PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | アポロ | ハルイチ | ak.homma | 1stシングル 最高5位 売上41.7万枚 06年マキシ化再発盤 最高29位 売上0.6万枚 |
2 | サボテン | ハルイチ | シラタマ | 5thシングル 最高1位 売上47.5万枚 |
3 | オレ、天使 | ハルイチ | シラタマ | 2ndアルバム『foo?』収録曲 |
4 | アゲハ蝶 | ハルイチ | ak.homma | 6thシングル 最高1位 売上91.8万枚 |
5 | ラビュー・ラビュー | ハルイチ | シラタマ | 1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』収録曲 |
6 | 音のない森 | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | 11thシングル 最高5位 売上7.6万枚 |
7 | 渦 | 新藤晴一 | Tama | 10thシングル 最高3位 売上10.5万枚 |
8 | ヒトリノ夜 | ハルイチ | ak.homma | 2ndシングル 最高12位 売上24.3万枚 06年マキシ化再発盤 最高30位 売上0.6万枚 |
9 | ハート | 新藤晴一 | Tama | 3rdアルバム『雲をも掴む民』収録曲 |
10 | パレット | 新藤晴一 | ak.homma | 3rdアルバム『雲をも掴む民』収録曲 |
11 | カルマの坂 | 新藤晴一 | ak.homma | 4thアルバム『WORLDILLIA』収録曲 |
12 | メリッサ | 新藤晴一 | ak.homma | 12thシングル 最高2位 売上37.1万枚 |
13 | まぼろば○△ | 新藤晴一 | 新藤晴一 | 新曲 |
リリースデータ
2004年7月28日 | 初登場1位 | 売上105.9万枚 | Produced by 田村充義(tmf),本間昭光(bluesofa) | SME Records |
メンバー
Vocal,Chorus,Acoustic Guitar | 岡野昭仁 |
Electric&Acoustic Guitar,Chorus | 新藤晴一 |
Electric&Acoustic Bass,Chorus,Trumpet | Tama |
ポルノグラフィティ2ndベストアルバム。『RED'S』と同時発売。今作は「COOL」=哀愁がキーワードになっていて哀愁漂う曲を選曲したとされているが、実際には2作ともシングルA面7曲+C/W&アルバムから5曲+新曲1曲で構成されている。デビュー5周年記念という触れ込みだったが発売前にTamaが脱退を表明。3人時代の区切りの意味も持つことになった。「音のない森」、「メリッサ」がアルバム初収録。全てシングルバージョンが採用されており、「アポロ」「アゲハ蝶」「渦」はシングルバージョンで初収録。作詞作曲表記は当時の表記のままなので、6thシングル以前はカタカナ表記、アレンジは7thシングルまでak.homma(本間昭光)単独表記だったが、今作では個別の編曲表記は無く、一括でAll Songs Arranged by ak.homma,ポルノグラフィティと記載された。
今作がアルバムでの初の1位獲得作品となった。100位以内ランクイン時は98.5万枚で打ち止めだったが、101〜300位以内でロングヒットを重ねたため、101〜300位にランクインしている間にミリオンを突破し、『foo?』に続く2作目のミリオン、2番ヒット作となった。全A面を網羅した2013年の『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』発売以降は新曲の「まぼろば○△」が今作でしか聞けない曲となる。
初回盤はデジパック仕様。初回も通常もレーベルゲートCD2で発売された。ソニーはシングルでは03年から採用していたがアルバムで採用していたのは04年1月から撤廃した9月までで、ポルノグラフィティのアルバムではこのベスト盤2作のみが犠牲となった。04年秋に撤廃の後で通常CDで再発された。レーベルゲートCD2での通常盤もかなり出回っているので、レーベルゲートCD2と再発CDの見分け方は品番が2ケタ(SECL88)なのがレーベルゲートCD2、3ケタ(SECL238)なのが再発盤となる。CCCDよりもレーベルゲートCDの方がiTunes取り込み等の際に不具合が起こりやすかったようで、一部レンタル店ではロングセラーとなっていた今作は通常CDでの再入荷をしていたところも当時はあった模様。
『RED'S』が前半にak.homma曲を固めて偏っていたのに対して今作は1曲目こそ「アポロ」だが続けて自作の「サボテン」、自作アルバム曲「オレ、天使」と続けてから大ヒット曲「アゲハ蝶」、また自作が3曲続く…といった構成でキャッチーなak.hommaを中盤まで固めずにメンバー作を挟みながら散らして配置し、ラストで畳みかけていく構成になっている。よって1枚のアルバムとしては偏りが無くて最後まで聞きやすい。個人的にも今作の方が好きな曲が多く、後半になってもアルバム曲随一のシングルと遜色ないキャッチーさを持った「パレット」が登場する事もあり、トータルでのバランスは優れているように思う。新曲に関しては『RED'S』もそうだったが、ベスト盤用に気合を入れて書き下ろしたというよりかは未発表曲という感じで2曲ともあまりインパクトのある曲ではなく、リード曲という感じでもない印象。
2作通してここまでの全ヒットシングルを押さえた上でC/Wとアルバムから合計10曲となるとかなりの量であり、今作を足掛かりにしてオリジナルアルバムを辿るというよりも、この2作で完結してしまい、オリジナルアルバムをわざわざ遡って聞く気にはならない一撃完結型のベスト盤ではあったかなとは思う。
またせっかくのベスト盤なのに歌詞が1ページ2曲ずつ並んでいるだけのブックレットは寂しい。一応脱退前のゴタゴタの中で今作用のメンバー写真は撮り下ろされているとはいえ、ディスコグラフィーや解説も何もない。2枚同時でどちらも3059円(5%当時)しっかり取るなら、その辺りもう少し丁寧に扱っても良かったのでは。
印象度★★★★☆
当時の感想を2022.9.16修正