NO DAMAGEU GREATEST HITS 84-92

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ニューエイジ(The Heartland Version) 佐野元春 佐野元春 佐野元春 14thシングル(カット) 新録音
2 スウィート16 SWEET 16 佐野元春 佐野元春 佐野元春 30thシングル『約束の橋』(再録音版)C/W(カット)
3 約束の橋 佐野元春 佐野元春 佐野元春 30thシングル(再録音) 最高4位 売上70.3万枚
オリジナルは22ndシングル 最高20位 売上3.9万枚
4 ジャスミンガール 佐野元春 佐野元春 佐野元春 26thシングル 最高18位 売上2.9万枚
5 ヤングブラッズ 佐野元春 佐野元春 佐野元春 15thシングル 最高7位 売上17.8万枚
3rd12インチシングル 最高13位 売上6.8万枚
6 レインボー・イン・マイ・ソウル 佐野元春 佐野元春 佐野元春 31stシングル『彼女の隣人/レインボー・イン・マイ・ソウル』両A面曲(カット)
7 99ブルース(Unplugged Version) 佐野元春 佐野元春 佐野元春 5thアルバム『Cafe Bohemia』収録曲 ライブ音源
8 ジュジュ 佐野元春 佐野元春 佐野元春 23rdシングルC/W(カット)
9 ワイルドハーツ 佐野元春 佐野元春 佐野元春 19thシングル 最高7位 売上7.3万枚
10 Shame-君を汚したのは誰 佐野元春 佐野元春 佐野元春 11thシングル『Tonight』C/W
11 ぼくは大人になった 佐野元春 佐野元春 佐野元春 27thシングル(カット) 最高60位 売上0.7万枚
12 ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 佐野元春 佐野元春 佐野元春 23rdシングル(カット) 最高30位 売上1.4万枚
13 インディビジュアリスト 佐野元春 佐野元春 佐野元春 5thアルバム『Cafe Bohemia』収録曲
14 クリスマス・タイム・イン・ブルー-聖なる夜に口笛吹いて- 佐野元春 佐野元春 佐野元春 4th12インチシングル 最高7位 売上13.4万枚
25thシングル『雪-あぁ世界は美しい』C/W(カット)
15 新しい航海(90's Version) 佐野元春 佐野元春 佐野元春 6thアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』収録曲 新録音
16 陽気にいこうぜ(Short Edited Version) 佐野元春 佐野元春 佐野元春 6thアルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』収録曲 一部カット

リリースデータ

1992年12月9日 初登場6位 売上26.8万枚 Produced by Moto'Lion'Sano EPIC

佐野元春4thベストアルバム。83年の『No Damage 14のありふれたチャイム達』の続編。『No Damage 14のありふれたチャイム達』以降の楽曲から本人選曲。「ニューエイジ(The Heartland Version)」「新しい航海(90's Version)」は新録音「99ブルース(Unplugged Version)」はライブ音源(WOWOWの企画で開催されたアンプラグドライブ『Goodbye Cruel World」』)、「陽気にいこうぜ(Short Edited Version)」は曲の一部がカットされたショートバージョン。89年にシングルになっていたが10月にボーカルを再録音して改めてシングルとして発売した「約束の橋」は再録音バージョンでアルバム初収録だが以後のベスト盤では基本的にこの再録音バージョンが収録されるようになった。

ドラマ『二十歳の約束』主題歌として「約束の橋」が起用され、ボーカルを再録音&リミックスしてC/Wを「スウィート16」に差し替えてシングルを再発売したところ70万枚を越える自身ダントツ最高ヒットを記録した。今作はほぼそれに乗じてのベスト盤で、一応CD以降では最大ヒットを記録したものの前作『sweet 16』を数万上回る程度で「約束の橋」には遠く及ばない売上となった。通算では自身4番ヒット。今作は当時発売されたっきりで1度も再発されていなかったが、2021年のBOX『MOTOHARU SANO THE COMPLETE ALBUM COLLECTION 1980-2004』には選出された。

No Damage 14のありふれたチャイム達』の続編としてアルバム『VISITORS』から『sweet 16』までの楽曲から選曲されているがこの時期はシングルカットが多かったのでシングルを中心にしつつ代表的な楽曲を並べて、一部楽曲はここでしか聞けない新録音バージョンにして新旧のリスナーが楽しめるように編集されたベスト盤。「約束の橋」の突出した大ヒットでちょっと聞いてみようかというのにも前作と合わせて適した1作だったと思うんだけどもう1つ売上が伸びず、「約束の橋」だけの単発ブームで終わってしまったっぽいのは不思議。やはり3年連続ベストアルバムというのも響いたのだろうか…。まあそれ以外はトップ10ヒットは放っていたものの大きなヒット曲はないし、何ならシングルがほとんど100位圏外だった前作の頃の「Someday」「ガラスのジェネレーション」辺りの方が代表曲としては筆頭だったりもするから難しいところではあるか。

この時期は果敢に色々な方向性にアルバムごとに挑んでいったので幅が広く、アルバムとしてまとめるのは至難。期間も広いので前ベストのようなまとまりはない。前ベストがベストながらけっこうな人気作であるのに対して今作を絶賛するファンはあまり見受けられず、ファン人気に差があるように感じられるのもその辺が原因だろう。1曲1曲ではいい曲が並んでいて代表曲集としては十分に良さを感じられる。いずれにせよ曲単位でこの時期の代表作をざっと聞けるのでベストアルバムとしては優れた1作だったと思う。

今作以降『THE 20TH ANNIVERSARY EDITION』までしばらくベスト盤は途絶えるし、そこからは2枚組以上のベスト盤が多くなってくるのでいきなり聞くには重いものが多い。しかし今作は2021年のBOXまで1度もリマスターされずに92年当時のままで、後追いで最初に聞くのに前作と合わせてわざわざ聞くのも微妙といえば微妙だったりもする。今後もNO DAMAGEV、W、X…と続いていけば佐野元春の歴史を被りなく辿っていけるヒストリーベストシリーズとしてまた大きな価値が生まれていただろうし、適宜リマスター再発もされていたかもしれない。

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印象度★★★★☆

2021.11.16更新

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