evergreen anniversary edition
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | I love you | 河村隆一 | 河村隆一 | 1stシングル セルフカバー |
2 | Glass | 河村隆一 | 河村隆一 /吉田美智子 |
2ndシングル セルフカバー |
3 | BEAT | 河村隆一 | 河村隆一 | 3rdシングル セルフカバー |
4 | Love is... | 河村隆一 /吉田美智子 |
吉田美智子 | 4thシングル セルフカバー |
5 | 彼方まで | ЯK | ЯK | ЯK Sへの提供曲 セルフカバー |
6 | Ne | ЯK | ЯK | 5thシングル セルフカバー |
7 | 深愛〜only one〜 | ЯK | ЯK | 2ndアルバム『深愛〜only one〜』収録曲 セルフカバー Say a Little Prayerへの提供曲『深愛』の歌詞変更カバー |
8 | Sugar Lady | ЯK | ЯK | 10thシングル セルフカバー |
9 | バニラのコート | 河村隆一 | 河村隆一 | 3rdアルバム『VANNILA』収録曲 セルフカバー |
10 | Once Again〜Album Version〜 | 河村隆一 | 河村隆一 | 13thシングル 最高27位 売上0.7万枚 |
11 | 静かな夜は二人でいよう<Live Version> | 河村隆一 | 河村隆一 | 6thシングル ライブ音源 2007/09/02 愛知芸術コンサートホールにて収録 |
※ЯK SはプロデュースユニットでRisa(最初の2枚)とKOKIA(残りの2枚)という女性ボーカルを迎えてのユニット。LUNA SEA終幕の年の00年に並行して4枚のシングル、アルバム1枚をリリースしていた。しかしさっぱりヒットを残せず、集大成となるアルバムではついに100位圏外となってしまい、98年から始まったЯK名義での一連のプロデュース業は終息へ向かうこととなった。
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 原曲 |
1 | I LOVE YOU | 尾崎豊 | 尾崎豊 | 尾崎豊 |
2 | 壊れかけのRadio | 徳永英明 | 徳永英明 | 徳永英明 |
3 | 桜坂 | 福山雅治 | 福山雅治 | 福山雅治 |
4 | 雪の華 | Satomi | 松本良喜 | 中島美嘉 |
5 | 秋桜 | さだまさし | さだまさし | 山口百恵 |
6 | 抱きしめたい | 桜井和寿 | 桜井和寿 | Mr.Children |
7 | 未来予想図U | 吉田美和 | 吉田美和 | DREAMS COME TRUE |
8 | 時の過ぎゆくままに | 阿久悠 | 大野克夫 | 沢田研二 |
9 | いつまでも変わらぬ愛を | 織田哲郎 | 織田哲郎 | 織田哲郎 |
10 | SERAFINE | MORRIE | YOU | DEAD END |
11 | AMAPOLA<Live mic-less version> | GARCIA JOSE MARIA LACALLE |
GARCIA JOSE MARIA LACALLE |
洋楽 ライブ音源 2007/09/02 愛知芸術コンサートホールにて収録 |
No | タイトル | 備考 |
1 | Once Again | Music Clip(ライブ映像でCD音源) |
2 | 彼方まで | 2005/10/27 葛飾シンフォニーヒルズ Tour 2005“もう1人の自分” |
3 | バニラのコート | 2004/10/24 東京厚生年金会館 Tour2004“バニラ”-再演- |
4 | Sugar Lady | 2004/08/22 Nagoya Blue Note Live at Nagoya Blue Note |
5 | 深愛〜only one〜 | 2003/08/06 大阪シンフォニーホール Symphonic Night Cruising |
6 | Ne | 2001/04/23 日本武道館 2001 1st Stage 深愛 |
7 | I love you | 2001/04/23 日本武道館 2001 1st Stage 深愛 |
8 | Glass | 2001/04/23 日本武道館 2001 1st Stage 深愛 |
9 | BEAT | 1997/08/27 日本武道館 Tour鼓動 |
