2015年10月発売編

TONIGHT TUBE 2015/10/7 初回盤DVD付 初登場8位 売上1.6万枚
1.TONIGHT
前2作とアルバムに続いて今回も編曲は鳥山雄司に一任。前2作からしてそうだったけどとにかくかつてに比べると地味で落ち着いた作風というのが30周年におけるTUBEのようで、加えて秋という季節の落ち着いたイメージが重なった結果、シングル史上最も地味なんじゃないかという地味で暗い曲が誕生した。アコースティックギターと薄くかかるキーボードのみでしっとり始まり、徐々に盛り上がってベースやドラムも入ってくるんだけど徹底的に抑えた演奏に留まっていて最後まで落ち着きまくり。演奏が抑えめなのは過去にも「夏祭り」とかあったけど、今回はメロディーまで抑えめ。さらっと聞いた程度では暗くて地味だったとしか記憶されないほどで、何度か聞いていてようやく味が出てくる。視聴レベルで良さを感じるのは難しく、自ら聞きに行った上でさらにじっくり何度か聞いたリスナー以外には総スルーされてしまいそうな地味っぷり。残す冬はたぶんバラードだろうけど「プロポーズ」みたいなのは到底期待できないんだろうなぁ…。

2.Endless Way
今回はドラムの松本玲二が作詞作曲メインボーカル。松本玲二のボーカルは97年のアルバム『HEAT WAVER』に収録された「人類のために乾杯」以来となるが、あの時は作詞とサビ部分のメインボーカルは前田だったので、全編単独ボーカル&作詞まで本人という完全なソロ曲は初。「人類のために乾杯」を意識しているのか「いつか乾杯したいね」というフレーズも登場するが、まだまだ終わりなき道は続いていくぜ(超訳)と歌う、30周年を迎えてもTUBE現役宣言みたいな楽曲になっており、ここまで発表された2015年のどの曲よりも30周年アニバーサリーっぽさと達成感、そしてまだまだ終わらないぜ感が出ている。演奏はシンプルながらどっしりとしたバンドサウンドになっていて安定しているが「TONIGHT」が抑えに徹していたのでこれでも十分派手に感じられる。

初回盤DVD

TUBE LIVE AROUND SPECIAL 2014〜TIME TRAVEL 29〜@横浜スタジアム2014.08.23
1.あの夏を探して
2.初恋
3.燃える煙るモナムール
4.A Day In The Summer〜想い出は笑顔のまま〜

前2作同様に謎のジャマイカ人仮装のドラム松本によく似たしーおいりょーじ氏による曲紹介を挟んでのライブ映像。しーおい氏の異様なテンションの低さがこなれてきたせいか前2作よりローテンションっぷりに拍車がかかっているような…。今回選曲されたのは全てシングル曲。一応このライブ映像も季節と曲調に合わせた選曲をしているようで、今回は前作同様に野外ライブなんだけどアコースティックコーナーから3曲。物凄くしっとりしている上に3曲はテンポを落としているためかショートサイズでの披露「A Day In The Summer〜想い出は笑顔のまま〜」のみがCD同様のバンド編成でフルサイズとなっているが、全体にしっとりした雰囲気になっている。同じ野外ライブでも派手だった前作とは対極だ。

★★★☆☆

初動1.3万枚

TONIGHT(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  TONIGHT通常盤 

ずっと伝えたかったI love you DEEN 2015/10/7 初回盤,通常盤,8センチ盤 初登場18位 売上0.6万枚
1.ずっと伝えたかったI love you
田川曲。アレンジはくどうたけし。初参加の人物だが10年前の『The Best キセキ』の「会いたい」でベースを弾いていた工藤毅と同一人物の模様。今回サポートメンバーはコーラスの藤田麻衣子のみ。さらにはいつもはクレジットされているメンバーのPrgramming表記も無い。ほぼ電子音のみで構成されたDEEN流EDM…というか90'sダンスミュージックなサウンドは全面的にくどうたけしが打ち込みまで全部担当しているということだろうか。まさかまさかの異色のサウンドには驚き。歌詞もここのところ続く若々しい雰囲気ではあるけど、90年代を回想している現在視点なので主人公自体はもう40代以上か。相変わらずピュアな40代…。

