2020年5月5日
DVD付
初登場32位 最高7位 売上0.2万枚
1年2ヵ月ぶりのCD。4曲入りEPだが実質新曲2曲。19年9月に配信限定でリリースされていた「Ever After」は初CD化。
デビュー10周年にピタリ合わせた5月5日発売となったが、GWの関係で5月1日がフラゲ日となり、チャートでは前週に先行ランクインし初登場32位、2週目に2000枚割れながらも7位へ浮上、久々のトップ10入りを記録した。
DVD付は2曲のライブ映像収録。ジャケットがイラストでメンバー写真が無い。
CDのみはジャケットがメンバー写真だがCDの内容は同じ。
楽曲自体はかなり早くに準備できていたようだがMV制作はそうもいかなかったようで、発売前日に公開された「キミニヲクル」のMVはメンバーが自宅でリモート収録したものを4分割映像にした簡易なものとなっている。
1.薔薇の緊縛 introduction
歌詞の記載が無く導入インストかと思いきや、短いには短く確かにイントロダクションではあったんだけどオリジナルとは異なる歌詞とアレンジでサビ部分が歌われるというサプライズ的な1曲。
★★★☆☆
2.薔薇の緊縛
松井寛時代のドスの効いた濃さとメンバーの年齢が自然に追いついてきた事による今の女子流らしい大人っぽい雰囲気の楽曲。バリバリにEDM路線に走っていた時のような違和感は無いものの、「ラストロマンス」「kissはあげない」のこれぞ新生女子流!といった勢いに比べると10周年でこれはファン向けすぎないかというところもある。それこそアレンジの緻密さでは松井寛は絶対的だったわけだからこういう作風をやるならもう1度松井寛に頼んだ方が良かったような…。
★★★☆☆
3.Ever After
4.キミニヲクル
収録内容的に「薔薇の緊縛」がリード曲なのかと思いきやメンバー各自が自宅で自撮りして緊急でMVを作り上げたのはこっちだった。という事で発売時のプロモーション楽曲となったのは今作の方で、こちらは10周年らしくファンへの感謝ソングのような内容。そこまで明るくはないが明るい曲が足りない女子流のレパートリーの中では比較的明るい雰囲気になっていていい感じ。ただ10周年をけっこう前から意識してそこに向けて動いていた割に肝心の10周年シングルがこの4ラインナップは正直期待は下回ってしまった。「ラストロマンス」「kissはあげない」でのリニューアルを印象付けるかつての方向性と今を絶妙にミックスして”お姫様になれなかった私達の、続きの話。”を銘打ってのコンセプトは久々に鮮烈だったし、昨年の「光るよ」の妙にはじけたノリも勢いを感じさせただけに、今回は10周年なのにそれ以上のものがなくてどうもなぁ…。
★★★☆☆
DVD
1.Ever After(GIGS at AKASAKA ~TOKYO GIRLS’ BAND STYLE~ 2020.2.2)
2月2日のライブ映像。タイトルにBAND STYLEとあるようにバックバンドを入れての生演奏になっているので音源とは少し異なる生演奏の味わいが楽しめる。歌もダンスも安定しているけど10年も経つとさすがにダンス面での進化というのが目に見えて分かりにくいよな~とも思った。
2.薔薇の緊縛(GIGS at AKASAKA ~TOKYO GIRLS’ BAND STYLE~ 2020.2.2)
どうやらアンコールで新曲として先行披露していたらしいが、よく見るとこっちはバックバンドがいなくなっていてオケを流している模様。今回どうやらMVを制作する前にステイホームになってしまったようなので先行披露の映像が残っていたのは幸いだったか。