progress(3枚組BOX仕様)
1stアルバム FlightNightParty
2ndアルバム FlightNightParty2
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | セプテンバー | 大久保伸隆 | Maruyama Kazuhiro | 大久保伸隆&okamu | |
2 | 1M | 大久保伸隆 | 今井千尋 | 大久保伸隆&okamu | Something ELse 15thシングル セルフカバー |
3 | カナリア | 大久保伸隆 | 広沢タダシ | 大久保伸隆&okamu | |
4 | ビデオテープ | 今井千尋 | 今井千尋 | 大久保伸隆&okamu | Something ELse 2ndアルバム『ギターマン』収録曲 セルフカバー |
5 | truth | 大久保伸隆 | 広沢タダシ | 大久保伸隆&okamu | |
6 | チェックの服 | 大久保伸隆 | Maruyama Kazuhiro | 大久保伸隆&okamu | |
7 | 反省のうた | 今井千尋 | 今井千尋 | 大久保伸隆&okamu | Something ELse 4thシングル セルフカバー |
8 | ラストチャンス | Something ELse | Something ELse | 大久保伸隆&okamu | Something ELse 6thシングル セルフカバー |
9 | グッドバイ | 大久保伸隆 | 古家学 | 大久保伸隆&okamu | |
10 | さよならは最後に言う | 今井千尋 | 今井千尋 | 大久保伸隆&okamu | Something ELse 1stアルバム『Triple Play』収録曲 セルフカバー |
11 | 途中-progress mix-(Bonus Track) | 大久保伸隆 | 大久保伸隆 | 大久保伸隆&okamu | 2ndアルバム『FlightNightParty 2』収録曲 New Mix |
リリースデータ
2013年7月27日(ライブ会場・NEXSUS SHOPPING通販) 2013年9月18日(全国販売) |
Ren'dez-vous |
大久保伸隆3rdアルバム。最初からBOX仕様で既に発売済みの1st、2ndアルバムとセットとなっている。3rdアルバム単独での発売はされていない。封入特典はポストカード。今作ではソロ移行後、初めてSomething ELse時代の楽曲のセルフカバーに挑戦している。5曲のサムエルカバー、5曲の新曲、前作収録曲のリミックス1曲で構成されている。
1st、2ndアルバムのジャケットやブックレットの写真は発売当時のものと異なり、新たなジャケット写真となっている。それ以外は特に記載が無く音源もそのままと思われる。なおこれにより自社通販のみだった1st、2ndが全国流通することとなる。とはいえ販路が大きく広がったものの完全な全国流通ではない。今回はまずライブ会場とNEXUS SHOPPINGでの通販限定(2016年閉鎖)で7月末に発売され、9月には全国のHMVのみで販売されるとされていたが、実際にはHMVに限らず全国販売されており、直後に公式サイトも書き換えられた。
1st、2ndアルバム感想は各ページに記載。
3rdアルバム感想
2ndに続いて生のバンドサウンド中心だがロックに攻めていた前作から一転して再びミディアム中心の落ち着いた雰囲気に戻っている。今回最大の注目点であるサムエルカバーに関しては正直5曲は多すぎ。新曲が5曲になってしまったこともそうだけど、今回も新曲の出来は安定しているだけに、カバーを減らしてアッパーな新曲で攻めればバランスのいいアルバムになっただろうに…。「反省のうた」と「さよならは最後に言う」は元がシンプルだったものをさらにシンプルに勝負しているので悪くは無い。ただ「1M」、「ビデオテープ」、「ラストチャンス」は歌声は衰えていないのに、明らかに原曲より勢いがなくなっているように感じた。「ビデオテープ」は派手だった原曲から穏やかな曲調にアレンジを変えているので、年齢相応の落ち着きが感じられてそこに良さを見出すことはできる。「1M」はサムエル後期の楽曲でギターの伊藤大介がこだわっていたアコースティックギターのサウンドが非常にアレンジ面で目立っていた時期の曲なんだけど、今回はその伊藤が弾いていたと思われるアコギの印象的なフレーズをシンセストリングスで再現している。唯一無二だったサウンドが偉くありきたりなものになってしまった。「ラストチャンス」もシンセストリングスで盛りあげるアレンジにしているんだけど、歌い方もサウンドもこのおかげでかなり丸くなってしまった。この曲はやはり追い込まれていたあの必死さが最大の魅力だったわけで、こんなマイルドになってしまったのでは原曲以上の魅力が出るわけはない…。知名度のある曲だけに"今のヒットシーンに合わせた音"にする事を意識しすぎてしまったのだろうか。新曲では特にそんなアレンジにはしてないのに…。声は衰えていないし、今回もオリジナル曲では前作ほどでは無いにしても安定した曲が並んでいるだけにサムエルセルフカバーという企画に頼りすぎてしまったのは残念だった。
3rd単独での印象度★★★☆☆
全体の感想
今回は全国流通する事と、Something
ELse時代のセルフカバーを収録したので、サムエル時代のファンが戻ってくる事も意識してのセット販売と思われ、個人的には1st,2ndを持っていなかったのでこの機会に一気に聞けるのはありがたかった。全部持っていた熱心ファンは新作に5000円も出すのはかなりしんどいわけで、何故単品販売をしなかったのか謎だ。またいついなくなるか、来るかも分からない新規ファンより、古くからのファンを大事にした方が良かったんじゃないか…。個人的には自社通販の仕組みがメールを送ってやり取りするもので、それが面倒だったので入手してなかっただけなので、サムエルカバーが無くても今回のような販売形態になれば入手はしていたと思う。それでもサムエルカバーは大きな後押しになったのは確か。だけど聞いてみたらサムエルカバーがイマイチで、2ndアルバムが1番サムエルとは異なるソロの魅力と勢いを感じて良かったという印象だった。
全体印象度★★★☆☆