2.シャララ ハッピーデイ!
山根曲。こちらもくどうたけしによる同じような90'sダンスミュージック。こっちの方がアップテンポでライブ映えはする感じのノリ。A面以上にウキウキノリノリな歌詞がひたすら眩しい。

以下通常盤のみ
5.Shining so Beautiful Live at Okinawa Seaside
5月30日に行われた沖縄でのFCツアーのライブ(だっけ?)からのライブ音源。このライブ、BSフジでも放送されたものなんだけど、演奏は3人だけ。しかし近年3人だけと言いながら使用が目立つ同期の簡易的な打ち込みリズムではなく、このライブではアコースティック仕様のバージョンがある曲はそっちで披露しつつも新曲の「千回恋心!」などはアコースティックアレンジではなく、CDと同じバンド演奏の同期を使用していた模様。つまりTVでのアテブリ演奏とほぼ同じような状況になっていたようだ(ギターとキーボードはさすがに生演奏だけど)。ただ元々3人だけで制作した『マリアージュ』収録曲ということでこれはほぼ原曲のまま。

6.月光の渚〜Brilliant Style〜 Live at Okinawa Seaside
04年の「レールのない空へ」C/W曲のアルバム『クロール』収録バージョン…だけどBriliant Styleって元々ストリングスバージョンみたいなリメイクの仕方だったのに、ストリングスもベースドラムもいないので全部同期。わざわざこのバージョンで披露した意味があまりないような…。

初回盤DVD
池森秀一ぶら散歩Vol.1〜上京編〜

突如始まった謎の新企画。池森が街をブラブラ散歩するという、近年流行りのテイストの内容の番組。デビュー当時の思い出の地ということでデビュー当時通っていた店やスタジオ、当時住んでいたアパートなどを巡る…のだが上京時からデビューして数年(93年前後)の頃の話なので、池森が最後にその地を訪れてから20年近い月日が流れている。このため巡った場所全て閉店・閉鎖・改築されているという…。前半はお盆の暑い中、昔話をしながら街中を巡っているだけになっている。なおDEENは何故かビーイング関係の単語をあまり出さず、「長戸大幸」となるべき部分も必ず「(当時の)プロデューサー」としか表現しないため、今回出てきた当時使っていたというスタジオの跡地に関しても名称は出てこない。恐らくSTUDIO BIRDMANの事だと思われるが…。その後は90年代までよく走っていたという公園へ移動。さすがに公園が無くなっている事はなく、ようやく当時の思い出話と映像が一致する状態になる。すると突如デビューしてから草野球チームを組んでピッチャーをやっていたなどと聞いたことのない話が。既にみんな知っている感じで話し始めたけど野球やってたなんて初めて聞いたぞ…。この縁で数年前に引退したロッテの捕手の人がゲストに登場しキャッチボールを行う。ボビー・バレンタイン繋がりでロッテと交流が深かった05、06年以降の数年間以前から知り合いだったらしく、ボビーもコメント映像で出演。最後はデビュー当時から5年くらいダンスをやれと言われて週1で通っていた(この話は20周年のインタビューで見た記憶がある)ダンススタジオで当時の先生とトーク&新曲の間奏部分に振り入れをしてもらう。合計28分、メンバー2人不在で単独でも終始さわやかでイメージを崩さない池森さんはさすが。というかもうこれが素なんだろうな。

限定盤として前作はアナログ盤だったが今作では8センチCDをリリース。収録内容は初回盤のCDと同一(2曲+2曲カラオケ)。DEENの8センチCDは99年の『MY LOVE』以来

★★★★☆

初動0.45万枚

ずっと伝えたかった I love you(初回生産限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  ずっと伝えたかった I love you通常盤   ずっと伝えたかった I love you(完全生産限定盤)完全生産限定盤(8センチCD)

