2014年11月発売編

World's End Curtain Call -theme of DANGANRONPA THE STAGE- TRUSTRICK 2014/11/12 3868枚限定 初登場27位 売上0.3万枚
1.World's End Curtain Call -theme of DANGANRONPA THE STAGE-
人気ゲームシリーズの舞台化で神田沙也加も出演。ジャケットもそのイラストを再現した実写コスプレ姿となっているが、そのテーマ曲として書き下ろしたということでかなり作品の世界観が反映されていると思われるが、作品を知らないのでよく分からない。かなり勢いのみで進んでいく感じのアップナンバーで勢いはあるんだけど聞き終えると意外と覚えてない。あくまで作品ありきの企画作品という感じ。限定作だというので慌てて購入したがレンタルには普通に入りやがるし…先日の配信作の方がよっぽどシングルっぽかっただけにちょっと残念。

2.TRICK or HOLIC(Halloween Attack Mix)
アルバム収録曲のリミックス。ハロウィンっぽいちょっと怪しい感じの雰囲気を加味させているが、楽曲の構成自体まで解体していないので電子音全開の別アレンジとしても聞ける。しかしハロウィン終わってから発売って…。

★★★☆☆

初動0.29万枚

World's End Curtain Call  -theme of DANGANRONPA THE STAGE-  

足音〜Be Strong Mr.Children 2014/11/19 初登場2位 売上17.5万枚
1.足音〜Be Strong
ドラマ「信長協奏曲」主題歌。初のセルフプロデュース、すなわち小林武史不参加が衝撃を呼んだ歴史的1作。ここ4,5年小林武史はプロデューサーという視点を完全に捨て去り、単なるキーボードプレイヤーとして主張しまくるほどになっていたので今更離れるとは思わなかった。思いっきりストリングスが入ったままなのでわりかしいつものコバチル感はあるんだけど(やったらめったら壮大な感じでは無くなっている)、ピアノがいなくなって田原ギターが帰ってきたのが大きな違いだろう。さらに次の1歩を踏み出そうとする前向きな歌詞、サビ終わりのイェヘッヘッなど耳に残るポイントは多い。ただセルフプロデュースと騒ぐのはここ4,5年もずっと聞いていたファンだけで、実際のところ「Sign」とか「HERO」がヒットしていた10年くらい前まで遡るとギターがこのくらい鳴っているのは別に普通だったので、ここ4,5年の印象がそんなに強くないリスナーであれば今作も普通にいつものミスチルにしか聞こえないと思う。今作は踏み出したことに価値があり、この次の1作が重要になってくると思う。ストリングス好きは小林武史の意向以外にも桜井自身が好きっぽいので案外変わらないのか、コバチル時代の反動で4人のサウンドにこだわるのか、はたまた何事もなかったようにやっぱ小林武史がいないと無理っす!とばかりに戻ってしまうのか。

2.放たれる
配信限定でリリースされていたコバチルバラードをCD化。音源がCD用にリマスターされているそうだが、なんとなくサビのドラムとかシャッキリしたように聞こえるような気がしなくもない…。小林武史がいるのといないのとのコントラストが鮮やかですねとしか。

3.Melody
これも小林武史参加。小林武史はたまたま1曲だけ参加しなかったのか、今作は離れる前の過渡期なのかは不明だが、小林武史抜きでは実現できないような華やかな装飾に彩られたポップソング。ここ最近は本当にピアノまみれ&ストリングスまみればかり(=コバチル)だったが、今作では初期マイラバでも得意としていたブラスサウンドも盛り込んでおり、90年代までの天才ポップス職人小林武史の面影が感じられるアレンジになっている。まあバンドとしては過剰といえば過剰なんだけどハッピーな1曲だ。クリスマスっぽさもあるけど、よく見ると「クリスマスみたい」となっていて、クリスマスだとは言っていない

O社で1位を逃したのは93年「CROSS ROAD」以来となり、30作続いた連続1位がSexy Zoneの初日のみで破られた。サウンドスキャンでのSexy Zoneはトップ20にランクインした5種を足してもわずか6.7万枚にとどまっている。ただO社の場合だとSexy Zoneが前作と同じ手法でリリースしていた場合、すなわちあんな派手に仕掛けずに今まで通りのジャニーズ商法だったとしてもミスチルが2位になっていた。

★★★★☆

初動11.5万枚
サウンドスキャン初動1位11.8万枚

足音 ~Be Strong  

らしくない NMB48 2014/11/5 Type-A 初登場1位 売上50.0万枚
1.らしくない
歌唱メンバーは市川美織(元AKB48)、梅田彩佳(元AKB48)、柏木由紀(AKB48兼任)、加藤夕夏、門脇佳奈子、木下百花、久代梨奈、小谷里歩、渋谷凪咲、上西恵、白間美瑠、谷川愛梨、高柳明音(SKE48兼任)、西村愛華、藤江れいな(元AKB48)、村瀬紗英、矢倉楓子、薮下柊、山田菜々、山本彩、吉田朱里、渡辺美優紀
元々「イビサガール」が夏シングル予定だったがアルバムになってしまったので、シングルとしては3月から久々。よってあの組閣以降シングルとしては初となった。楽曲自体は「北川謙二」系のアイドルポップ。牛丼アレンジャー野中"まさ"雄一の仕事っぷりはさらっと聞き流すともうどこがどのグループか区別がつかないどころか、最初から聞き飽きた楽曲のような既聴感全開に思えてくるが、実際ちゃんと聞いてみるとこの曲はこの曲なんだなとも思える。まあ普通にいい曲。

2.友達
歌唱メンバーは山田菜々、山本彩
山田が10月に卒業を発表。実際に卒業するのは来年春とのことでまだ先なんだけど、今作制作の段階で既に話が出ていたのかなんなのか、定番の卒業系バラードみたいな仕上がりに。山田の歌声がけっこう個性的な事以外には、この手の自分たちの事を歌っている風のバラードというのもここのところの各グループで繰り返されまくっている手法なのでいちいちそのたびに感動的だよねと思えない状態になってきた。

