PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | ミュージック・アワー | ハルイチ | ak.homma | 3rdシングル 最高5位 売上46.4万枚 |
2 | Century Lovers | ハルイチ | ak.homma | 1stアルバム『ロマンチスト・エゴイスト』収録曲 |
3 | 愛が呼ぶほうへ | 新藤晴一 | ak.homma | 13thシングル 最高3位 売上29.7万枚 |
4 | サウダージ | ハルイチ | ak.homma | 4thシングル 最高1位 売上98.2万枚 |
5 | ヴォイス | 新藤晴一 | 本間昭光 | 7thシングル 最高2位 売上34.9万枚 |
6 | ラック | 新藤晴一 | Tama | 14thシングル(限定) 最高1位 売上9.6万枚 |
7 | 幸せについて本気出して考えてみた | 新藤晴一 | Tama | 8thシングル 最高4位 売上15.5万枚 |
8 | Go Steady Go! | 新藤晴一 | Tama | 9thシングルC/W |
9 | 狼 | ハルイチ | ak.homma | 6thシングル『アゲハ蝶』C/W |
10 | ヴィンテージ | 岡野昭仁 | 岡野昭仁 | 4thアルバム『WORLDILLIA』収録曲 |
11 | ジレンマ | ハルイチ | シラタマ | 2ndシングル『ヒトリノ夜』C/W |
12 | Mugen | 新藤晴一 | ak.homma | 9thシングル 最高3位 売上25.7万枚 |
13 | フィルムズ | 新藤晴一 | ak.homma | 新曲 |
リリースデータ
2004年7月28日 | 初登場2位 | 売上93.4万枚 | Produced by 田村充義(tmf),本間昭光(bluesofa) | SME Records |
メンバー
Vocal,Chorus,Acoustic Guitar | 岡野昭仁 |
Electric&Acoustic Guitar,Chorus | 新藤晴一 |
Electric&Acoustic Bass,Chorus,Rap | Tama |
ポルノグラフィティ1stベストアルバム。『BLUE'S』と同時発売。HOT=情熱がキーワードになっていて選曲したとされているが、実際には2作ともシングルA面7曲+C/W&アルバムから5曲+新曲1曲で構成されている。デビュー5周年記念という触れ込みだったが発売前にTamaが脱退を表明。3人時代の区切りの意味も持つことになった。「愛が呼ぶほうへ」、「ラック」、「狼」がアルバム初収録。全てシングルバージョンが採用されており、「ミュージック・アワー」「サウダージ」「幸せについて本気出して考えてみた」はシングルバージョンで初収録。作詞作曲表記は当時の表記のままなので、6thシングル以前はカタカナ表記、「ヴォイス」のみak.hommaではなく本間昭光名義となっている。アレンジは7thシングルまでak.homma(本間昭光)単独表記だったが、今作では個別の編曲表記は無く、一括でAll Songs Arranged by ak.homma,ポルノグラフィティと記載された。『BLUE'S』が1位となり、今作は2位止まりとなった。『BLUE'S』がミリオンを突破する中で今作は及ばなかったものの、2ndと『BLUE'S』に続く3番ヒット作となった。
全A面を網羅した2013年の『PORNOGRAFFITTI 15th Anniversary"ALL TIME SINGLES"』発売以降はC/W「狼」が今作が唯一のアルバム収録、新曲の「フィルムズ」が今作でしか聞けない曲となる。
初回盤はデジパック仕様。初回も通常も当時はレーベルゲートCD2で発売された。ソニーはシングルでは03年から採用していたがアルバムで採用していたのは04年1月から撤廃した9月までで、ポルノグラフィティのアルバムではこのベスト盤2作のみが犠牲となった。04年秋に撤廃の後で通常CDで再発された。レーベルゲートCD2での通常盤もかなり出回っているので、レーベルゲートCD2と再発CDの見分け方は品番が2ケタ(SECL87)なのがレーベルゲートCD2、3ケタ(SECL237)なのが再発盤となる。CCCDよりもレーベルゲートCDの方がiTunes取り込み等の際に不具合が起こりやすかったようで、一部レンタル店ではロングセラーとなっていた今作は通常CDでの再入荷をしていたところも当時はあった模様。
HOT=情熱というのはまあ何となく程度で実際にはヒット曲を偏らないようにうまく散らせて2枚に分割したような内容。シンプルにA面14曲+新曲だけであれば最高売上は突破していたと思うが…。アルバム曲も織り交ぜてここまでのシングル以外の魅力も伝えながら3人時代を総括したベストアルバムらしいベストアルバム。…ではあるんだけどこの時期はやはりシングル曲、そして何よりデビューと当時に作家生活のピークが急に訪れて無双状態になったak.hommaのヒットメイカーっぷりが凄すぎる。メンバー作も悪くはないのに霞んでしまう。今作での冒頭5連発は圧巻。今作ではメンバー3人の中でのメインライターがTamaだったというのが改めて分かるような選曲になっていて、「ヴィンテージ」以外の自作曲は全てTamaによるもの。この時点でのak.hommaのヒットメイカーっぷりにはどうしたって及ばず、割を食ってしまっていたというかやはり2番手固定にはなってしまうところがあり、実際後半の方がB面感は強い。もう少しうまい事バランスとって最後まで勢いが落ちない感じに並べられなかったのかとは思うが、ここまで露骨な並べ方だと前半と後半で分けた考え方で曲順を決めたんだろうな…。それでも十分に充実したベストアルバムではあるし、ヒット曲の勢いに押されて当初はインパクトが薄いかもしれないけど、聞き込んでいるうちに良さも見えてくる。
印象度★★★★☆
当時の感想を2022.9.16修正