今、話したい誰かがいる 乃木坂46 2015/10/28 Type-A,B,C,通常盤 初登場1位 売上74.1万枚
1.今、話したい誰かがいる
歌唱メンバーは生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合、衛藤美彩、齋藤飛鳥、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、松村沙友理、若月佑美
アニメ映画『心が叫びたがってるんだ。』主題歌。「ここさけ」とはこの映画の略称の事。「君の名は希望」「何度目の青空か?」の系統に属する最早乃木坂46の王道とも言えるメロディアスなナンバー。過去を凌駕するというより安心安定の乃木坂らしい楽曲といった印象。

2.嫉妬の権利
歌唱メンバーは伊藤かりん、伊藤純奈、川後陽菜、川村真洋、北野日奈子、斎藤ちはる、斉藤優里、相楽伊織、佐々木琴子、新内眞衣、鈴木絢音、寺田蘭世、中田花奈、中元日芽香、永島聖羅、能條愛未、樋口日奈、堀未央奈、山ア怜奈、渡辺みり愛、和田まあや
今回のアンダー曲。アンダー曲が共通C/W(2曲目)のポジションに置かれるのは確か初めて。本来だと「悲しみの忘れ方」とポジションが逆に置かれていたはずだが…。楽曲自体はこれも乃木坂の王道清楚系で安定のいい曲。乃木坂というよりスッキリした打ち込みリズムには若干ClariSっぽいところもあるけどこれは作編曲者がClariSにも提供している人だからだろう。

Type-Aのみ
3.ポピパッパパー
歌唱メンバーは表題曲と同じ(選抜メンバー)。
90年代半ばに日本でも大流行したので当時記憶がある程度の年齢であれば聞けば誰もが思いだすであろうスキャットマン・ジョン「Scatman」を現代風に昇華したようなポピパケ系EDMナンバー。ひたすらパピプペポ語を高速で展開・推奨するサビはインパクト抜群。王道感漂う曲がひたすら並ぶ今作の中では異色で攻めた楽曲だけに印象に残りやすい。

Type-Bのみ
3.大人への近道
歌唱メンバーは北野日奈子、寺田蘭世、中田花奈、中元日芽香、堀未央奈
サンクエトワールと命名されたユニットによる楽曲。メンバー5人のうち中田以外の4人は「嫉妬の権利」での前列メンバーでもあるので優遇感が漂う。どういうわけかこれもアンダー曲と同系統の王道清楚系楽曲。こうも同じシングルで同じような曲を連発されるといくらいい曲でも耳に残りにくい。ただメンバーが5人しかいないのでAメロはソロの歌いまわしとなっていて滅多に聞けない5人のソロ歌唱を聞くことができるのは大きな特色。

Type-Cのみ
3.悲しみの忘れ方
歌唱メンバーは秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、伊藤万理華、井上小百合、衛藤美彩、齋藤飛鳥、斉藤優里、桜井玲香、白石麻衣、新内眞衣、高山一実、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、松村沙友理、若月佑美
同名の7月に公開されたドキュメント映画の主題歌。前作の段階で収録可能だったはずが収録されず当初今作にも収録されないはずで2ndアルバム用に取っておいたが要望が殺到したので急遽収録が決定したとされていてそのせいかMVが制作されていない(この後制作され12月のMV集には収録)。いかにもドキュメント映画のエンディングでかかるのが似合いそうな辛い事も迷いもあるけど仲間と一緒に頑張っていこうというメンバーの心情を代弁したような3連ミディアムナンバー。3連ミディアムとはいえ今作の中では区別がつきにくいタイプの曲なので、当初入れないつもりだったというのも分からなくもない。

通常盤、ここさけ盤のみ
3.隙間
歌唱メンバーは伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、中田花奈、西野七瀬、若月佑美
「ガールズルール」Type-CのみC/Wで1stアルバムのC/W人気投票で西野人気の組織票により1位を獲得した「他の星から」と同じメンバーによる楽曲。結果的に今作には明るかったり元気な曲が無いのでまとめて聞いてもシリアスなミディアムナンバーであるこの曲も埋もれがちではあるけど、他の曲よりも壮大な雰囲気の曲で隠れた人気曲にはなりそう。

