SCANDAL
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | SCANDAL BABY | TOMOMI、田鹿祐一 | 田鹿祐一 | 川口圭太、田鹿祐一 | 1stアルバム『BEST★SCANDAL』収録曲 |
2 | Stamp! | MAMI | MAMI | 玉井健二、飛内将大 | 21stシングル 最高5位 売上2.6万枚 |
3 | 少女S | TOMOMI | 田鹿祐一 | イイジマケン | 3rdシングル 最高6位 売上3.4万枚 |
4 | ピンヒールサーファー | 和田唱 | 和田唱 | 和田唱 | 14thシングル 最高9位 売上1.4万枚 |
5 | S.L.Magic | RINA | MASTERWORKS | MASTERWORKS, SCANDAL |
1stシングルC/W |
6 | スイッチ | TOMOMI、田鹿祐一 | 田鹿祐一 | 川口圭太 | 6thシングルC/W |
7 | Departure | MAMI | MAMI | 亀田誠治 | 18thシングル 最高5位 売上4.0万枚 |
8 | Hello! Hello! | SCANDAL、田中秀典 | 田中秀典 | 川口圭太 | 2ndアルバム『TEMPTATION BOX』収録曲 |
9 | テイクミーアウト | RINA | MAMI | 江口亮 | 23rdシングル 最高11位 売上2.2万枚 |
10 | 下弦の月 | 山口高始 | 山口高始 | 山口高始 | 16thシングル 最高5位 売上3.5万枚 |
11 | OVER DRIVE | 中田ヤスタカ | 中田ヤスタカ | 中田ヤスタカ、nishi-ken | 17thシングル 最高7位 売上1.9万枚 |
12 | LOVE SURVIVE | HARUNA、田中秀典 | 田中秀典 | 篤志 | 11thシングル 最高11位 売上1.7万枚 |
13 | 太陽と君が描くSTORY | TOMOMI、田中秀典 | 田中秀典 | 藤井丈司、川口圭太 | 6thシングル 最高10位 売上1.6万枚 |
14 | 会いたい | HARUNA、尾上文 | 大久保友裕 | 大久保友裕 | 2ndアルバム『TEMPTATION BOX』収録曲 |
15 | ちいさなほのお | RINA | MAMI | 川口圭太 | 7thアルバム『YELLOW』収録曲 |
16 | EVERYBODY SAY YEAH! | TOMOMI、尾上文 | 大久保友裕 | 川口圭太 | 2ndアルバム『TEMPTATION BOX』収録曲 |
17 | Image | MAMI | MAMI | 川口圭太 | 20thシングル 最高14位 売上1.5万枚 |
18 | FREEDOM FIGHTERS | RINA | MAMI | 川口圭太 | 新曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 瞬間センチメンタル | SCANDAL、小林夏海 | 田鹿祐一 | 川口圭太 | 5thシングル 最高7位 売上3.3万枚 |
2 | 太陽スキャンダラス | HARUNA、NAOTO | NAOTO | NAOTO | 13thシングル 最高2位 売上3.9万枚 |
3 | サティスファクション | TOMOMI,JUNKOO,篤志 | JUNKOO,篤志 | 川口圭太 | 10thシングル『ハルカ』C/W |
4 | LOVE ME DO | MAMI | MAMI | シライシ紗トリ | 7thアルバム『YELLOW』収録曲 |
5 | 夜明けの流星群 | TOMOMI、田中秀典 | 田中秀典 | 亀田誠治 | 19thシングル 最高5位 売上4.3万枚 |
6 | ビターチョコレート | TOMOMI | RINA | 川口圭太 | 4thアルバム『Queens are trumps〜切り札はクイーン〜』収録曲 |
7 | 会わないつもりの、元気でね | 柳沢亮太 | 柳沢亮太 | 川口圭太 | 15thシングル 最高4位 売上4.1万枚 |
8 | Welcome home | 川村結花 | 川村結花 | 大久保友裕 | 13thシングル通常盤のみC/W |
9 | Sisters | RINA | MAMI | 玉井健二、百田留衣 | 22ndシングル 最高9位 売上1.8万枚 |
10 | DOLL | TOMOMI | トキタサトシ | 西川進、SCANDAL | 1stシングル 最高26位 売上1.3万枚 |
11 | Flashback No.5 | SCANDAL、玉井健二 | MAMI,玉井健二 | 玉井健二、百田留衣 | 21stシングルC/W |
12 | カゲロウ-album mix- | TOMOMI、 MASTERWORKS |
Jin Nakamura | Jin Nakamura | 1stアルバム『BEST★SCANDAL』収録Ver. インディーズ3rdシングル 最高122位 売上0.06万枚 |
13 | HARUKAZE | SCANDAL、一色徳保 | 一色徳保 | 篤志 | 12thシングル 最高6位 売上3.3万枚 |
14 | one piece | RINA、田鹿祐一 | 田鹿祐一 | THE COMPANY | 3rdアルバム『BABY ACTION』収録曲 |
15 | 声 | 柳沢亮太 | 柳沢亮太 | 川口圭太 | 4thアルバム『Queens are trumps〜切り札はクイーン〜』収録曲 |
16 | Your Song | SCANDAL | SCANDAL | 川口圭太 | 19thシングルC/W |
17 | HELLO | RINA | MAMI | 江口亮 | 新曲 |
18 | SCANDAL IN THE HOUSE | SCANDAL、古坂大魔王 | 古坂大魔王 | 古坂大魔王 | 17thシングルC/W |
リリースデータ
