foo?

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 INNERVISIONS アキヒト ak.homma ak.homma  
2 グァバジュース ハルイチ シラタマ ak.homma  
3 サウダージ "D" tour style ハルイチ ak.homma ak.homma 4thシングル 最高1位 売上98.2万枚
4 愛なき… アキヒト アキヒト ak.homma  
5 オレ、天使 ハルイチ シラタマ ak.homma  
6 サボテン ハルイチ シラタマ ak.homma 5thシングル 最高1位 売上47.5万枚
7 Name is man〜君の味方〜 ハルイチ ハルイチ ak.homma  
8 デッサン#2 春光 ハルイチ ハルイチ ak.homma  
9 ミュージック・アワー Ver.164 ハルイチ ak.homma ak.homma 3rdシングル 最高5位 売上46.4万枚
10 空想科学少年 ハルイチ ハルイチ ak.homma  
11 Report 21 アキヒト アキヒト ak.homma  
12 夜明けまえには アキヒト シラタマ ak.homma  

リリースデータ

2001年2月28日 初登場2位 売上112.0万枚 Producer:田村充義、本間昭光 SME Records

メンバー

Vocal,Chorus,Acoustic Guitar 岡野昭仁
Electric & Acoustic Guitar,Chorus 新藤晴一
Bass,Chorus 白玉雅己

ポルノグラフィティ2ndアルバム。タイトルはひぃふぅみぃ…の数え方から2枚目ということで命名された。前作時は「アポロ」の1発屋になりかねない状況だったが、「ミュージックアワー」がロングヒットを記録して「アポロ」を上回り、続く「サウダージ」は初登場2位から1位に浮上してミリオンに迫る大ヒットを記録、続く初の自作シングル「サボテン」では初の初登場1位となり、これも「アポロ」を上回るなど3シングル連続の大ヒットで大ブレイクした。CDが本格的に売れなくなる直前というギリギリのタイミングでリリースされた今作は初動61.8万枚を記録したが、DA PUMP『Da Best of Da Pump』が大確変を起こして7万枚及ばず初登場2位となり1位を逃すも初のミリオンセラー、最大のヒット作となった。後に『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE'S』みミリオンに到達したが300位集計拡大後のリリースで101〜300位のランクイン中にミリオンを達成したため、同条件の100位集計でのミリオンは今作のみである。2003年度から300位集計になって以降は前作同様に2004年に2週だけ再浮上している。デビュー当初はカタカナ表記だったメンバー名は「サボテン」歌詞カード内で初めて本名が表記され、今作では初めてメンバークレジットが本名で表記されたが、作詞作曲はカタカナのまま。

「ミュージック・アワー」はイントロ前にFMラジオのジングルが付け加えられ、「サウダージ」はウッドベースによるイントロが追加されたアルバムバージョンで "D" tour styleというのはシングル発売直後の前年9月〜10月に行っていたツアー「2ndライヴサーキット "D4-33-4"」で披露していたバージョンという意味。2曲ともイントロ以外は原曲と同じ。また表記は無いが「サボテン」はFC会報でミックス変更をしたと言及があった模様。

リアルタイムでは1stアルバムを最初に聞いて、「ミュージックアワー」以降は全シングルをレンタルしてくるという形でずっと聞くようになったが、前作がシングルだけ突出しすぎてあまり印象が良くなかったので今作はスルーしてしまった。3rd〜5thは聞いて、6th,7thでまたアルバムは離れたので今作と6th7thはリアルタイムではなく、1stから聞き直した際の2010年代前半頃である(更新・修正日を記録するようになったのが2015年後半頃からなのでそれより少し前)。

前作ではアルバムでもak.homma作曲が目立っていたが、今作では1曲目の「INNERVISIONS」と既出ヒットシングル2曲の3曲に留まり、残りはメンバー作が並んでいる。作詞がハルイチ、作曲がシラタマ、アキヒトは時々単独で作詞作曲というのが大雑把に多いが今作でのシラタマは最も多い4曲を作曲しているもののメインライターと言うほど突出して多くなく、ハルイチの奮闘が目立つ。シラタマは作詞をしないのでシラタマ作曲は軒並み作詞ハルイチになる上に、ハルイチが作曲も3曲やっているので、ハルイチの名前がやたら並んでいる。この初期のハルイチの達観したというか諦めの境地が入ったような独自の視点の歌詞は早くから大きな特色になっていて歌詞で目を引くのはやはりハルイチのものが多い。一方でアキヒトは単独での作詞作曲が中心で1人のシンガーソングライターっぽい雰囲気がある。このように前作ではak.homma曲が多すぎてあまり見えなかった3人のメンバーの個性が今作ではちゃんと出てきているのも聞きどころだ。とはいっても相変わらずシングルが強すぎるというのはあるが、そのシングルで自作の「サボテン」が採用されたのは大きく、この時期は勢いで売れた面もあったとはいえメンバー作でも「アポロ」越えのヒットを出せたのは自信にも繋がったのではないかと思う。

サウンド面では前作同様にドラムは打ち込みのデジロック、ポップ。そんな中で「Report 21」では初の生ドラム使用楽曲となっている。当時のツアーサポートのドラマーを呼んでいる事やわざわざ1曲だけ生ドラムにした事からもバンドサウンドの勢いを聞かせるという目的が明確でこの曲ではライブバンドっぽさも感じられる。

全体的に前作ほど勢いで押していく感じはしないものの、有名ヒット曲からイメージされる初期ポルノグラフィティのパブリックイメージには沿ったアルバムといった印象。とりあえず初期の一連のヒット曲のイメージ通りのポルノグラフィティっぽいオリジナルアルバムといえば3人時代の4作の中では今作が1番かなと思う。

B00005HUXX

印象度★★★★☆

2022.8.18修正

戻る