Type-Aのみ
3.休戦協定/Team N
歌唱メンバーは太田夢莉、柏木由紀(AKB48兼任)、加藤夕夏、岸野里香、河野早紀、古賀成美、小谷里歩、上西恵、須藤凛々花、西村愛華、村重杏奈(HKT48兼任)、室加奈子、山内つばさ、山岸奈津美、山口夕輝、山本彩、吉田朱里
昔のアメリカンポップスみたいなノリのいい曲。名曲「涙のシーソーゲーム」には及ばないけど、野中牛丼系楽曲に比べるとこの手の曲調はあまり出てこないのでわりと引っかかりがある。

DVD

1.らしくない(ミュージックビデオ)
ミッション系っぽいスクールで出席が取られ、何故か山本、渡辺、山田というそれ何順だよ?という順番で名前が呼ばれ3人が返事。続く白間と矢倉がサボりでその場にいなくて別の場所で2人がタイトルを言って曲がスタート。これまで前列にいた3人の名前と顔を先に出して今回のセンター2人の登場をズラすことで今回のセンターは違うぜ!ということを見せたかったのかもしれないが、曲が始まってみるとそんなにセンターっぽくなく、最後は何故か泡まみれになってしまうので、ますます誰が誰だか分からなくなってしまう。なんかとりあえず2人は1番前に立っているだけ、センターは空白みたいな。なので今回はセンター不在曲のような感じ。立ち位置が思った以上に微妙だからこそ冒頭に今回この2人がセンターだから!と強調するようなタイトルコールを入れたのかな…。

2.らしくない(ミュージックビデオ ダンシングバージョン)
本編でも出てきたダンスシーンのみのバージョン。改めて白間と矢倉が単に1番前に立っているだけ…みたいな感じが際立ってしまう。要するに今回の楽曲の配置とフォーメーションに問題があるような気が…。

以下Type-Aのみ
3.休戦協定/Team N(ミュージックビデオ)
半世紀くらい前のアメリカンポップスみたいな現代としてはかなり個性的で変わった衣装に身を包んでいる。チームになると柏木の存在感が増してほぼ山本とWセンター状態になるが、柏木がなんでここにいるの?感がハンパなく強くて一向に馴染めない。

4.特典映像 小谷里歩独演会<総集編>
13年夏、秋、今年6月に3回行われた文字通り1人でステージに出てきて喋るという独演会の模様をダイジェスト収録。ダイジェストとはいえ、なんと50分以上も収録されている大長編。トラック分けが異常に細かく30以上に分割されているので一気見しなくても済む仕様なのはありがたい。合わせて1年は経過していないにも関わらず3回での本人のビジュアルというか雰囲気の変化が著しく、1回目のは以前ヘタレなんちゃらとかいう企画をやっていた頃と大差ないオドオドした地味な雰囲気なんだけど、わずか数ヶ月後の2回目ではカラッと明るくなってきて、そこから半年くらい経過した3回目ではなんかもう普通に綺麗なお姉ちゃんみたいに垢抜けまくり。トーク自体は格段面白くもつまらなくもないけど、50分と長尺の割には普通に見れたのでそれなりに面白かったんだろうな。昔うっかりType-Cを手に取ってしまった時のType-C固有の特典映像である新喜劇のノリは5分持たずに視聴断念したくらいだし。

★★★☆☆

初動42.0万枚
サウンドスキャン初動3種合計7.6万枚(2位2.8万(A)、3位2.5万C)、4位2.25万(B))

らしくない (通常盤Type-A)【初回プレス盤のみ : (1)イベント参加券封入 / (2)生写真封入(全17種類のうち1種類をランダム)】 【CD+DVD】Type-A  らしくない (通常盤Type-B)【初回プレス盤のみ : (1)イベント参加券封入 / (2)生写真封入(全18種類のうち1種類をランダム)】 【CD+DVD】Type-B  らしくない (通常盤Type-C)【初回プレス盤のみ : (1)イベント参加券封入 / (2)生写真封入(全17種類のうち1種類をランダム)】 【CD+DVD】Type-C  らしくない 劇場盤(特典なし)劇場盤 

ワン・ウーマン・ショー〜甘い幻〜 ポルノグラフィティ 2014/11/5 初登場5位 売上2.7万枚
1.ワン・ウーマン・ショー〜甘い幻〜
晴一曲。共同アレンジャーは宗本康兵。女性目線のバラードナンバー。昨年の歌謡路線モードが尾を引いているのか、どうも今年も古風な世界観というか、世間一般が期待するポルノグラフィティ像を微妙に外したような作品が続くような…。安定の晴一バラードだけにベスト盤収録「ひとひら」を除くと昨年と今年のシングルの中では最もいいとは思うけどなんか期待してるのと違うんだよなぁ…。本当の15周年イヤーだったのに結果的に凄く地味になっちゃったし。

2.なにはなくとも
昭仁曲。共同アレンジャーは江口亮。前向きなポップロックナンバー。C/Wとしては好感触なストレートな1曲。

3.みんなのカープ
晴一曲。共同アレンジャーはtasuku。地元広島の球団広島カープへの思いを綴ったアコースティックナンバー。98年から12年まで続いた万年Bクラス状態を脱し、前年に続きCSシリーズ2年連続進出と健闘したことからメンバーの中ではカープ熱が盛り上がっていたのかもしれない。楽曲自体はけっこう地味…。

★★★☆☆

初動2.1万枚
サウンドスキャン初動5位2.1万枚(初回盤)

ワン・ウーマン・ショー ~甘い幻~(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  ワン・ウーマン・ショー ~甘い幻~通常盤 

鍵のない箱 KinKi Kids 2014/11/12 通常盤 初登場1位 売上17.3万枚
1.鍵のない箱
KinKi王道とされているスッキリしたマイナー系アップテンポ。さすがに前作ほどのインパクトは無くまあ普通にいい曲といった感じだが、電子音の鳴り方に時流を取り入れているような感じ。

以下通常盤のみ
2.No More Tears
そんなに派手に鳴り響いてはいないものの時流に合わせたような電子音系打ち込みナンバー。

3.blue new moon
これまた打ち込みのアップテンポナンバー。一応音の感じは3曲とも違うんだけどあまり大きな違いを感じない。

初回盤Aは1曲+カラオケでMV&メイキング収録DVD付。初回盤BはC/Wが「キラメキニシス」でコミカルなアナザーバージョンのMV&メイキング収録のDVD付。

★★★☆☆

初動15.2万枚
サウンドスキャン初動3種合計15.5万枚(B,A,通常盤の順に1〜3位、5.87万、5.06万、4.6万)

