17位 売上0.5万枚
9 Greatest Gift 脇阪真由 福田貴史,脇阪真由 福田貴史 13thシングル両A面曲
10 それだけでいい 大原櫻子 小名川高弘 小名川高弘 14thシングル 最高16位 売上0.3万枚
11 Door 蒼山幸子 小名川高弘 小名川高弘 6th配信シングル、6thアルバム『FANFARE』収録曲
12 愛のせい 蒼山幸子 小名川高弘 小名川高弘 7th配信シングル、6thアルバム『FANFARE』収録曲
13 初恋 高橋久美子 小名川高弘 小名川高弘 8th配信シングル、6thアルバム『FANFARE』収録曲
14 JUMP 高橋久美子 渡辺拓也 小名川高弘 9th配信シングル、1stミニアルバム『スポットライト』収録曲
15 寂しいの色 多田慎也 多田慎也 渡辺拓也 10th配信シングル、1stミニアルバム『スポットライト』収録曲
〜10th Anniversary Songs〜
16 サヨナラの準備は、もうできていた 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 CRUDE PLAYのカバー 新録曲
映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』劇中バンドで三浦翔平がボーカル役を演じていた
17 Annivesary 亀田誠治 亀田誠治 亀田誠治 新曲

初回盤B Blu-ray

リリースデータ

2024年8月21日 初登場13位 売上0.6万枚 ビクター

大原櫻子2ndベストアルバム。2019年の『CAM-ON!〜5th Anniversary Best〜』以来となる2作目のベストアルバム。10周年記念作。MUSH & Co.での歌手デビューは2013年12月、大原櫻子(from MUSH & Co.)と初めて自身の名前が出てのシングルは2014年6月、大原櫻子単独名義での「サンキュー。」は2014年11月で前ベストもいずれのタイミングにも合っていないMUSH & Co.でのデビューを過ぎた年明け3月のリリースだったが、今作はさらに半年近く後の8月発売となり、「頑張ったっていいんじゃない 」と「サンキュー。」の間のタイミングとなった。ここまでの配信含む全シングル表題曲と一部のコンピ盤・アルバム曲をほぼリリース順に網羅した32曲にて亀田誠治プロデュースによる新録音と10周年記念新曲の2曲を追加した全34曲。一部配信シングルの配置が実際のリリース順と異なって前後している。前ベストとはDISC-1の1〜8,10〜15(9thシングルまで)が重複している。コンピ盤収録のカバー曲「おどるポンポコリン」「さあ冒険だ」は大原櫻子名義のアルバムには初収録「花光る」は初CD化、アルバム初収録。マスタリング(リマスター)エンジニアはGOH HOTODA

当初『オールタイムシングルベスト2014-2024「Anniversary」』と発表され、直前までこの仮のようなタイトルのままだったため、O社始め通販サイト等にもこのタイトルで登録されたままとなった。実際のパッケージ上のタイトル表記は『Anniversary All Time Singes Best 2014-2024となっており、公式ディスコグラフィーのタイトル表記も『Anniversary』に変更された。

初回限定盤Aフォトブック付。
初回限定盤B全Music Video、歴代のライブ映像6曲、ボーナス映像として資料用お披露目ライブ、イベントダイジェスト、TV SPOT集を収録したBlu-ray付。
初回限定盤CはBと同内容同価格同一ジャケットの2DVD付。DVDでは1枚に収録しきれないため2枚に分割されている。
通常盤はCDのみ。

AとB&Cのジャケットは映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』の漫画原作者・青木琴美による当時の小枝理子と10年後の小枝理子をイメージしたイラスト仕様(B,Cでも開いたところに制服姿のイラストがある)。通常盤は「明日も」当時と現在の本人写真を並べたものとなっている。

ブックレットは公式サイトの曲目でもMUSH&Co.の表記とか〇thシングル、収録アルバムの表記があるのにブックレットには何もなく、当時の写真がアイコン的に、最新の写真もいくつか使用されているが、基本的には歌詞と作詞作曲編曲が並んでいるだけでやや味気なく、演奏クレジットもカット演奏クレジットがあるのはラスト2曲(新録音・新曲)のみで巻末のスタッフくクレジットと一緒に併記されている。「サヨナラの準備は、もうできていた」は亀田誠治によるまさかの1人オケ制作だが、「Annivesary」はフルバンド編成となっている。