10 | Love is... | 1997/08/27 日本武道館 Tour鼓動 ※Incompleteness
ver. ライブ当時シングル発売前で歌詞が一部異なっている未完成バージョン |
リリースデータ
2007年12月5日 | 初登場23位 | 売上1.6万枚 | Planner:河村隆一 | コロムビア |
河村隆一2ndカバーアルバム。anniversaryとはソロデビュー10周年を指しており、10周年記念作として企画された。セルフカバーアルバム(セルフリテイク)+2ndカバーアルバム+ライブDVDの3枚組仕様。DISC-1は自身の楽曲のセルフカバーで、DISC-2は06年にリリースされたカバーアルバム『evergreen』の続編。当初は『evergreen2』として発売されるというアナウンスがあった。初回盤はBOX入り仕様。形態は2CD+DVD(6300円)の1形態のみだったため、ファン向けアイテムとなってしまい、トップ20落ちとなった。
Disc-1:SELF-RETAKE
過去の自身の楽曲のセルフカバー。演奏ボーカル全てをリテイクしていて、間奏を長くしたり、キーを下げたりといった変更はされているが基本は原曲アレンジのまま。「彼方まで」のみ実質提供曲のセルフカバーである。そして最新シングルの「Once
Again」だけはセルフカバーではなくアルバムバージョンという形になっている。07年に入ってすっきりした歌い方に変更した事もあり、どの曲もかなり歌い方が変わった。「Glass」の高音部分は直球勝負を避けているし、キー下げした曲も多い。改めて名曲だと感じる曲が多いものの、変に変えてしまった歌い回しやキー下げにより曲の雰囲気が変わりすぎてしっくりこない部分も大きく、進化と捉えるか元のままの方が良かったと捉えるかは難しいところだ。
全体通して気になったのはスッキリ歌唱が行き過ぎて、歌詞をメロディーに乗っけずに早口で短く切ってしまうという崩した歌い方が目立ち始めたこと。以前のように高音を伸ばしまくることをしなくなった。ポォォとかパァァとか表現されるような独特の濃さは薄れて苦手な人は聞きやすくなったかもしれないが、今回の歌い方はあまりに短く切りすぎてて違和感があった。
Disc-2:COVER
前作が昭和歌謡や80年代以前の曲ばかりだったのに対して今回は90年代の曲が中心。徳永英明が『VOCALIST3』収録のメイン楽曲としてプロモーションし、紅白でも歌った「恋におちて」は前作の段階で先にカバーしていたりしたが、今回は逆に徳永が先にカバーしていた「秋桜」「未来予想図U」「雪の華」をカバーした上に、その当人の「壊れかけのRadio」をカバーするなどバッチバチに『VOCALIST』シリーズを意識しているかのようである。これだったら真っ向勝負でこの1枚だけ出して対抗すればよかったのに。
今回もじっくり歌い上げるバラードばかりになってしまい、くどいことはくどいんだけど個人的には90年代の方が馴染みがあったので聞きやすかった。今回は自身がデビュー後、LUNA SEAとソロで活動していた同時代のヒットナンバーが多い事もあってか前作で漂っていた昭和というか先人たちに対する敬意をはらうかのようなかしこまった雰囲気が軽減されてもう少し伸び伸びとした感じに変わったのも良かった。
Disc-3:LIVE-DVD(Special Selection)
DISC-1の10曲のライブ映像集。10年間を最新〜過去へとさかのぼっていく構成。シングルにもまして壮大にオーケストラを配置したバラード曲ばかり並んでいてライブというよりかはクラシックコンサートのような雰囲気もある。「Sugar
Lady」は小さなライブハウスでジャズバージョンみたいな大人のアレンジになってしまっていて新たな一面を見せたがオリジナルバージョンがアルバム未収録のまま放置されている事を考えるとオリジナルが聞きたい…。「I
love you」や「BEAT」は静かなコンサートというよりかはライブな感じのノリは出てくるが、ベストテイク集にしてはバラードに傾きすぎている気がする。確かにバラードが真骨頂とは言え、個人的には少し濃すぎた。
また97年当時はバラードでも黄色い声援が飛び交っているように見えるが、近年のライブではちゃんとマナーを守っていて観客も曲や話をじっくり聞いている。アイドル的な熱狂ファンは10年の間に消え、ちゃんと曲を聞けるファンが残ったのか、ファンも一緒に年を重ねて黄色い声を張り上げるような空気ではなくなっていったのか、10年を感じる部分だった。
印象度★★★★☆
2018.10.31修正