鍵のない箱 【初回盤A】(DVD付)  鍵のない箱 【初回盤B】(DVD付)   鍵のない箱 【通常盤】  

あたしの向こう aiko 2014/11/12 初登場4位 売上5.2万枚
1.あたしの向こう
ドラマ「素敵な選TAXI」主題歌。終盤にBGMでかかっているタイプの使われ方なのでドラマ内での印象はあまり強くない。ここ最近よりもピアノの使い方が新鮮なナンバーだが、今回はアレンジャーに初関与のOSTER projectを起用。よく聞くと今までにない感じがするような気もしなくないけど、意外といつもと大きな違いは感じない。島田昌典もいきものがかりでの鉄板の仕事っぷりはともかくとして今でもaikoではけっこう曲によって多彩なところを見せてくれるしなぁ…。

2.ドライヤー
これまた初関与のアレンジャー川嶋可能を起用。基本的に島田昌典、時々、吉俣良というアレンジャー起用を1stシングル以外の初期から一貫して続けてきたaikoがここに来ていきなりアレンジャーを変えてきたというのはかなり革命的だ。ベテランミュージシャンがここに来て次々とアレンジャーを変えるようになってきたのは現状を何とか変えたいという意向の表れだろうか。3作の中では最もいつもと違う感じがするけど、全く新しいというほどではない。

3.ハレーション
編曲は"時々"の吉俣良。ということでなんとまさかの島田昌典不参加CDとなった。これは1stシングル「あした」以来という大事件。その割に3曲とも思ったほど雰囲気が変わってないのはaikoの楽曲自体はいつもと変わらないのと最終的にそこまで新しいサウンドを求めていないということなのかもしれない。

★★★★☆

初動4.1万枚
サウンドスキャン初動5位2.9万枚

あたしの向こう (初回限定仕様)  

希望の環(WA)/月食〜winter moon〜 miwa 2014/11/12 初登場10位 売上2.5万枚
1.希望の環(WA)
「東北復興祭<環 WA>in Paris」テーマ曲。パリで開催された震災復興イベントのテーマ曲らしく、イベントに参加した東北の中高生とのやり取りで完成させたという。このためNHKみんなのうたとか毎年恒例のNコン合唱曲よりも合唱曲っぽい仕上がりのバラードに。普通にいい曲だけど、完全なメロ勝負になると案外そこまでメロディーで勝負するタイプのシンガーじゃないのかなという気も。アレンジは松浦晃久。シングルA面での起用は「オトシモノ」以来。

2.月食〜winter moon〜
ドラマ「ママとパパが生きる理由。」主題歌。夫婦そろってガンになってしまうという実話を基にした内容とのことだが、テーマがテーマだけにシリアスなバラードナンバーに。結果的にベクトルは違うがバラードが並んだシングルとなったわけだけど…どうもそれぞれの存在感を相殺しあっているような気がして普通にいい曲以上の印象が抱けない。こちらはNaoki-T編曲。4作連続で作曲介入が続いていたが、今回は作曲介入は行っていない。

★★★☆☆

初動1.9万枚
サウンドスキャン初動9位1.8万枚(初回盤)

希望の環(WA)/月食~winter moon~(初回限定盤)(DVD付) 初回盤DVD付  希望の環(WA)/月食~winter moon~通常盤  

GOLDEN GIRL いきものがかり 2014/11/12 初登場13位 売上1.6万枚
1.GOLDEN GIRL
ドラマ「女はそれを許さない」主題歌。ボーカル吉岡の単独作詞作曲。MVではダンスを披露するなど若かった「気まぐれロマンティック」ほどははじけていないがかなりノリのいい楽曲。亀田誠治のJ-POP王道的アレンジもひたすら売れ線ポップのど真ん中。かろうじて5分ほぼピタリという時間もノリの割には若干長い気がするけど、一時期を思えばこってり具合はだいぶ軽減されてきている傾向は続いている。出来ればアップテンポの曲であれば標準で4分ちょいくらいの軽やかさがほしいところだ。結果的にバラードの印象が薄い1年となった。07年以来のO社トップ10落ちという不名誉な事態となってしまったが単に新曲が多い週に当たっただけで不調というほどではないだろう。

2.未来予想図U
3月にリリースしたDREAMS COME TRUEトリビュート盤『私とドリカム』収録曲をそのまま収録。このためか、アルバムに表記していたクレジットがそのままコピペされており、演奏ミュージシャンだけでなく、メンバークレジットも書かれている。通常メンバー表記は演奏クレジットとは別枠で表記されているが、今回その別枠表記もあるため、同じページにメンバー表記が2つあるという珍妙なレイアウトに(ただしこの曲の担当楽器は通常表記とは異なっており、水野はエレキのみ(アコギなし)、山下はハーモニカのみ(アコギなし)で、代わりにこの2人にもコーラス表記がある)。原曲が大作バラードだけにそれをそのままいきものがかりが大作バラードに仕立てた7分半の超大作。本間昭光のアレンジは特に真新しさのない大作ストバラであり、直球のカバーだけに安定感はあるけど、面白味は皆無だ。C/Wが用意できないなら無理にシングルを切らなくても「GOLDEN GIRL」はアルバムまで取っておいてもよかったのに。

★★★★☆

初動1.2万枚
サウンドスキャン初動14位1.2万枚

GOLDEN GIRL  

ポートレイト 豊崎愛生 2014/11/12 初登場17位 売上0.5万枚
1.ポートレイト
バラード。…う〜ん、今回あまり印象に残らないかも。

2.シャムロック
軽快なカントリー風のロックナンバー。こちらの方が聞きやすい。

★★★☆☆

初動0.47万枚

ポートレイト(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  ポートレイト通常盤 

Silly 家入レオ 2014/11/19 初登場13位 売上2.7万枚
1.Silly
ドラマ「Nのために」主題歌。シングルでは初のシリアスなバラードナンバー。ギターを持った女性シンガーがブームみたいになっている中でこういう感情たっぷりなバラードを歌えるシンガーというのは案外いないと思うのでけっこうこの路線で進んでいくのはありかもしれない。かわいさや女の子らしさを全開にして売りに出来るタイプではないし、10台終盤にして既に20代後半のような貫録が出てきてしまったので若さもあまり売りにできそうにないし。

