ACTOR'S THE BEST〜Melodies of Screens〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考、原曲 | 出演作 |
1 | 静かな日々の階段を | 降谷建志 | 降谷建志 | 渡辺シュンスケ | Drgon Ash(2000) 新録音カバー | 映画『バトル・ロワイアル』主題歌(2000) |
2 | 月のしずく | Satomi | 松本良喜 | 松本良喜 | 2ndシングル(RUI) 最高1位 売上83.1万枚 | 映画『黄泉がえり』主題歌(2003) |
3 | RIDE ON TIME | 山下達郎 | 山下達郎 | Billyrrom | 山下達郎(1980) 新録音カバー | TBS系ドラマ『GOOD LUCK!!』主題歌(2003) |
4 | 思い出だけではつらすぎる | 中島みゆき | 中島みゆき | 千住明 | 4thシングル 最高9位 売上3.8万枚 | フジテレビ系ドラマ『Dr. コトー診療所』挿入歌(2003) |
5 | いくつかの空 | 秋元康 | Jin Nakamura | CHOKKAKU | 5thシングル 最高10位 売上3.8万枚 | 映画『着信アリ』主題歌(2004) |
6 | Sign | 桜井和寿 | 桜井和寿 | 皆川真人 | Mr.Children(2004) 新録音カバー | TBS系ドラマ『オレンジデイズ』主題歌(2004) |
7 | 瞳をとじて | 平井堅 | 平井堅 | 亀田誠治 | 平井堅(2004) 新録音カバー | 映画『世界の中心で、愛をさけぶ』主題歌(2004) |
8 | 最愛 | 福山雅治 | 福山雅治 | 福山雅治/井上鑑 | KOH+ 2ndシングル 最高5位 売上10.7万枚 | 映画『容疑者Xの献身』主題歌(2008) |
9 | わたしが竜宮小僧だったとき | 森下佳子/ 菅野よう子 |
菅野よう子 | 菅野よう子 | 『NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」 音楽虎の巻 サントラ』収録曲 | NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』挿入歌(2017) |
10 | silence | 柴咲コウ | 野崎良太 | 野崎良太 | 配信シングル(MuseK名義) | WOWOW「連続ドラマW 坂の途中の家」主題歌(2019) |
11 | コール・ミー・クルエラ | Nicholas Britell, Florence Welch, Steph Jones |
Nicholas Britell | 『クルエラ オリジナル・サウンドトラック』収録曲 | ディズニー映画『クルエラ』日本版エンドソング(2021) | |
12 | ヒトツボシ | 福山雅治 | 福山雅治 | 福山雅治/井上鑑 | KOH+ 『ヒトツボシ〜ガリレオ Collection 2007-2022〜』収録曲 | 映画『沈黙のパレード』主題歌(2022) |
13 | 銀の龍の背に乗って | 中島みゆき | 中島みゆき | 木村篤史 | 中島みゆき(2003) 新録音カバー | 映画『Dr. コトー診療所』主題歌(2022) ドラマ版主題歌(2003,2004SP,2006) |
リリースデータ
2023年11月29日 | 初登場14位 | 売上0.7万枚 | ユニバーサル |
柴咲コウ企画ベスト&カバーアルバム。芸能活動25周年を記念し、自身が出演してきた映画・ドラマ主題歌/挿入歌の中から自身が担当した既存音源8曲+新録音カバー5曲を収録。公式サイトでは俳優デビュー1998年を起点とした芸能活動25周年アルバムと称しているが、ユニバーサルサイドでは"音楽活動20周年を締めくくる作品として企画された"と紹介しており、公式とユニバーサルで周年と起点が異なっているという珍事が発生した(歌手デビューは2002年7月24日であるため、20周年期間は2023年7月23日までとなり、音楽活動20周年を締めくくるには過ぎ去ってしまっている)。出演作の公開・放送順に収録されているが、2003年のドラマ第1期から一貫して主題歌となっていた「銀の龍の背に乗って」は「思い出だけではつらすぎる」と並んだ位置ではなく2022年12月の映画版主題歌として扱われておりラストに配置された。
2002〜2014年までユニバーサル、2015〜2017年はビクターに在籍し、両社から2017年にリリースされたベスト盤『KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩』、『KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詠』の後は自身が代表となった会社Les Trois Gracesレーベルから配信を中心に音楽活動を継続していた。2022年の歌手デビュー20周年ライブのDVD/Blu-rayは久々にユニバーサルからの発売となり、続けて今作もユニバーサルからのリリースとなり、『KO SHIBASAKI ALL TIME BEST 詩』以来のメジャーレーベル流通CDとなった。
Premium Box盤はbroker
ZEROコラボフィギュア6体セット、プレミアムフォトカード10枚セット>付属。特典の内容がCDのコンセプトとも全く関係が無いような…どうしてこんな特典に…?
通常盤はCDのみ。
主演級俳優による歌手活動は基本的に主演(出演)主題歌パターンを軸としているが、柴咲コウは自身出演作で主題歌を歌わない事も多く、また自身が全く出演してないドラマの主題歌を担当する事もけっこうあった。ソロ名義では最大のヒットである「かたちあるもの」がこのパターンで映画版には出演しているがドラマ版には出演せず主題歌のみ担当していた。今作は自身出演作という俳優活動に付随した企画作であるため、自身の作品の中からは出演していた作品のみが対象となっているため、「かたちあるもの」は対象外となる。ドラマ第1期『ガリレオ』主題歌の「KISSして」は条件に該当するが何故か選ばれていない(ガリレオ関連ではドラマ2期の「恋の魔力」だけは1話で引継ぎでちょっと出た以外は出演していないので対象外)。
注目はやはり新規制作されたカバー曲となるが…意外と少なくて13曲中5曲しかない。時系列なので後半になると一気にドラマ/映画も曲も知らないのが増えてくるが、後半の曲は自身のアルバムには未収録のままになっていた曲ばかりだし歌手活動も縮小していた時期だったのでこういう機会でもなければ改めて聞きに行くことも無かったかも。前半の濃さはやはり凄い。柴咲コウはそんなに好きで出ているから見るというタイプの俳優では無かったんだけどそれでも2000年代前半はけっこうな頻度で作品を見ていた。後半は思い出補正も無いのでどうしても前半の曲に今作の醍醐味が集約されている感じはあるので、映画に合わせて「銀の龍の背に乗って」を最後に回したのはアルバムのバランスとしては正解だったかもしれない。
新録音カバーに関してはどれもどこか神秘性のある声の魅力があまり変わっていなかったのはいい意味で意外だった。数年前に「かたちあるもの」で久々にTVで歌っているのをたまたま見た時に別の曲かというほどキーを下げても声が出ていなかったので加齢で出なくなるタイプだったのかと思ったんだけど、今作では昔の曲と並べても違和感はない。ただ声の魅力に頼っていてそれだけで十分良い仕上がりではあるものの全盛期の自身の曲のオケ、原曲のオケに比べると新録音のオケはどれも打ち込みっぽい軽めのものが多くてちょっとグレードダウンしているように聞こえてしまうところもあった。
印象度★★★☆☆
2023.12.25更新
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためCD(ブックレット)を手に取っていません。