NOSTALGIC NEW WORLD
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | SMILE(warm up ver.) | NOKKO | 土橋安騎夫 | 5thアルバム『TIME』収録曲 短いInstrumental+タブレット純の朗読のみ | |
2 | アシデケトバセ | NOKKO | NOKKO,土橋安騎夫 | REBECCA | 7/7配信シングル両A面曲 |
3 | Cotton Time(interlude ver.) | NOKKO | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCAW Maybe Tomorrow』収録曲 短いInstrumental | |
4 | Daisy Chain | NOKKO | 土橋安騎夫 | REBECCA | 7/7配信シングル |
5 | Little Darling(interlude ver.) | NOKKO | 土橋安騎夫 | 7thアルバム『BLOND SAURUS』収録曲 短いInstrumental | |
6 | New World | NOKKO | 土橋安騎夫,土橋安騎夫 | REBECCA | 新曲 アナログ盤は別アレンジtwice ver. |
※1,3,5作詞表記はあるが原曲のクレジットを載せているだけで実際には歌唱なしのインスト
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | Hot Spice | 宮原芽映 | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCAW Maybe Tomorrow』収録曲 |
2 | Lonely Butterfly | NOKKO | 土橋安騎夫 | 6thシングル |
3 | Cheap Hippies | NOKKO | 土橋安騎夫 | 5thアルバム『TIME』収録曲 |
4 | Raspberry Dream | NOKKO | 土橋安騎夫 | 5thシングル |
5 | Maybe Tomorrow | NOKKO | 土橋安騎夫 | 4thアルバム『REBECCAW Maybe Tomorrow』収録曲 14thシングル『フレンズ(remixed edition)』C/W(カット) |
〈収録日・会場〉 2024年8月17日〜18日 大宮ソニックシティ大ホール
リリースデータ
2024年10月16日(2CD) 2024年12月11日(LP) |
初登場18位 | 売上0.3万枚 | Sony Music Direct |
メンバー
Vocal | NOKKO |
Keyboards | 土橋安騎夫 |
Bass | 高橋教之 |
Drums | 小田原豊 |
Guitar | 是永巧一 |
Percussions | 中島オバヲ |
REBECCAミニアルバム&ミニライブアルバム。2017年11月のシングル『恋に堕ちたら』以来の新作。2015年の再結成はライブのみ、2017年にツアーとシングル『恋に堕ちたら』発売後は音沙汰が無くなっていたが、2022年にビルボードツアー行って5年ぶりに再始動し、2024年には7〜10月にかけて再結成以降最大本数となる全国ツアー「REBECCA NOSTALGIC NEW WORLD TOUR 2024」を決行。追加公演10月15日東京ガーデンシアター公演翌日(フラゲは当日)の発売となった。DISC-1には7月に両A面で配信されていた「恋に堕ちたら」以来となる新曲「Daisy Chain」「アシデケトバセ」と新曲「New World」の3曲とリメイク3曲を収録。DISC-2には終了直後のツアー「REBECCA NOSTALGIC NEW WORLD TOUR 2024」から8月17,18日大宮ソニックシティ大ホール公演のライブ音源5曲を収録。"7年振りの新曲と最新ツアー『REBECCA NOSTALGIC NEW WORLD TOUR 2024』 ライブ音源を2枚組で発売!"としているのみで公式にどのような位置づけの作品なのか正確な形容が無い。全11曲CD1枚に収録可能な内容を2枚組にしているためか、4950円と異様に高額な価格に設定されている。Blu-spec CD2仕様。
11月6日になって12月11日に完全生産限定アナログ盤での発売を発表。オリジナルターンテーブルマット付LP1枚でDISC-1の内容のみ(6曲)が収録されライブ音源のアナログ化は無い。また「New World」は別アレンジのtwice ver.に差し替えとなった。