2.願い事
こちらはこざっぱりとしたポップソング。家入の曲の中では比較的かわいい感じの部類に入るか。

3.勇気のしるし
こちらはロックテイスト。ロックテイストなのに音が軽くなってしまうのは予算的な問題だろうか。3曲ともアレンジャーも曲調も異なってシンガー家入レオの多彩さを打ち出してきた感じ。ただ作詞は本人単独なんだけど、3曲とも西尾芳彦による単独作曲。シンガーソングライターの方がイメージがいいという世間一般的な認識を意識して共作名義で作曲に名前を入れてとりあえずシンガーソングライターとしてデビューさせたものの、作曲に関しては西尾がやった方がいいということで、作詞のみのシンガーとしてやっていく方向になっていくのだろうか…。

★★★★☆

初動1.5万枚

Silly (初回限定盤A)初回盤DVD付A  Silly (初回限定盤B)初回盤DVD付B  Silly通常盤 

Image SCANDAL 2014/11/19 初登場14位 売上1.5万枚
1.Image
MAMIによる自作だがアレンジは川口圭太。比較的王道タイプのロックナンバーでアルバムの先行シングルとしてタイアップも無し、普段は複数商法やるのに1種リリース。前向きな歌詞とメロディー、そして爽快なバンドサウンドにより、アルバム期待できそうだなと思わせるためだけにリリースされ、実際そう思えるという先行シングルとして極めて優秀な1作

2.ないないNight 2014
TOMOMIによる自作でアレンジもバンド名義の完全自作ナンバー。ボーカルもTOMOMIによるお遊び曲に近いノリの楽曲で歌詞は文字通りないない尽くし。語尾のすべてが「い」(ほとんど「ない」か「たい」だが当てはまらない場合でも必ず「い」終わり)というこだわりのほか、「夢見る少女じゃいられない」の部分はカギカッコになっており、相川七瀬のデビュー曲の一節をメロディーごとパクリスペクトしている(特に権利表記はされていない)。C/Wでしかできないような珍作。

★★★★☆

初動1.2万枚
サウンドスキャン初動12位1.1万枚

Image 

パラボラヴァ スキマスイッチ 2014/11/19 初登場21位 売上0.9万枚
1.パラボラヴァ
ストレートなラブソング。意外とありそうでなかった曲かもしれない。パッと聞きそこまでではないんだけど聞きごみがいのある作り込みが相変わらず素晴らしい。アルバムへの先行シングルとなり、アルバムでもバージョン違いにはなっていないが、シングルはいつもの宮本茂男、アルバムはTed Jensenというマスタリングエンジニアが違うという正直さっぱり分からない微妙な違いはある。

2.僕の青い自転車
ピアノとボーカルのみのバラード。うん、バラード。

3.君の話(from 新宿LOFT 2014.4.9)
デビューミニアルバム収録曲のライブ音源。ほぼ原曲通りのアレンジでガツンと聞かせる。

★★★★☆

初動0.7万枚
サウンドスキャン初動20位0.7万枚(初回盤)

パラボラヴァ(初回生産限定盤)初回盤DVD付  パラボラヴァ通常盤 

クリスマス・イブ(2014 version) 山下達郎 2014/11/19 2013年盤に合算扱い
1.クリスマス・イブ
2.ホワイト・クリスマス

3.クリスマス・イブ(English Version)
4.クリスマス・イブ(Acoustic Live Version)

ここまでは2013年の30th盤と全く同じでリマスター等もされていない模様。

5.(スペシャル・メドレー)ザ・クリスマス・ソング(Vo.竹内まりや)〜ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス
竹内まりや、山下達郎それぞれのアルバムに収録されている楽曲をメドレーにしたもの。映画『MIRACLEデビクロくんの恋と魔法』に「クリスマス・イブ」が主題歌起用され、このメドレーになっている2曲は劇中歌になったとかでここにこうして収録されての2014 versionということになるらしい。どっちも知らない曲だったので、なんか単に途中でボーカルチェンジしただけの1曲に思える。

O社では30thとの合算扱いとなり、28位への初登場ではなく再浮上扱い。「CDTV」でもこれに倣って初登場ではなく上昇扱いでランクインした。

★★★☆☆(追加収録分のみ)

再浮上時28位0.58万枚

クリスマス・イブ(2014 Version)2014version 

Fall 槇原敬之 2014/11/19 初登場33位 売上1.0万枚
1.Fall
ドラマ「きょうは会社休みます。」主題歌。かなりドラマに合わせて書かれたようで、人と関わらずに生きてきたがふいの出会いから恋の1つもしないで一生を終わるなんていやだ!と隠していた本音を連呼し恋に落ちていく…というこれまでになかったような異色の歌詞になっている。前回のアルバムで若者たちへ恋愛推奨するような曲があったので、マッキー的には今作のテーマももしかしたらタイムリーなテーマだったのかもしれない。恋愛推奨というのが新たな楽曲キーワードに加わるかもしれない。ドラマ主題歌というと、通常以上にキャッチーで実際これまでもヒットを飛ばしてきていたが、今回はやや不穏な空気が漂う作風でかなり地味。ちょっとこれはヒットしないだろうな…という感じだったが案の定ドラマがヒットしても曲はヒットしなかった…(これまではドラマが失敗しても曲だけヒットしていたのに…)。今年2シングルはどちらも多くの人に聞かれるTVタイアップがついたにもかかわらずキャッチーさが薄くて耳に残りにくかったのでちょっとどうした?という1年になってしまった。

2.新しいドア
健康診断にいかなかった主人公がここまで健康に生きられたことはラッキーな事だったと気づき、大切な人たちのために勇気を出して新しいドアを開けようとする(要するに健康診断行こう!)楽曲。聞いただけでこれ絶対病院の検診啓発キャンペーンソングだ!と分かるようながん検診啓発キャンペーンソング。楽曲自体は王道のあったかミディアムナンバーで「Fall」よりも安心感がある。"どれだけ長く生きるかは神様だけが知ってる でもどんな風に生きるか僕らがは決められる"というフレーズはそこまでして神様持ち出さなくてもいいのにな…とここ5年くらいの作風からすると思ってしまうが、ここまで無事だったのは神様のおかげなので神様ありがとうと言い出したり、どんな風に生きるかの運命まで神様に委ねてしまってはいないので一時期よりはマシか。

