very best of songs...

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 I love you 河村隆一 河村隆一 中村哲、河村隆一 1stシングル 最高4位 売上75.4万枚
2 Glass 河村隆一 河村隆一、
吉田美智子
河村隆一、中村哲
難波正司
2ndシングル 最高2位 売上101.1万枚
3 SE,TSU,NA, 河村隆一 河村隆一 菊地大輔 1stミニアルバム『Cranberry soda』収録曲
4 BEAT 河村隆一 河村隆一 河村隆一、難波正司 3rdシングル 最高4位 売上77.8万枚
5 Love is... 河村隆一、
吉田美智子
吉田美智子 土方隆行 4thシングル 最高4位 売上72.5万枚
6 Ne ЯK ЯK ЯK&[K]assyi 5thシングル 最高5位 売上16.7万枚
7 静かな夜は二人でいよう ЯK ЯK 大島ミチル&
ЯK&[K]assyi
6thシングル 最高6位 売上6.6万枚
8 ジュリア ЯK ЯK 土方隆行&
ЯK&[K]assyi
7thシングル 最高6位 売上9.0万枚
9 君の前でピアノを弾こう ЯK&
Michiko Yoshida
ЯK ЯK&[K]assyi 8thシングル 最高9位 売上6.1万枚
エンディングがフェードアウトしない未発表バージョン
10 恋をしようよ ЯK ЯK 土方隆行 9thシングル 最高18位 売上3.6万枚
11 Sugar lady(ballad version) ЯK ЯK ЯK&岡部啓一 10thシングル リアレンジ

 

DVD〜Special film〜
(
essence盤未収録)
No タイトル 備考
1 Glass 2ndシングル PV
2 BEAT 3rdシングル PV
3 Ne 5thシングル PV
4 Sugar lady(ballad version) 新規制作PV

リリースデータ

2002年9月26日
2013年6月19日([essence])(DVD&エッセイ無し/SHM-CD)
初登場8位 売上7.5万枚 EXECUTIVE PRODUCER:KENJI SUGIMOTO(gai RECORDS) ビクター

河村隆一、初のベスト盤。ここまでのシングル9作と「SE,TSU,NA,」をリリース順に収録。最新シングルの「Sugar lady」はバラードにリメイクしたballad versionで収録。このバージョンは「Sugar lady」が主題歌だった本人出演のドラマ『上龍で会いましょう』の最終回で挿入歌として使用されていたもの。「Sugar lady」シングルバージョンはこのままアルバム未収録となった。「君の前でピアノを弾こう」はフェードアウトで終わる曲だったが今作では最後まで演奏される初収録のバージョンとなっている。

BOXケース仕様で4曲のPVを収録したDVD+全47ページのエッセイ『告白』が付属している。当時はCDのみの販売はされなかった。またBOXにかけてある帯は書籍の推薦文のようなデザインとなっており、推薦者の顔写真と推薦文が書かれているが、これには推薦者と推薦文に複数のバージョンが存在した。当時購入したものは東海林のり子による「クールで理論派だった彼が、今、暖かくて熱い心を持つ隆一くんになりました」というものだった。

一気に露出が減っていった時期にリリースされたベスト盤で、97年、01年(「Sugar lady(ballad version)」のみ02年)とほぼ2年分のシングルしか入ってない上に、半分は前年12月に2ndアルバムに収録されたばかりだったので、『人間失格』の売上こそ大幅に上回ったものの、それ以外の3作を大幅に下回った。

2013年にはSHM-CD化されて『Love』『深愛〜only one〜』と共に廉価再発された。この際にタイトルが『very best of songs...[essence]』に変更され、スリーブケース、DVD、エッセイが削除されCDのみとなった。リマスターは特にされていない。

積極的なリリースとメディア出演を行った01年を経て、02年になると既に決まっていたと思われるドラマ、映画の出演を終えると、前年から続いていたレギュラーのラジオ、バラエティも全て終了となり、メディア出演をほぼ打ち切った。今作はタレント化を図っていた河村隆一が方針を一転してタレント活動から撤退する区切りという意味合いがあったのかもしれない。当時のインタビューでは「ベスト盤こそ僕の真髄」と回答しており、今作に対して後ろ向きなコメントはしていなかったがあまりに早いベスト盤でタイミングは明らかに何かがおかしかった(アルバムタイトル末尾の「…」は何を意味するのか聞かれると気が付いたらつけていたと真意を語らなかったりもしていた)。

「Sugar Lady(ballad version)」PVこそ撮り下ろされているが、ジャケットやブックレットには本人写真が無く、エッセイ『告白』はまとまった文章ではなく、半ば散文詩のような形で様々な思いが綴られているものだが、内面を吐露したものとなっていてけっこう暗い。前作でかなり太宰治に入れ込んでいたのでそのモードが抜けきれていないのかなとも思うが、2作連続でこういった詩集・エッセイの類が付属し、妙にシリアス&ダークモードになっていたので前年との落差が激しくて不安な感じはあった。

とりあえず97、01年のヒット曲を単純に順番に聞けるので手っ取り早いアルバムではあるんだけど、今作だけ聞くとけっこうあっけない。ベスト盤というには少し物足りなさを感じてしまうところはある。アルバム2枚集めた方が早いし、当時既に『Love』の方は底値で中古で大量に流通していたし…。それでも2枚のアルバムはどちらも70分を越える大ボリュームなので、今作の方がさらっと聞け利点はある。今作以降は完全にヒットシーンから遠ざかり、ベスト盤の類も全くリリースされていない。どんどんかつて一世を風靡したソロシンガー扱い、要するに過去の人扱いになってしまっている現状ではガッツリ聞こうというより、当時のヒット曲だけ1度聞いておきたいみたいな軽い需要の方が多いと思われ、そんな需要には最適な1作が今作だ。

PVは3曲を抜粋+「Sugar lady(ballad version)」の新規撮り下ろし。「BEAT」はコミカルな要素もあるが、それ以外は真面目な作品のみ。当時まだ記憶に新しかった「ジュリア」を未収録にしていることからも既に「ジュリア」や「恋をしようよ」のモードを後悔し始めていたことが伺えるが(もう少し後に実際に後悔していると発言したらしいし)、今作以外でPVの商品化が一切されていないのでこれだけなのは少し中途半端に感じる。

B00006HBQRDVD+エッセイ付属    B00CICW75Y2013年SHM-CD仕様[essence](CDのみ)   B00CGVATNEAmazon限定スリーブ付のSHM-CD3作セット

印象度★★★★☆

2018.1頃に修正していたけど忘れてて2018.6.13公開

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