2017年2月25日 | 初登場2位 | 売上4.2万枚 | Epic Records |
メンバー
Vocal&Guitar | HARUNA |
Guitar&Vocal | MAMI |
Bass&Vocal | TOMOMI |
Drums&Vocal | RINA |
SCANDAL3rdベストアルバム。ベスト盤『SCANDAL SHOW』、アルバム未収録C/W集『ENCORE SHOW』に続く3作目、正規のベスト盤としては2作目。結成が2006年だったため、2016年8月に「SCANDAL 10th ANNIVERSARY FESTIVAL『2006-2016』」と題したライブを一夜限り開催。この際に結成10周年を記念しての今作の発売が発表された。ファン投票で選ばれた上位35曲+新曲2曲で構成されている。35曲は投票順ではなく、アルバムの流れを考慮してランダムに振り分けられている。結成10周年を銘打ってのファン投票ベストだったが実際に発売されたのは2017年2月となり、2017年は結成10周年(06年)とデビュー10周年(08年)両方の隙間の年となっている。
新曲以外では「テイクミーアウト」「Flashback No.5」「SCANDAL IN THE HOUSE」がアルバム初収録。完全生産限定盤はTシャツ付属。初回盤は2016年に行われたヨーロッパツアーのドキュメント映像を収録したDVD付。通常盤も初回仕様にはステッカー5種のうち1種封入、抽選会参加券が付属した。ベストアルバムとなったが売上は前オリジナル『YELLOW』をわずかに上回る程度にとどまり、それ以前のオリジナルアルバム全てを下回った。
『SCANDAL SHOW』とは16曲中10曲が被っているのでほぼ拡大版に近いベストアルバム。これといった一般に知られた代表曲も無いのでライトリスナーが入る余地はあまり無く、基本的にほぼ全曲を網羅しているか、持ってなくてもライブに通っている熱心なファンが投票したと思われるが、まあ概ねこうなるだろうなという選曲だと思う。選びすぎといえば選びすぎで、これから聞いてみようという人にはとっかかりになるような有名曲も無いのでなかなか入りにくいし、ある程度聞いてきたリスナーならまあこれくらいはいい曲あるし、まだあるよね、という感じになってくる。ひとまず今作を聞いておけば現時点でのSCANDALがどういうバンドなのかは分かる。そのままバンド名を冠したタイトルをオリジナルアルバムではなくベスト盤で使ってきたという事はメンバー側にもこれぞSCANDALとして提示する1作がこれという意識があるからだろう。
逆に選ばれなかった曲、特にシングルに関しては当時不評だったか、軸がブレていたような曲ばかりでライブでもほとんどやってなかったようなのでシングルが網羅されていないからコア、ということではないと思う。本格的に全面自作するようになったのが最近(アルバムだと前2作)なので、提供曲ばかりだが、方向性はある程度は一貫していて初期の制服からイメージされるアイドルっぽさはみじんも無くガツンとしたロックサウンドが炸裂しているので普通にカッコいい。
SCANDALは初期はアニメタイアップ戦略で売り出して、制服姿を売りにしていたが、途中からヒット曲を出すのには見切りをつけたかのようにライブ会場の規模拡大を打ち出し、その後は海外へ向けていったので、結果的に広く知られた代表ヒットが生まれなかった。この段階で個人的に内輪感を強く感じるようになってきたが、特に近年は少しお山の大将みたいになってきた感じもある。それはガールズバンドをリードする存在が自分たちだという自称と自負を語る場面が増えた事だ。
ガールズバンドという呼び方はそもそも女性編成だけのバンドを外野が勝手に呼び始めた呼称にすぎず、ガールズロックという言葉が先に出てきていた90年代後半以降、00年代前半にWhiteberry、ZONEが相次いで10代半ばでブレイクして文字通りガールズだったので呼ばれるようになったんだと思う。PRINCESS PRINCESSの頃は派手な格好もあってギャルバンという呼び方の方が一般的だったはずだ。
なのでそもそも「ガールズバンド」というのを好んで自称している女性編成バンドは少ない。WhiteberryもZONEもことさら主張せず外野が勝手に呼んでただけだし、チャットモンチーが売れた際も外野は呼んでいたがメンバーが自称した事は無かったと記憶している。SCANDALがガールズバンドをリードする存在を自称するには先輩で現役の女性バンドで、アルバムにおける売上実績も遥かに凌いでいたチャットモンチーの存在は無視することはできないとも思われるが、SCANDALがチャットモンチーをガールズバンドの先輩としてリスペクトしている様子は特に無い。
それどころかチャットモンチーが持っていた"女性ロックバンド史上最短となるメジャーデビューから2年4ヶ月での日本武道館公演"に及ばず、PRINCESS PRINCESSにも及ばないため、"ガールズバンド史上最速の結成から5年7ヶ月"とアピールして武道館公演を行った。
この辺りからガールズバンドをリードする存在というのを強くアピールし始めるようになったが、現状ガールズバンドをこんなに自称するバンドはおらず、Sirent Sirenがかろうじて読モ出身バンドという色眼鏡に抗っていきたい、ガールズバンドとしてなめられたくない!というような姿勢でいる程度。チャットモンチーはもちろん、後輩にあたるねごとに至ってはガールズバンドというカテゴライズを全く意識してない、自分たちは当てはまらないというようなコメントをしたことがあり、ガールズバンドガールズバンドこんだけ自分で言っているのはSCANDALだけに見えてしまう。カテゴライズされるのを嫌うバンドが多い中で潔くカテゴライズを武器にしている逆転の発想とも取れるが、アラサーになってきたところでそろそろ外野からはいつまでガールズ言ってるんだという嘲笑の対象にされかねないし、普通にカッコいい女性ロックバンドになったんだから"ガールズバンド"自称しまくらなくても…。
印象度★★★★☆
2017.5.7更新