★★★☆☆

初動0.46万枚

Fall 

希望的リフレイン JPN48AKB48 2014/11/26 Type-A,B,C,D 初登場1位 売上119.9万枚
1.希望的リフレイン
歌唱メンバーは生駒里奈(乃木坂46)、入山杏奈、大島涼花、大和田南那、柏木由紀、加藤玲奈、川栄李奈、川本紗矢、木アゆりあ(元SKE48)、小嶋陽菜、小嶋真子、兒玉遥(HKT48)、指原莉乃(HKT48/元AKB48))、島崎遥香、白間美瑠(NMB48)、須田亜香里(SKE48)、高橋朱里、高橋みなみ、田野優花、中野郁海、松井珠理奈(SKE48)、松井玲奈(SKE48)、峯岸みなみ、宮脇咲良(HKT48)、宮澤佐江(SNH48/SKE48/元AKB48)、向井地美音、武藤十夢、森保まどか(HKT48)、山本彩(NMB48)、横山由依、渡辺麻友、渡辺美優紀(NMB48)

3作連続でメンバー表記に本来の所属グループの記載が無くなっている事から最早JPN48化が進行ではなく完全に完成された中で選抜の空きが無くなり、純AKB48メンバーの若手を何とか入れたい意向からとりあえず人数を増やすという施策が用いられたらしく、総選挙投票用シングルでもないのに32人も参加している。作編曲が井上ヨシマサ。以前はそうではなかったように記憶しているが、この人の楽曲のみ演奏クレジットが個別表記されるようになっている(前作収録の「セーラーゾンビ」も同様)。それによるとドラムや管楽器は打ち込みではなく生音になっているようだ。井上ヨシマサだけはトラック制作に力を入れているという事をはっきりと示したいという制作サイドの意向があるのだろうか…。ここのところ変化球が多かった中で「大声ダイヤモンド」以降の楽曲黄金期を支えた井上ヨシマサによる文字通りのあの頃の王道AKBナンバーといった印象の楽曲。「好きすぎて」の連呼って地味に発音しにくそうだなと真っ先に思った以外は全く印象に残らなかったんだけど、量産される楽曲にいよいよついていけなくなってきたのかもしれない。歌番組で48グループでまとめてメドレー披露が展開されると全部同じに聞こえてしまい、王道なのがむしろマイナス効果で、TVで先に2,3回見たときの印象がすこぶる薄味でそれで印象が固まってしまった。TV見なきゃよかった。区別のつかないTVメドレーの中で最後に「恋するフォーチュンクッキー」が来るとさすがに全グループが合体したJPN48の貫録は違うぜ…(解釈が色々間違)と思えてしまう始末。前作「心のプラカード」と同様に今はタイミングが良くなくて、もう数年経ってから改めて聞いた時の方がいい曲に思えるかもしれない。今は寝かせておこう。

Type-A、劇場盤のみ
2.今、Happy(ばら組)
歌唱メンバーは江籠裕奈(SKE48)、太田夢莉(NMB48)、岡田奈々、北川綾巴(SKE48)、後藤萌咲、坂口渚沙、渋谷凪咲(NMB48)、田島芽瑠(HKT48)、達家真姫宝、田中美久(HKT48)、朝長美桜(HKT48)、西野未姫、福岡聖菜、村山彩希、矢吹奈子(HKT48)、薮下柊(NMB48)

かわいいアイドル系ポップナンバー。牛丼アレンジャー野中氏のアレンジは少々うるさすぎて耳が痛いが、楽曲よりも作曲者の「アイルトン瀬名」というふざけた名前のインパクトがこの曲最大のポイントだと思う。※元ネタは94年にレース中に事故死し、当時大きな話題となったF1ドライバーのアイルトン・セナ。

Type-Aのみ
3.従順なSlave(Team A)
歌唱メンバーは飯野雅、市川愛美、入山杏奈、岩田華怜、川栄李奈、小嶋菜月、小嶋陽菜、島崎遥香、高橋みなみ、田北香世子、達家真姫宝、谷口めぐ、中田ちさと、中西智代梨(元HKT48)、中村麻里子、西山怜那、藤田奈那、古畑奈和(SKE48)、前田亜美、松井咲子、宮脇咲良(HKT48)、武藤十夢、森川彩香、矢倉楓子(NMB48)

アンダーガールズ制度が実質廃止になり(既に末期はJPN48化によりその場も追われつつあったが)、AKB48名義のCDなのにAKB48メンバーの大半がCDに一切不参加というメンバーがほとんどになってしまうことをかろうじて回避しているのがこのC/Wにチーム曲を置くという措置である(たぶん)。ここ数年はTeam曲のMVを作ることで、ほとんど全員集合しての活動もままならないままに組閣ですぐバラされてしまう各チームのその時々を記録映像として残すという資料的価値が強く、同時にかろうじてAKB48のCDがAKB48のCDである状態を保つという地味に重要なポジションだった。しかし今回JPN選抜によるC/W2曲目がMV収録されたため、チーム曲はMV収録を外されてしまった。この過酷な状況下では枠自体が消滅しなかっただけマシか…。岩田華怜、中村麻里子、前田亜美、松井咲子あたりの姿を目視できないシングルなんてAKB48じゃないだろ(知っているメンバーなだけ)。ただでさえ兼任連中を前に出してきて映る時間も減らされてたのにこの辺りの中堅/元次世代/元若手メンバーの持て余しっぷりが悲しい。楽曲自体は「UZA」辺りの焼き直しのような電子音全開のクールナンバー。

以下Type-Bのみ
2.Ambulance(ゆり組)
歌唱メンバーは東李苑(SKE48)、穴井千尋(HKT48)、岩立沙穂、内山奈月、木下春奈(NMB48)、神志那結衣(HKT48)、佐々木優佳里、佐藤すみれ(SKE48/元AKB48)、篠崎彩奈、土保瑞希、永尾まりや、藤江れいな(NMB48/元AKB48)、古畑奈和(SKE48)、松岡菜摘(HKT48)、矢倉楓子(NMB48)、吉田朱里(NMB48)

どこかで聞いたことがあるような感じはするけど比較的大人っぽい楽曲。ばら、ゆり、かとれあは今回明確に楽曲の色を分けてメンバーもその方向性で割り振っているっぽい。

3.初めてのドライブ(Team K)
歌唱メンバーは相笠萌、阿部マリア、石田晴香、岩佐美咲、内田眞由美、北原里英、小嶋真子、兒玉遥(HKT48)、小林香菜、後藤萌咲、島田晴香、下口ひなな、鈴木紫帆里、鈴木まりや(SNH48/AKB48復帰)、田野優花、永尾まりや、松井珠理奈(SKE48)、宮崎美穂、山本彩(NMB48)、湯本亜美、横山由依