DVD

1.今、話したい誰かがいる music video
田舎が舞台で…メンバーみんなダンスやってて…なんか色々あって…と曲調だけでなく映像まで既視感たっぷりの内容。ただ今回は西野を耳が聞こえない設定にしたことで、そんな西野が手話を覚えた白石らに誘われてダンスを始めて苦労するもなんとかついていき大会の日を迎えるがその日は親の都合で村を去る日だったというストーリーで工夫して区別をつけている。一時期はJPN48程ではないがドラマ部分が曲の尺をはみ出してしまう事もあったが、今回は最初と最後にちょっと曲のかからない部分があるだけで、ドラマ音声オフでも話が分かる程度に簡単にまとめているところは好感が持てる。

以下Type-Aのみ
2.ポピパッパパー music video
クールでカッコいいダンス中心の映像。電子楽器っぽいものを演奏しているカットも入るがサブリミナル的すぎて誰なのか分からない。電子ドラムはメンバーでドラムが叩ける飛鳥だとは思うんだけど…。冒頭でやってくるメンバーとラストで屋上に上がっていくメンバー、終わっていた曲がまた始まってバッグ等を抱えたままメンバー全員横並びで踊り出すのは演出意図が不明。

3.生田絵梨花、4. 生駒里奈、5.井上小百合、6.川後陽菜、7.川村真洋、8.北野日奈子、9.斉藤優里、10.桜井玲香、11.佐々木琴子、12.西野七瀬、13.樋口日奈、14.若月佑美
別ページ 

以下Type-Bのみ
2.大人への近道 music video
女子高を舞台にした青春ストーリー。北野がキスを拒んでフラれたがその相手の真意を確かめるために男子校に潜入し、ひとしきり引っ掻き回すという48系でもありそうでやってなかったような斬新な展開。実はその相手を堀も好きだったらしき事が示唆され、メインはこの2人なんだけどそれ以外に3人しかいないので3人も背景化せずにちゃんと目立っている。改めてアイドルグループって5、6人までがちょうどいいんじゃないかと思えてくる。最初と最後に「これは母が18歳の頃の話」という娘役らしき人のナレーションが入るのは正直特に意味があるわけでもなく何で入れたのか分からない。確かに堀が劇中で聞いているのはカセットウォークマンなので舞台設定が80年代以前っぽいんだけど、昔の話だという事を示すためだけに入れたのだとしてもこのナレーションの人が少女っぽいならまだしも娘役のはずなのに全く若さを感じないマダムっぽい声なので今お母さん何歳?と問いたくなるレベルで何とも微妙。

3.秋元真夏、4.伊藤かりん、5.伊藤純奈、6.伊藤万理華、7.齋藤飛鳥、8.白石麻衣、9.寺田蘭世、10.中元日芽香、11.永島聖羅、12.星野みなみ、13.山ア怜奈、14.渡辺みり愛
別ページ

以下Type-Cのみ
2.嫉妬の権利 music video
堀が登校開始し、中元(堀が好き?)が合流、以降は北野(堀が好きで中元に嫉妬)、寺田(北野が好きで堀に嫉妬)、能條(寺田が好き、嫉妬はなし)、永島(能條が好きで寺田に嫉妬)…とメンバーが全員一方通行の片想い&嫉妬という連鎖が繰り広げられる。堀と中元の好きな相手と嫉妬が明示されていなかったり、繋ぎの都合上で嫉妬が無いメンバーもいるものの、オチが和田で急に不穏なホラーみたいになるのは何なのか。最初に登場する前列4人堀、中元、北野、寺田が「大人への近道」のユニットメンバーなので、いつものように前列メンバー出ずっぱりで後列メンバー背景化なドラマが展開するのではなく、全員に順番に見せ場を作ったのは良かったと思う。まあ後半のメンバーは一括処理って感じで雑ではあるけど21人もいて曲の時間内に全員に出番作るのも難しいだろうからナイスアイデアだったのではないかと。

3.衛藤美彩、4.斎藤ちはる、5.相楽伊織、6.新内眞衣、7.鈴木絢音、8.高山一実、9.中田花奈、10.能條愛未、11.橋本奈々未、12.深川麻衣、13.堀未央奈、14.松村沙友理、15.和田まあや
別ページ

