深愛〜only one〜

No No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
 
1 1 Ne ЯK ЯK ЯK&[K]assyi 5thシングル 最高5位 売上16.7万枚
2 2 in the sky ЯK ЯK 澤近泰輔 工藤静香へ提供 セルフカバー 
3 3 Tomorrow ЯK ЯK 土方隆行 Memory Catsへ提供 セルフカバー 
4 4 forget about you ЯK ЯK 宮田繁男  
5 5 君の前でピアノを弾こう ЯK&
MichikoYoshida
ЯK ЯK&[K]assyi 8thシングル 最高9位 売上6.1万枚
6 6 夢で逢える ЯK 山本富士夫 山口一久  
7 7 my first love ЯK ЯK 土方隆行 上原多香子へ提供 セルフカバー 
8 8 confession ЯK Michiko Yoshida 土方隆行  
9 9 きらら(ac live version
-愛知厚生年金会館2001.8.7-)
ЯK ЯK ЯK&澤近泰輔 工藤静香へ提供 セルフカバー ライブバージョン
スタジオ音源はCD化されていない
10 10 静かな夜は二人でいよう ЯK ЯK 大島ミチル
ЯK&[K]assyi
6thシングル 最高6位 売上6.6万枚
11 11 恋をしようよ ЯK ЯK 土方隆行 9thシングル 最高18位 売上3.6万枚
12 12 きよしこの夜 ЯK ЯK 宮田繁男 KIYOSHI(氷川きよし)へ提供 セルフカバー 
13   Merry X'mas and Happy new year ЯK ЯK ЯK 初回盤のみ収録
  13 憂鬱(inst)   ЯK ЯK Instrumental 通常盤・SHM-CD盤に収録
14 14 ジュリア ЯK ЯK 土方隆行
ЯK&[K]assyi
7thシングル 最高6位 売上9.0万枚
15 15 深愛〜only one〜 ЯK ЯK 土方隆行 Say a Little Prayerへ提供 セルフカバー 

リリースデータ

2001年12月19日
2013年6月19日(SHM-CD)
初登場5位 初動6.6万枚、売上13.1万枚 ビクター

河村隆一2ndアルバム。4年1ヵ月ぶりのアルバム。00年にLUNA SEAが終幕し、即座にソロ活動再開を発表。01年4月に「Ne」をリリースして以降、5作のシングルを収録。シングル曲は特に表記は無いが冒頭にSEが加えられるなどの変更が施されている。98年以降はЯK名義で楽曲提供・プロデュース活動を続けており、提供曲のセルフカバーも6曲収録。また01年からは自身の楽曲でもЯK名義を使用している。

13曲目が初回盤、通常盤で異なっており、初回盤は「Merry X'mas and Happy new year」を収録。この曲は10代の頃に作った曲とされている。

通常盤は本人ピアノ演奏によるインスト「憂鬱」を収録。「君の前でピアノを弾こう」リリース時のインタビューで最近ピアノを練習していると語っており、その成果を早速発揮したものと思われる。2013年にはSHM-CD化されて前作、ベスト盤と共に2100円の廉価で再発された。これは通常盤仕様なので13曲目はインストの「憂鬱」となる。

ナルシストなイメージを壊してもっと幅広く老若男女に親しまれる普遍的なポップスを歌いたいとして、積極的なメディア出演とギャグのような行動を繰り返してファン層の拡大を図ったが、これが裏目に出てしまい、狙っていた97年大ヒットの再来を果たせなかった。先行シングル「恋をしようよ」はついにトップ10落ちとなり、今作も前作の1/20以下と大暴落し、結果的に01年以降の活動では最初のシングル「Ne」が最高売上となった。紅白には「ジュリア」で97年に続く2度目の出演は果たしたがそれが最後となった。

今作リリース時のプロモーションでは提供曲は5曲とされており、「深愛〜only one〜」を新曲扱いしていたが、この曲はSay a Little Prayerの「深愛」の歌詞変更セルフカバーであった。この年のシングルC/WでもSay a Little Prayerの楽曲を手直し、改題、改作しての再利用を数曲行っていたが、Say a Little Prayerは99年に解散し、知名度も低かったためか、Say a Little Prayerの楽曲は全てセルフカバーだと特に告知せずに発表していた。

 

より幅広く誰もが楽しめるポップスを志向した結果、97年よりも徹底的にポップな楽曲がひたすら並ぶ1作。オーソドックスなバンドサウンドを基本とした歌メロ重視の楽曲がひたすら並ぶので、とにかく全曲いい曲であることは間違いない。しかしどうもポップすぎるというか、多少なりとも幅になるような実験的な要素もほとんど排除してしまったため、97年にあった特有のオーラやみなぎる自信みたいなものまですっかり消え失せてしまったような…。もちろん唯一無二のボーカルではあるんだけど、大事な個性まで極力削ぎ落としてしまった感じ。ポップであることは当たり障りないとか普通紙一重なところにあることを改めて感じる内容だ。実験的な曲や攻めた曲があってこそ、ポップな楽曲も輝くわけで、今作は全曲がポップで全曲いいんだけど…これで15曲70分越えはかなり長く感じられる。いいんだけど何か物足りない…となってしまう。

ただ結果的に最も間口を広げた作品であることは確かであり、普遍性の高さでは今作を越えるアルバムは無い。97年の作品はシングル以外は個性が強すぎて苦手だった…というリスナーであれば今作の方が名曲揃いに感じられる事もあると思う。

B00005S7HE初回盤  B00005UNT8通常盤  B00CICW77M2013年SHM-CD仕様  B00CGVATNEAmazon限定スリーブ付のSHM-CD3作セット

印象度★★★★☆

開設当初の感想を2017.11.29修正

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