カッコいい系の楽曲が多いTeam Kには異色の晴れた日の午後的なのんびりポップナンバー。トピックとしては作曲がJYONGRIっていうのが意外性があった。06年末〜07年頃の音楽シーンを知っている人ならキーボードの鍵盤を前に見せながら弾くという珍妙なスタイルと今で言うゴリ押しの極致ともいえる大量のプッシュっぷりが記憶に残っているはずだ。アレは1度見たら忘れないインパクトがあった…。しかし案の定さっぱり売れずに2010年辺りにベスト盤を出して以降はほぼリリース停止状態になっていた。元気でやっているようだ。

以下Type-Bのみ
2.歌いたい(かとれあ組)
歌唱メンバーは石田晴香、市川美織(NMB48/元AKB48)、岩佐美咲、岩田華怜、梅田彩佳(NMB48/元AKB48)、多田愛佳(HKT48/元AKB48)、大場美奈(SKE48/元AKB48)、大家志津香、小笠原茉由(元NMB48)、北原里英、木本花音(SKE48)、倉持明日香、小谷里歩(NMB48)、柴田阿弥(SKE48)、上西恵(NMB48)、高城亜樹(AKB48復帰/一時JKT48))、高柳明音(SKE48)、田名部生来、谷真理佳(SKE48/元HKT48)、中西智代梨(元HKT48)、古川愛李(SKE48)、松村香織(SKE48)、宮崎美穂、本村碧唯(HKT48)、山内鈴蘭(SKE48/元AKB48)、山田菜々(NMB48)

ミュージカルの合唱風ナンバー。バラードでも意外とこういう壮大な系統は無かったかも。

3.ロンリネスクラブ(Team B)
歌唱メンバーは生駒里奈(乃木坂46)、伊豆田莉奈、内山奈月、梅田綾乃、大島涼花、大家志津香、大和田南那、小笠原茉由(元NMB48)、柏木由紀、川本紗矢、倉持明日香、高城亜樹(AKB48復帰/一時JKT48)、高橋朱里、竹内美宥、田名部生来、朝長美桜(HKT48)、名取稚菜、野澤玲奈(元JKT48)、橋本耀、平田梨奈、福岡聖菜、横島亜衿、渡辺麻友

最早いつものAKBバラードとしか言いようがないよくある(特に卒業関連で多用される)バラード。むしろいつもと異なる「歌いたい」の引き立て役にしかなってないような配置に問題が…。今回チーム曲があんまろチーム曲っぽくない気がする。

以下Type-Dのみ
2.制服の羽根(Team 8)
歌唱メンバーは阿部芽唯、岩ア萌花、太田奈緒、大西桃香、岡部麟、小栗有以、小田えりな、北玲名、行天優莉奈、倉野尾成美、近藤萌恵里、坂口渚沙、佐藤朱、佐藤栞、佐藤七海、下尾みう、清水麻璃亜、下青木香鈴、高岡薫、橋彩音、谷優里、谷川聖、長久玲奈、中野郁海、永野芹佳、橋本陽菜、服部有菜、濱咲友菜、濱松里緒菜、早坂つむぎ、左伴彩佳、人見古都音、廣瀬なつき、福地礼奈、藤村菜月、本田仁美、宮里莉羅、舞木香純、森脇由衣、谷口もか、山田菜々美、山本亜依、山本瑠香、横道侑里、横山結衣、吉川七瀬、吉野未優

スポンサーTOYOTAをバックに全国47都道府県から1人ずつ抜擢されたという結成の特異性から兼任者皆無で全員が新人。チーム8という枠組みではあるけど、現状の48系全グループの中で最も独立性が高いという純正品新人集団。前作劇場盤のみのC/Wに続いて今作では通常盤収録楽曲で大々的にアピールしてきた。学校を舞台にしたような歌詞も初々しさ全開の王道アイドルポップ。真新しさは無いけどたぶん47人のメンバーにとって大切な思い出の1曲に育っていきそう。

3.目を開けたままのファーストキス(Team 4)
歌唱メンバーは岩立沙穂、大川莉央、大森美優、岡田彩花、岡田奈々、加藤玲奈、木アゆりあ(元SKE48)、北澤早紀、小谷里歩(NMB48)、小林茉里奈、込山榛香、佐々木優佳里、佐藤妃星、篠崎彩奈、渋谷凪咲(NMB48)、島祐利奈、土保瑞希、西野未姫、前田美月、峯岸みなみ(元坊主)、向井地美音、村山彩希、茂木忍

若手メンバーが中心で大組閣でもその点はあまり変わらなかったのでAKB48におけるフレッシュさ担当みたいなポジションだったけど、チーム8がフレッシュさと初々しさを全部持っていってしまったせいか、いきなりラテン調ポップで大人っぽさをアピールするという方向に振り切ってきた。こういう曲調は夏リリースの方が良かったような…。この季節のシングルでラテン調を聞く事になるとは予想外。

4.風の螺旋(こじ坂46)
歌唱メンバーは小嶋陽菜と乃木坂46メンバー(生駒里奈、伊藤純奈、川後陽菜、川村真洋、斉藤優里、相楽伊織、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、永島聖羅、中田花奈、能條愛未、山ア怜奈、渡辺みり愛、和田まあや)

じゃんけん大会の余興から生まれた事になっているが(生駒と対戦する小嶋陽菜が乃木坂46数名のメンバーを引き連れて登場した)、生駒以外の乃木坂46メンバーはアンダーメンバーからの抜粋と残っている研究生全員になっているようだ。乃木坂46研究生はいまだ音源の1つも無いので相楽伊織、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、山ア怜奈、渡辺みり愛は初レコーディング、デビュー作ということになるはず。乃木坂46っぽい清楚系ポップスだけど、とりあえず乃木坂っぽいエッセンスのわりかし普通の曲というか普段の乃木坂46C/Wの方がレベル高いような気が…。

