2020年8月21日
配信限定
初登場1位 売上4.4万DL
初の配信シングル。
19年2月以来、異例の1年半ぶりの新曲。
元々19年9月に次の9thシングル発売を発表、選抜メンバーまで発表して制作もMV撮影途中まで進んでいたとされているが、平手が現場に来ないなどして途中で制作を降りたため延期のままとなり、12月に正式に発売延期が発表され、年明けにはセンターだったはずの平手が脱退、織田・鈴本が卒業し。この頃にはもう9thどころではなく完全に中止になって改めての続報すら無い状態となった。また3月には長沢も卒業、新コロ狂騒曲が始まったため、まともな活動継続すら困難となり、レギュラー番組さえリモート収録となり、レコーディングどころではなくなった。
今作は4月よりCMタイアップでOAされていたが放置されていた未発売曲で、発売決定と同時にこれがラストシングルとなり、これにて活動終了、改名が発表された。改名以降の具体内容は明かされておらず、発売時点では最後という事だけ判明している。
後にラストベストアルバムの発売が決定。収録される未発表曲(新曲)の内容や延期されていて9月に公開されたドキュメント映画の内容から「10月のプールに飛び込んだ」が9th表題予定だった事が確定した。
誰がその鐘を鳴らすのか?
現存メンバーが全員参加。新2期生どころか2期生の音源参加はこれが初で2018年秋の加入から実に2年近い歳月を経てのようやくの楽曲デビューとなった。一方で2期生と同期では日向坂3期が最速だったが、新2期生の音源デビューは日向坂の新3期を上回った事になる(乃木坂が「世界中の隣人よ」で最速、日向坂はこの後の1stアルバムの新曲)。
センターは不在とされているが、冒頭や間奏の台詞は平手の代理センター経験もある小林由依が担当。
1年前の9th制作時に既にあった曲だというし、欅坂46っぽさを残しながらもやりすぎて壊れてしまった欅坂46の救済、浄化の意味合いが強めな感じの1曲。「10月のプールに飛び込んだ」よりまだこの曲を次に用意していたら「黒い羊」を救済してそこそこ前向きに平手を卒業させてあげることもできたかもしれないが、いずれにせよ欅坂=平手の内面世界を増幅反映させた大人への反抗感からの孤立・孤独(実際には策士家や振付師が壊れていくのを分かっていて止めなかった)という行き過ぎた世界観になってしまったのにピリオドを打つための曲。平手不在で何とか続けようとしたがどっちつかずになってやっぱこれで終わろうと決める事になったという側面もあってそんな終わりの始まりのような印象の1曲。
このまま欅坂46として過去のイメージを引きずったまま続けるのは確かにもう無理だ。それくらい破滅的なところまで行ってしまっていた。正直メンバーもみんなそれなりにいい大人になってきていて、いつまでも大人に支配されるなとも言ってられないし、大人に支配されずにこっそり恋愛していたらセンスプって(文春されて)卒業するのを筆頭に残念な末路を辿るメンバー、辞めた後に無自覚にイメージダウンするような行動取るのまで出てくる始末。
今泉・ねるは自身はスキャンダルを起こしていないが唐突な卒業だったのでイジメられていた(今泉)だとか、凄く疲れ果てた感じで辞め急に辞めたのでいかにグループが崩壊しているかの理由付けとして(ねる)、2人とも週刊誌ネタに取り上げられることはあった。これ以外は自身のスキャンダルやその後の行動で反感買うなどしており、結果として普通に辞めて引退した米さんが現時点で唯一週刊誌に面白おかしく取り上げられないメンバーだったというアイドルグループとして見た場合のノースキャンダル・ノー不協和音的観点から米さん最強な世界線が未来になるだなんて思っていなかった。
★★★★☆