★★★★☆

初動62.7万枚
サウンドスキャン初動5種合計17.1万枚(3位5.7万(A)、4位5.0万(C)、5位4.6万(B)、10位1.1万(ここさけ)、19位0.56万(通常))

今、話したい誰かがいる(Type-A)(DVD付)Type-A  今、話したい誰かがいる(Type-B)(DVD付)Type-B 今、話したい誰かがいる(Type-C)(DVD付)Type-C  今、話したい誰かがいる通常盤  今、話したい誰かがいる(ここさけ盤)(初回生産限定盤)ここさけ盤

東京ドライブ TOKIO 2015/10/28 通常盤 初登場9位 売上2.4万枚
1.東京ドライブ
作詞作曲編曲が長瀬で管編曲をKAMが担当。今回も骨太なロックサウンドが炸裂。サビメロはCMソングだけあって耳に残る。タイアップ先に忠実なタイアップ職人っぷりを見せながら自身の志向も前面に出してしっかり"長瀬っぽい曲"でいて毎回同じ感じでもない。なかなか絶妙なバランスだ。ただサビ前のブンブンブンが農家TOKIOの印象しかないリスナーにネタ的に捉えられないかが若干心配…。鉄腕DASHで珍しく宣伝したと思ったらハチ駆除の場面でかけるもんだからハチとブンブンブンにかけてギャグで使用されたら目も当てられなかったがさすがにDASHスタッフでもそこまでの悪ふざけは自重して普通にサビ部分と新曲発売のテロップを出しただけだったので良かった。

2.I Believe
作詞作曲が国分で編曲は国分・長瀬・KAMの3人名義。国分はわりと王道J-POP寄りのメロディアスな曲で自問自答系の作詞をするイメージが近年あるけど、今作でもイメージ通り。キーボードやストリングス中心で序盤はバンドではなくメロディーを前に出しているけど、サビではけっこう厚いバンドサウンドも入ってくるという長瀬的な要素も入ってきて編曲クレジットに偽りなしといった感じ。

通常盤のみ
3.Can we...
作詞作曲編曲が完全に長瀬1人による長瀬っぽいロックナンバー。期待を外さない良曲。

★★★★☆

初動1.8万枚
サウンドスキャン初動2種合計1.7万枚(11位1.1万(初回)、18位0.6万(通常))

東京ドライブ(初回限定盤)(DVD付)  東京ドライブ(通常盤)  

Must be now NMB48 2015/10/14 通常盤Type-A 初登場1位 売上41.8万枚
1.Must be now
歌唱メンバーは石田優美、梅田彩佳(元AKB48)、加藤夕夏、岸野里香、木下春奈、日下このみ、西村愛華、山本彩、渡辺美優紀
過去最少の9人選抜となっており、これで1stシングルからA面選抜されているのは山本彩1人だけに(渡辺美優紀は2ndで外されている)。前作センターに抜擢された須藤凜々花もいきなり外される始末。メンバーを絞ってパフォーマンス重視ということなのか、いつもの48系ナンバーとは一線を画するカッコいいEDM系ダンスナンバー。今回はとにかく山本彩メインということなのかむしろいつもよりも露骨な歌割でほとんど山本彩とコーラス隊のみなさん状態。量産されてきたいつもの48系ナンバーもいい加減区別つかなくなってきたし、久々に面白い楽曲が来たように思う。普段EDM系は回避しているのもあって新鮮に聞こえた。48系の人気の性質からしてもA面曲でこんなことをやるなんて随分攻めてきたような印象だけど、よく考えたら劇場盤売れば(握手さえできれば)O社チャートを独走可能なわけだから楽曲をどうしようとも売上は変わらないのか…。

2.片想いよりも思い出を…
歌唱メンバーは市川美織(元AKB48)、植村梓、太田夢莉、門脇佳奈子、小谷里歩、渋谷凪咲、上西恵、須藤凜々花、白間美瑠、谷川愛梨、内木志、藤江れいな(元AKB48)、村瀬紗英、矢倉楓子、薮下柊、吉田朱里
アンダーというよりいつもだったらA面の枠に入っている人たちがまとまっている感じ。しかし楽曲自体はAKB48がAKB48として存在していた頃にアンダーガールズ枠で量産されていた元気&フレッシュな学園アイドルポップナンバーのド王道といった感じ。