DVD

1.希望的リフレイン Music Video
謎の白仮面黒装束集団に追われ、歴代センターたちがカバンをリレーして逃走していき、最終的に今作センターである渡辺と宮脇にその中身であるセンターゴールデンマイクが渡されるという内容。このため肝心の楽曲歌唱メンバーの大半が最初と最後の方に集団で出てくるのみという置き去りな内容になってしまった。今年が10周年とかならまだしも来年10周年なのに楽曲には一切参加していない前田敦子、大島優子、篠田麻里子、板野友美といった卒業者でセンター経験者を出すというのがまずもって残念極まりない。しかも板野なんていつセンターになったのかと思ったが「さよならクロール」の4人センター扱い(当時のMVメイキングでも板野本人が初めてセンターだと明言している)があるからという…。単独センター経験のない板野やその他のじゃんけんセンターが出ている一方で「チャンスの順番」の内田眞由美だけがセンター経験者で完全にハブられたというのもありえないミスであり酷い仕打ちだ。岩に擬態して追跡者をやり過ごすとか、焼肉屋がゴールとか雑な扱いでもギャグのようなシーンを挟むだけでも違ったはずなのに発売時点で現役メンバーである内田を外すとか遠回しの引退勧告か。O社ミリオン楽曲のみのセンターということにすると確かに内田は外れてしまうが、1番最初に「桜の花びらたち」のセンターである高橋みなみを出してしまったので苦しい言い訳にしかならない(「総監督だから」では理由にならない)。過去最高に残念極まりないMV内田がセンターだった事が黒歴史なのではない、このMVが黒歴史だ

2.希望的リフレイン Music Video-Live ver.-
本編MVの終盤に出てくる全員での歌唱シーンのみで構成した内容。何故か田原総一朗氏が曲前に演説するところが長々収録された後に楽曲が披露される。観客を入れて撮影したからLiveと言い張りたいのかもしれないが、実際にライブなのは田原総一朗の演説だけで、後は単なるダンスバージョンである。これはHKT48の「メロンジュース」MVをLive ver.と言い張るのと同じことであり、タイトル詐欺に等しい。せいぜいS.T Live Talk Mixがいいところだろう。ただこのバージョンの見所は、本編MVでは後列取り巻きのメンバーがほとんど映っていなかったが、このバージョンでは1コーラス終了後に前列メンバー(いわゆるメディア選抜16名)は退場してしまい、2コーラス目は後列メンバーのみ(兒玉遥と小嶋真子がセンター)となる。最後のサビで再び前列メンバーが復帰して青服メンバーは背景となってしまうが、人数を増やし過ぎてその他大勢になってしまった後列&サイドメンーを救済したのは今作唯一の良かった点かも。TVでフルコーラスはまずないと思うので2番は披露されないだろうし。まあ結局JPN48だけどな…。

以下Type-Aのみ
3.今、Happy(ばら組) Music Video
若い子中心で非常にかわいい感じのMV。相変わらずのJPN選抜だが、純AKB48の岡田奈々と坂口渚沙がかろうじてセンター。とはいえ他で扱われなさすぎて純AKB48メンバーで顔が分かるのが岡田のみ。HKTの最前列メンバーである田島、朝長がいるのでどうにもHKTっぽく見えてしまう。

4.AKB48グループ 裏じゃんけん大会2014 最弱王決定戦Part1
昨年の「鈴懸(略」」Type-Nでも行われた、じゃんけん大会本選で1度も勝てなかったおよび予備選で勝てなかったメンバーによる負け続けて進んでいく裏じゃんけん大会の2回目。今回は2分割収録だが、長くなったわけではなく全勝負を見せながらも余計なコメントシーンなどはほぼ排除でサクサク進行。なおこのPart1では独立気味なポジションのTeam 8と他3グループの予選の合計8名選出までなので、AKB48本体メンバーは全く出てこないというのがなんとも…。

以下Type-Bのみ
3.Ambulance(ゆり組) Music Video
病院風のセットにてスケスケナース衣装というなんだかアダルトな雰囲気が漂うEROI! EROI! カナリEROI!な内容。ばら組と対極でセクシー系のメンバーが並んでいる。センターは佐藤すみれ。先日の大組閣でSKE48へ完全移籍になってしまったが、かつてAKB48がまだAKB48だった頃アンダーガールズの前列常連で次世代と言われながら次々出てきた新メンバーとJPN化に伴い出世どころかアンダーガールズ枠も追われていった不遇メンバーの1人で、ここ数年は窓際族状態だっただけにここに来てのセンター抜擢と成長に驚き。

4.AKB48グループ 裏じゃんけん大会2014 最弱王決定戦Part2
残っている本選初戦敗退AKB48メンバーから8名を選出した後に、先ほどの8名と合わせての決勝ラウンド。姉妹グループでじゃんけん大会での出番が無かった姉妹グループのメンバーはこのためだけに地元からやってきたらしく(このためだけに来て3時間半待たされたという証言も!)、また本選に出たAKB48メンバーも帰宅が遅くなるなどといった事情から握手会の裏で行われた前回とは微妙にモチベーションが異なっている気が…。しかし何故か16名の組み合わせがランダムではなく、各グループ2名ずつの選出だったのに最初に同一グループ同士を対戦させてしまうという謎の組み合わせになっている。昨年よりも恣意的なものを感じるが、案の定最弱王になったのは松村香織というネタ的においしいポジションの人物という八百長臭を加速させるような面白くもなんともない結末に。ただ制作側も本当にこれじゃ面白くもなんともないと思ったのか、敗戦について語っている松村のトークの上に締めのナレーションを思いっきり被せて松村が何を喋っているのか全く分からなくしたまま終了させてしまうという投げまくりな編集で終わってしまうのが何とも言えない…。

以下Type-Cのみ
3.歌いたい(かとれあ組) Music Video
こちらは曲前に舞台上で長い台詞の応酬が行われ、話の流れでそのまま歌いだすというミュージカル風…というかミュージカル。どちらかといえば演技派のメンバーを集めたということか。どうも舞台的なわざとらしい演技は見ていて苦手なんだけど…。歌いだしソロボーカルは柴田阿弥(2番では倉持明日香)。センターも柴田となっていて曲終わりのラストカットも柴田ソロとなっているが、冒頭の演技シーンでは目立っているのは北原里英。また、ばらゆりかとれあの3組はどれも完全なるJPN48選抜で、AKB48純メンバーは数えるほどしか参加していないが、このかとれあ組はAKB48純メンバーだったものの、他グループへ完全移動になってしまった元AKB48メンバーが妙に大勢集結。市川、梅田、多田、大場、山内と5人も参加。さらに姉妹グループから他グループへの完全移籍者は小笠原、谷、中西。そして1度JKT48へ完全移籍して純AKB48メンバーへ復帰した高城。結局センターは純SKE48メンバーの柴田だけど、やけにJPN48システムの運命に翻弄された人々が多すぎるのは楽曲の世界とリンクしているのか?

