Blood Moon
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 境界線 The Border |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 4/22配信シングル |
2 | 紅い月 Blood Moon |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
3 | 本当の彼女 The Real Her |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
4 | バイ・ザ・シー By The Sea |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
5 | 優しい闇 Everything Has Changed |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | 6/24先行配信 |
6 | 新世界の夜 Perfect World |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
7 | 私の太陽 Mon Soleil |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
8 | いつかの君 Hard Times |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
9 | 誰かの神 The Actor |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
10 | キャビアとキャピタリズム Caviar and Capitalism |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
11 | 空港待合室 The Passengers |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 | |
12 | 東京スカイライン Tokyo Skyline |
佐野元春 | 佐野元春 | 佐野元春 |
Strings Arrangment:佐野元春(1,3,4,6,12)
リリースデータ
2015年7月22日 2022年12月21日(Blu-spec CD2) |
初登場11位 | 売上1.4万枚 | Produced by 佐野元春 Co-Produced by 大井'スパム'洋輔 |
Daisy Music(ユニバーサル) Daisy Music(ソニー) |
The Coyote Band
Guitars&Vocals | 佐野元春 |
Guitars&Vocals | 深沼元昭 |
Guitars&Vocals | 藤田顕 |
Piano,Organ&Keyboards&Vocals | 渡辺シュンスケ |
Bass&Vocals | 高桑圭 |
Drums&Vocals | 小松シゲル |
佐野元春16thアルバム。2013年の『No Damage Deluxe Edition』、2014年の『トーキョー・シック』『VISITORS DELUXE EDITION』を経て2年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバム。佐野元春&The Coyote Band名義。4月と6月に配信された「境界線」「優しい闇」を収録。2021年にはDaisy Musicの委託先がユニバーサルからソニーへ移動する事が発表された。これに伴い今作以降の全作品が一時廃盤となったが、2022年12月に通常盤がBlu-spec CD2仕様でソニーから再発された。
初回限定ボックス盤はスタジオライブ風(CD音源)に撮影した6曲のMVを収録したDVD付、100P写真集&詩集、直筆詩シート、大滝詠一のカバー「あつさのせい」DLキー封入(期間限定)。
通常盤はCDのみ。
『THE BARN』以来となるアナログ盤でも発売。
USBメモリーハイレゾ盤はUSBにハイレゾ音源アルバム本編と初回限定ボックス盤のDVD収録のMVも一緒に収録、100P写真集&詩集付属。
同年5月にMr.Childrenが『REFLECTION {Naked}』をUSBアルバムとして発売していたのが影響したと思われるが、ハイレゾ音源をUSB発売するという販売手法は結局全く流行る事が無かったためか佐野元春としては今作のみとなった。
今回もThe Coyote Bandによるシンプルなバンド演奏を軸にしていてブラスやストリングスも参加していない(佐野元春に一部ストリングスアレンジの記載はあるがストリングス演奏者のクレジットは無い)。また大井'スパム'洋輔は共同プロデューサー、Sound Editorとしては参加しているが、演奏には「バイ・ザ・シー」「新世界の夜」でCongaを演奏しているのみ。裏方に近い扱いとなり、The Coyote Bandは大井'スパム'洋輔を除く佐野元春含めた6人として扱われている。
前作で見られたやや強めのロックナンバーも無く、比較的落ち着いたバンドサウンドが比較的淡々と演奏されていく。1曲1曲で強く残るところは今回もほとんどなく、どの曲がいいかというと思い返して全く浮かばないところではあるが、アルバムトータルでの印象は毎回じわり最高傑作を更新していく勢いで今回も充実。Daisy Musicになってからはこの時代を生き抜いていく事がどこかテーマになっているようなメッセージが感じられる曲が多いが今作ではそれがさらに顕著なのも特徴。すっかり壊れて変わってしまった不公平なこの世界でそれでもどう生きていくか、直接的に強い絶望も希望も提示してはいないんだけど、静かに問いかけるような…。そこに明確な答えは無い。極端な絶望も希望も無い。答えは見えないが考える事は出来るそんな1作だと思う。
初回限定BOX盤DVD付 通常盤 USBメモリーハイレゾ盤 アナログ盤
印象度★★★★☆
2022.7.28更新