Type-Aのみ
3.夢に色がない理由/Team N
歌唱メンバーは明石奈津子、石田優美、太田夢莉、加藤夕夏、岸野里香、古賀成美、小谷里歩、城恵理子、上西恵、須藤凜々花、西澤瑠莉奈、西村愛華、山尾梨奈、山口夕輝、山本彩、吉田朱里
こちらも48系さわやか清楚系ポップナンバーのド王道といった感じ。系統的にはこっちの方が好みだけどいかんせん楽曲が量産され続けているので、シングルとアルバム聞いているだけで公演曲まで聞いてなくても既にどこかで聞いたことがあるような感じがするのはもう仕方ないか。

DVD

以下通常盤のみ
1.Must be now(ミュージックビデオ)
曲に合わせてダンスメインでかなりかっこいい仕上がり。今回人数が少ないのもゴチャゴチャせずにスッキリしていて好印象。というか本来こんな程度の人数でいいのに各グループ闇雲に増員しすぎたんじゃないかと改めて思った。売上の要が握手であり、増員が最大重要戦略なので仕方ない事だが…。歌割りがほとんど山本彩なので、人数が少ないにも関わらず山本彩が絶対的存在であり、他のメンバーは引き立て役状態

2.Must be now(ミュージックビデオ ダンシングバージョン)
恒例のダンスカットのみのバージョンだけど今回メインMVもほとんどダンスなのであまり変わらない…。

3.片想いよりも思い出を…(ミュージックビデオ)
通常だとMVが制作されない共通C/W曲だが今回は表題曲MVの選抜メンバーが絞られたせいなのか、制作されている。割とよくあるタイプのストーリーがあるんだかないんだかよく分からない学園モノ。ただ何故か男子学生服を着た珍妙な宇宙人がいて、宇宙人との交流が描かれるという謎のインパクトポイントが。交流といってもどういうストーリーなのかは描写があいまいすぎて全く分からず、しかも最後は宇宙人を置いてけぼりにしてメンバー全員バスに乗って去っていってしまう(=田舎に合宿に来ていただけだった?)というますますワケの分からないオチがつくので意味が分からない。

以下通常盤Type-Aのみ
4.夢に色がない理由/Team N(ミュージックビデオ)
楽曲に合わせた清楚な感じが漂う映像。やはり意味深な描写はあるけど意味は分からない。

5.特典映像 りりぽん 麻雀勝利への道 前編
前作センターだった須藤凜々花が麻雀修行をして勝利を目指す須藤凜々花の単独主役によるバラエティ。麻雀修行は前半だけで、後半は神社に勝利祈願に行くという内容に切り替わり、実戦へ向かうところでこの前編は終了する。麻雀用語が飛び交い続けても意味不明なので、前編麻雀修行に費やすのは避けたっぽいけど正解だったと思う。あと前作でMVだけ見て須藤凜々花存在感あるなと思ったんだけど、今作で初めてしゃべっているのを聞いてビックリした。へにょ〜んとした超絶まったり甘々ボイスでイメージの遥か圏外なキャラだった。これはキツいなぁ…と思っていたけど20分ほど見ていただけでなんかこのかったるいヘニャヘニャな感じにも慣れてきた。恐るべし。

★★★★☆

初動30.7万枚
サウンドスキャン初動6種合計8.8万枚(2位2.25万(限定A)、3位1.9万(限定B)、4位1.4万(限定C)、6位1.3万(通常C)、8位1.0万(通常A)、11位0.88万(通常B))

Must be now (限定盤Type-A)限定Type-A  Must be now (限定盤Type-B)限定Type-B  Must be now (限定盤Type-C)限定Type-C

Must be now (通常盤Type-A)通常Type-A  Must be now (通常盤Type-B)通常Type-B  Must be now (通常盤Type-C)通常Type-C MUST BE NOW  劇場盤(特典なし)劇場盤