配信も含めてシングル扱いでリリースされた全曲を収録。前ベストよりもアルバム曲の選曲は減ったものの、今作もシングルだけでなく、アルバムリード曲とコンピ盤参加曲のカバー「おどるポンポコリン」「さあ冒険だ」まで何故かしれっと押さえてある。シングル+リード曲集としては優秀。…ただ今回は機械的すぎる。初期のシングルではブレイク期の桜井日奈子が出演して大量OAされていたコロプラ「白猫プロジェクト」CMソングタイアップを連続で担当していたり、「めざましどようび」テーマ曲タイアップとか当時聞かれた機会がそれなりにあったはずで聞けば思い出されそうなタイアップ曲をことごとくC/W送りにしてしまい、アルバム未収録のままになっている曲がいくつかあるがそれらは今回も収録されていない。Singesを銘打ったならタイアップ付未収録C/Wは直近で連投してアルバム収録したばかりの配信曲よりも優先しても良かったように思うが、その辺把握しているスタッフが残ってないか。

前ベストの収録範囲を1枚に凝縮したのがDISC-1。亀田誠治プロデュースによる豪華なフルバンド編成まっすぐはつらつとした若さを前面に押し出した王道J-POPが並ぶ。これで残念な事になるはずがなく、どの曲も今聞いても眩しいまでの仕上がり。ただ亀田誠治全面プロデュースは最初から完成されていて発展させようがなく、はつらつとした若さを全開で押し出した勢いも持続させられるものではなく、どうしても徐々に最初のインパクトを越えられなくなっていってしまうのも必然だったように思う。亀田誠治の弟子的な存在である小名川高弘が基本的には後を引き継いだような体制となり、秦基博、水野良樹、多保孝一ら複数の作家に委ねているが、亀田誠治が作り上げた最初の世界観の延長線上に沿った曲を堅持した。ここで大きくシフトチェンジできず、現状維持以上の曲を打ち出せなかった感じもある。どの曲もいいんだけど6th〜9thシングルは既にほぼ出た方向性の焼き直しなんだよな…。

DISC-2はほぼ前ベストの続きにもなるが、なんといきなりクールダンス路線に転換。と、思ったら「花光る」は和風バラードで、「#やっぱ もっと」では王道バラ―ドに戻り、「透ケルトン」も初期の延長にあるアップナンバー。「ポッピンラブ!」はなんと初の単独作詞作曲で明るくポップなイメージ通りの曲を仕上げる奮闘っぷりを見せたが…その後は大人バラード路線の大連投で攻めの姿勢もすっかりなくなり落ち着いてしまう。バンド風のサウンドには戻ったが明らかに予算皆無の1人オケ制作になってしまい、こじんまりしてきてしまった。この後半は正直迷走気味でちょっと次が見えない感じになってきてしまったようには思う。一方で前半の頃は作詞にも少し参加はしていたものの年齢2倍以上の年配男性が書いた歌詞が中心だったが、後半は自身の作詞は増えないものの女性の作詞が大半に変わっている上に世代も近くなったので、後半の方がより等身大に近い思いはあるのかもしれない。

「サヨナラの準備は、もうできていた」は映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』で大原櫻子を知ったあの映画懐かしい勢へのサービスといった感じ。「Annivesary」は「明日も」の続編的な10年後大人になった姿を描いたような1曲。亀田誠治の関与が「ひらり」以来でずっと見てきたわけではないのでさじ加減が難しいところではあったと思うんだけど、そこはさすが名プロデューサー。離れて以降の方向性はそんなに反映されていないものの、あの頃の焼き直しではなくちゃんと時が進みつつも落ち着き過ぎてはいない絶妙なバランス感覚に仕上がった。

声はいいので歌い続けてほしいし、制作体制次第でまだまだ行けるとは思うんだけど、いわゆる主演主題歌パターンの俳優&歌手兼業路線には最初から行かず、ドラマや映画出演がさほど多くなく舞台活動がメインになったので、舞台界隈以外での認知度が持続しなかった印象もある。更なるジリ貧は正直避けられないと思われ、新作も飛び飛びになっていってしまう事が予想されるだけに、今作が文字通りの一撃完結型決定盤ベストアルバムとして綺麗にまとまってしまう…のだろうか…。

B0D83CBKW7初回盤A(フォトブック付)  B0D83HDD52初回盤B(Blu-ray付)  B0D83BLG4T初回盤C(2DVD付)  B0D83GNVHQ通常盤 

印象度★★★★☆

2024.9.29更新

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