人間失格

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 So Deep ЯK ЯK 山口一久  
2 かけがえのない人 ЯK ЯK ЯK&岡部啓一  
3 愛欲のまなざし ЯK ЯK ЯK&岡部啓一  
4 古の炎 ЯK ЯK 土方隆行 ケリー・チャンへ提供「残された炎」セルフカバー
5 liar's hymn ЯK ЯK ЯK&岡部啓一  
6 うたかた ЯK&吉田美智子 吉田美智子 山口一久  
7 Stop the time forever ЯK ЯK 大島ミチル&土方隆行  

リリースデータ

2002年7月17日 初登場18位 売上2.2万枚 ビクター

河村隆一2ndミニアルバム。自身が主演した映画『ピカレスク 人間失格』(太宰治の代表作『人間失格』の映像化ではなく、太宰治の生涯そのものを描いた作品)で太宰治を演じ、太宰治にインスパイアされた楽曲を収録したミニコンセプトアルバム。コンセプトに関係無いため、4月に発売されていたシングル「Sugar Lady」は未収録。また「Stop the time forever」は映画の主題歌だがそれ以外の曲は映画のタイアップではなく、あくまでコンセプトに沿った楽曲となる。ブックレットが通常の半分サイズとなっているため、下記画像のようにCDが半分見える仕様となっている。初回盤は太宰治にインスパイアされて書き下ろした詩集「人間失格」が付属する。こちらはやや厚めの冊子でCDケースには収納されず、CDのビニールに同梱されていた。01年後半に始まったラジオやTVのレギュラーも半年で終了(02年3月で共に終了)し、春クールの連ドラには出演していたものの、この頃にはタレント的な活動はほぼ打ち切られていた。また映画の公開規模も小さかったため、あまり話題にならず、その映画と密接した作品として売り出した今作もアルバムで初めてトップ10落ちとなるなど低迷した。

前作までとは一転してロマンティックなだけではない重く暗い愛を歌った極めて作品性の高い1作。太宰治は最終的に心中自殺でその人生を終えており、映画も当然そういった結末なわけで、その太宰治に深く入り込んだ作品となればまあ今までのようなロマンティックだったりポップなラブソングというのは当然出てこないわけだけど、またここで一気にイメージを変えたなと思う。1年前にジュリアダンスしていたテンションとは真逆だ。

当時映画の方はさすがに劇場には見に行かなかったが(そもそも近所ではやってなかったような)、後でレンタルで見たが、暗〜い映画だなとしか思えなかったし、今作も暗いなという印象が強かった。詩集「人間失格」の方も心の闇に踏み込んだような言葉が並んでいてやはり暗いし、01年が曲も行動もポップすぎただけに突然暗くなりすぎて戸惑った

ただ01年をポップにやりすぎたと考えれば今作はこれはこれでありだと思う。LUNA SEAと被ることを理由に徹底的に避けていたロック調のサウンドにも「So Deep」で挑んでいるし、結果的には01年に抑え込んでいたものを解き放って音楽的には河村隆一本来の濃さを取り戻した上でもう少し自由度が増した。また「Stop the time forever」は太宰治の自殺という終わりを解放として捉えているため、ここまでの曲に比べるととても優しく穏やかさを感じられる。アートワークのように白黒の世界で重たいアルバムではあるが、最後に救いを感じられるのは今作最大の聞きどころだ。ここからまた新しい方向性に向かうのかなと思っていたが、ビクターでの新作はこれが最終作品となり、しばらく新作も出なかった…。

人間失格

印象度★★★★☆

当時の感想を2018.1.11修正

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