現役時代の作品の再発やベスト盤、現役時代のライブ映像などは全てソニーから発売されており、現役時代はFITZBEAT(CBSソニー)、解散後にKi/oon→SME→Sony Music Directと自動移籍が続いていたが、再結成以降の新曲は全て他社と1ショット契約してリリースしていた。2000年のシングル『神様と仲なおり/HELLO TEENAGE』はイーストウエスト・ジャパン、2017年のシングル『恋に堕ちたら』はユニバーサルであった。配信シングル『Daisy Chain/アシデケトバセ』が現役時代以来のソニー復帰新作となった。今作に「恋に堕ちたら」は未収録だが、「恋に堕ちたら」は当時ユニバーサルと契約していたNOKKOのソロアルバム『TRUE WOMAN』に収録済みとなる。
特に正式なメンバー加入は発表されていないが、2024年のツアー特設ページでのプロフィールより現役時代からの固定のサポートメンバーであった是永巧一(Guitar)、中島オバヲ(Percussion)の2人が正規メンバー扱いとなり、アーティスト写真も4人ではなく6人となった。今作でもサポート表記や空白なしでREBECCAとして6人が並んでクレジットされている。
リメイク3曲は当初リアレンジという説明だったが、販売サイトの方ではアンビエントヴァージョンという商品説明が入り、曲目のバージョン名はinterludeというもっと明確にインストっぽいサブタイトルになっていたが、それでもちょっと説明詐欺感が…。「SMILE(warm up ver.)」はいきなりNOKKOの声入っておらず、アンビエントなトラックに何故かタブレット純の朗読(これまた何故か「SMILE(warm up ver.)」のところではなくDISC-2の曲目横にこの朗読詩を掲載)が入るだけで唖然とさせられる。残り2曲もinterlude ver.とあるようにリメイクやリアレンジの類ではなく、原曲のメロディーを使用した新曲同士を繋ぐ1分にも満たないインスト。要するにライブで次の曲の準備までの間にステージが暗転している時の繋ぎで流しているSEみたいなのを1曲ごとに挟んでいるだけである。実質3曲+ライブ用SE3曲。これだけなら完全にシングルCD扱いだろう。リアレンジだと虚偽の領域だし、アンビエントバージョンというのもトラックはアンビエントっぽいので間違いではないが、かつて「神様と仲なおり(ambient version)」がありこれは普通に歌入りの別アレンジ(土橋によるリミックスに近い)だっただけにズルい。CDが大不評となったためか、ソニーの説明はCDでは"名曲のアンビエントヴァージョン"だったのを、アナログ盤ではしれっと"イントロダクション的に旧曲がアレンジされたヴァージョン"に書き換える始末(それでもまだ少し"騙し"感が…)。
DISC-1歌入りの3曲は60代のREBECCAにはこれ以上は求められないよなという仕上がり。往年の勢いは当然ないし、「恋に堕ちたら」よりもさらに次の一手が難しくなっていて制作が難航した事が伺える。今作ももしかしたら1st〜3rdを踏襲した新曲6曲入りミニアルバムを作るという契約だったのが3曲しか作れなくてこんな事になったのでは…。またNOKKOの歌い方の癖が強くなりすぎて何を歌っているのか聞き取りにくい発音不明瞭傾向は3曲とも変わらず。
ライブ音源5曲は「Hot Spice」の勢いが思ったより落ちていなくて年齢を考えればこれは驚異的だが、「Lonely Butterfly」は高音の伸びが維持しきれていないヘロヘロな感じでちょっと厳しい…。厳選した5曲でこれがギリギリ聞かせられると判断した5曲だとは思うんだけど、2015年の復活、2017年のツアーまでの決死の努力である程度取り戻した勢いもさすがに7年も経てば維持できずに衰えは隠せずもういつキーを下げるか…という段階になっているように思うし、それだけの時は流れてこれはもう仕方ない。一方で新曲3曲に比べると過去曲をライブで歌う際は発音不明瞭さは抑えめ。
というわけで配信で出た2曲に1曲追加してCD化した3曲入りシングルCD…になるような内容を何故か2枚組アルバムに無理やり仕立てたという超絶ぼったくり商品。好評を探す方が難しいくらい、この値段でこれは無いよ…という悪評が吹き荒れる事態となってしまったが、まあここまでやってしまうとちょっとどうしようもない。ようやくのソニー復帰作がこうなってしまうとはそこまで不況なのか。ユニバーサルからリリースされた2017年のシングル『恋に堕ちたら』初回盤の内容は「恋に堕ちたら」とそのカラオケの2曲収録のCD、19曲収録ライブアルバム2CD+MV収録DVDの3CD+DVDで4180円、通常盤は3CDで3300円とお得仕様だっただけに落差がエグすぎる。サブスクで十分…と言いたいところだがこれを配信拒否してCD買わないと聞けない仕様にしたのや説明文も含めてソニーのやり方にこざかしさが見え隠れするのはいただけない。最早、酷評上等!1人でも騙されて買えばそれでOK!みたいな捨て身な前傾姿勢みたいだがホントどうしてこうなった。
印象度★★☆☆☆
2024.11.17更新