4.Team 8 は・じ・め・て・のドキドキワンショットリップ集!
いつの間にか結成されていた47都道府県から1人ずつ47人で構成された通常のAKB48とは全く異なる経緯でメンバー入りしたTeam 8の初映像。人物紹介を兼ねたリップシンク映像集。「制服の羽根」の胸から上のアップシーン(いわゆるリップシーン)のみで構成したフルコーラスを「北海道・東北・関東地方ver」「中部・関西地方ver 」「中国・四国・九州地方ver」の3バージョン収録。このため同じ楽曲を3連発フルで聞かされるという地味に辛い作業が発生する。3つに分けても1バージョン15人程度が一気にまとめて矢継ぎ早に切り替わっていくので、各メンバーはほとんど印象に残らない。一応曲の間奏では名前と都道府県が書かれた紙を1人ずつ持っているカットがあるので、本気で47人覚えたければ間奏に全神経を集中して何度も見るか、静止ボタンを駆使すれば顔と名前を一致させることも可能だろう。絶対やらんけど。また「北海道・東北・関東地方ver」での一部メンバーは名前と都道府県の紙が画面から見切れている、メンバーの動きにカメラがついていけていないといった失敗カットをそのまま採用しているのが目立つ。どっちかというと撮影に慣れないメンバーの動きにカメラが対応しきれていない感じだが、その後で撮影したと思われる残りの2バージョンではそこまでの失敗カットは無く、メンバーが動いてもカメラが即座に追ってフレームに収めているものが多い。47人もいるので矢継ぎ早に素材撮りをして一切の修正禁止だったのか…監督がやっつけ仕事してるのか。画面から見切れているのかどうかの指摘くらい現場でやれよ…

以下Type-Dのみ
3.制服の羽根(Team 8) Music Video
東京に集合という指令により、各地から東京へ移動していく様子+Type-Cで散々見せられたリップシーンで中盤までは構成されているが、最後のサビ前の間奏辺りからはTOYOTAカー(Team 8のスポンサーはTOYOTA)47台と共に踊るという東京集合どうなったんだよ的な展開へ変貌する。TOYOTAの業績がよっぽど悪化しない限りは、初代Team 4みたいな緊急解散は無さそうだし、コンセプトからしても来る時が来るまでは他のチームに混ぜられたりすることも無さそうな気がする。

4.風の螺旋(こじ坂46) Music Video
じゃんけん大会で小嶋陽菜が応援団として引き連れていたのは5,6人程度だったはずだが、アンダーメンバーと研究生が大挙して集結。まりっかとか飛鳥とかひめたんビームの人などアンダーの中では人気が高そうなメンツを筆頭にしたメンバーはそしてぞろいなりんご騒動とセットですっぱ抜かれた約2名参加してないにも関わらずこのレベルの高さを見よ!といったところか。生駒以外の全員がもう辞めてやろうか…あまりにリアルすぎる相談をしているところに小嶋陽菜が登場し、その圧倒的な経験とオーラで導いていくという内容。こういうのが嫌味にもならず、かといってあまりにスポ根的世界観になりすぎずにハマるメンバーは現状小嶋陽菜くらいしかいない。うまい使い方だ。

★★★☆☆

初動113.0万枚
サウンドスキャン初動8種合計21.2万枚(1位4.8万(初回A)、3位3.75万(初回D)、4位3.6万(初回B)、5位3.3万(初回C)、8位1.6万(通常A)、9位1.5万(通常D)、10位1.3万(通常B)、12位1.2万(通常C))

初回と通常でCD/DVDの曲違いは無く、ジャケットが違うのと初回盤はイベント参加券、通常盤は生写真封入という違いがあるのみ。初回A〜C→通常A〜Cの6種を並べると下記のような1枚の横長写真になる。

希望的リフレイン Type A 初回限定盤(多売特典なし)希望的リフレイン Type B 初回限定盤(多売特典なし)希望的リフレイン Type C 初回限定盤(多売特典なし)希望的リフレイン Type A 通常盤(多売特典なし)希望的リフレイン Type B 通常盤(多売特典なし)希望的リフレイン Type-C通常盤(多売特典付き)初回A,B,C、通常A,B,C

希望的リフレイン Type D 初回限定盤(多売特典なし)初回Type-D  希望的リフレイン Type D 通常盤(多売特典なし)通常Type-D  希望的リフレイン (劇場盤)劇場盤  

サンキュー。 大原櫻子 2014/11/26 初登場12位 売上2.1万枚
1.サンキュー。
MUSH&Co.、大原櫻子(from MUSH&Co.)に続いてこれがソロデビューという扱い。実際には今回も変わらず亀田誠治が作詞作曲編曲をすべて手がけているところもずっと同じ。唯一の違いは前2作で使用しなかったストリングスが導入されたことで一気に最近のJ-POPっぽくなった。前2作よりもゆったりしていて聞かせる曲だけど、はつらつとした部分は失われていない。率直なところ、今回もかなりいい曲。

2.オレンジのハッピーハロウィン
何故か1ヵ月遅れのハロウィンナンバー。ハロウィンを楽しむ10代の心情を歌っているが、「パパとママが出会ったころハロウィンなんてなかった」というフレーズは亀田誠治の実感と思われるが、パパとママどころかもっと最近のような気がする。少なくとも20代半ばより上くらいなら学生時代にそんなハロウィンハロウィンした記憶とか無いんじゃないだろうか。

3.頑張ったっていいんじゃない(Acoustic Live Ver.) with 制服女子歌い隊
ららぽーと豊洲でのイベントライブの音源。前作のアコースティック&バックに合唱が入ったバージョン。本人もギターを弾いている(ほかにもう1人ギターとパーカッション)。

★★★★☆

初動1.2万枚

サンキュー。(初回限定盤)初回盤DVD付  サンキュー。(通常盤)通常盤 

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