DREAMS,Count down! スフィア 2015/10/14 初登場8位 売上0.9万枚
1.DREAMS,Count down!
「ダンスフィア」キャンペーンというのも行われていたらしいけど、軽めの打ち込みサウンドによるスッキリとしたポップナンバー。AメロとBメロの間にラップパートを組み込んだりとここ最近のマンネリ化していた空気を一掃できる久々に印象に残る1曲になった。まあ完全に新しいというわけでもなく軽めのポップというのは割とC/W曲では過去にもやっていたような気はするけど。

2.CHANCE!
こちらはいつものバンド風元気ポップな王道曲。今回どうもA面とC/Wをひっくり返したような感じもするんだけど、こっちA面だったらマンネリ感加速していたのでいい判断だったと思う。

★★★★☆

初動0.8万枚
サウンドスキャン初動2種合計0.67万枚(12位0.37万(A)、15位0.29万(B))

DREAMS, Count down!(初回生産限定盤A)(DVD付)初回盤DVD付A  DREAMS, Count down!(初回生産限定盤B)(DVD付)初回盤DVD付B  DREAMS, Count down!通常盤 

ハコネハコイリムスメ petit milady 2015/10/21 初登場14位 売上0.6万枚
1.ハコネハコイリムスメ
前作に続いての和風モード。作詞家の人はこの曲の発注を受けて実際に箱根の温泉に浸かりにいって歌詞を書いたというエピソードも明かされているが、箱根の温泉で休日を満喫するのをプチミレ風にキュート&ポップ&ハイテンションに仕立て上げたぶっ飛んだノリはもはやオンリーワンの域。かなり強烈な曲だけど頭空っぽでワッショイ(洗脳されている)。

2.モシモトラベル〜ふたりで旅行に行ってみた〜
制作陣は異なるが、こちらも旅行ソング。こっちは修学旅行の夜的な旅館の一室での夜のガールズトーク的なノリをプチミレ風にキュート&ポップ&何故か抑え気味の無感情アイドル風(ちょいWink風?)に仕立て上げた予想外の作風はもはやオンリーワンの域(ところどころコピペ)。これまたかなり強烈な曲だけどC/Wに至るまで圧倒的なインパクトが炸裂し続けるこの勢いはどこまで続くのか。「ハコネハコイリムスメ」のセリフ部分で悠木碧は普通に橋を紹介しているのにまんじゅうを紹介していた竹達彩奈がこの曲の最後のセリフ部分でも「おいしそう」と常に食べ物担当なのもブレないキャラ設定。

★★★★☆

初動0.5万枚

ハコネハコイリムスメ(初回限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  ハコネハコイリムスメ通常盤 

STAR TRAIN Perfume 2015/10/28 初登場4位 売上8.1万枚
1.STAR TRAIN
ドキュメンタリー映画「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」主題歌。結成15周年、メジャー10周年を迎えたという事もあってアニバーサリー的な楽曲。そこを派手に行くのではなく、落ち着いた曲調にしたというあたりに円熟味を感じる。正直もう更なるヒットを狙っていく段階ではなく、ファン以外は聞いてない状況になっていると思うので代表曲しか知らないライトリスナーに地味だと思われそうな曲をシングルで出してもここで人気を落とすことも無いだろうし。電子音押しではなく、ピアノっぽい演奏を前に出したり、サビ以外の声を普段のように加工せずに生の声に近くしていたりする辺りも、ちょっと新鮮。サビの歌詞が1番のものを全部繰り返しなので歌詞が妙に少ないけど、常にスタートラインであることとまだまだ走っていくぜ的な心情をSTAR TRAINに託してひっかけているセンスは面白い。

2.TOKIMEKI LIGHTS
こっちもそんなにバキバキしていない。すっかりEDMが流行っている事になり、各グループが流行りモノとして電子音攻めの楽曲をどんどん導入していく中で電子音攻めから半ば距離を置くような作風にしているのは面白い。

★★★☆☆

初動6.6万枚
サウンドスキャン初動2種合計8.1万枚(2位6.0万(初回)、8位2.1万(通常))

STAR TRAIN(初回限定盤)(DVD付)初回盤DVD付  STAR TRAIN通常盤 

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