2020年8月19日
Type-D
初登場2位 売上21.5万枚
前作より9ヶ月ぶり。当初5月13日発売予定だったが新コロ延期となり、「だってだってだって」1曲のみ先行配信されていた。そのまま未定となっていたが3ヶ月遅れで8月発売が決定した。
Type-A,B,C,D,劇場盤の5種発売。
CD3曲目が5種全て異なる。
A~DのDVDは3トラック目が異なる。
2016年の「甘噛み姫」~2019年の「床の間正座娘」まで7作連続で5種発売、前2作で4種発売へ削減されていたが、今作で再度5種発売へと戻った。ただしCD3曲収録は削減されていないが、DVDの内容が若干省エネ化されている。
これまでは表題曲MV+表題曲ダンシングバージョンMV+C/WのMV+メイキング・特典映像という構成で4トラック以上あったが、今回は3トラックでType-Aは共通C/W「イケナイコト/白間美瑠」MV、Type-BはMVメイキング、Type-Cは特典映像「だってフィーリングカップル」、Type-DはC/W「好きになってごめんなさい/LAPIS ARCH」MVとなっていてタイプによって内容が異なる。
このため今回チーム曲のMVは無かったが、Type-CのみC/WのTeam BⅡ「Be happy」のみメンバーによる自主制作という形でMVが制作され、You Tubeで公開された(DVDには未収録)。
配信では全7曲をまとめたSpecial Editionで発売。
劇場盤による個別握手会は握手会が封じられているため新方式『NMB48オンライン個別お話し会』へと変更されて販売された。
A~D封入のイベント参加券は封入はされているものの開催のメドが立っていないため未定のままになっている。
この影響により、今までは発売前後から参加券と生写真を抜いた格安セット売りがヤフオクやメルカリで大量出品されていたが、これがほとんど無くなった。
1.だってだってだって
センターは梅山恋和、山本彩加。5期生の2人のWセンターで5期生の表題センターは初。同じ5期生でも梅山恋和は2016年の加入から正規昇格に1年半、初選抜は2018年の「欲望者」でNMB48におけるセンター経験は無し(AKB48『サステナブル』のType-DのみC/Wで48グループNEXT12名義の「モニカ、夜明けだ」でAKB48の山内瑞葵とWセンターというのは唯一あった)なので、大抜擢された感がある。対して山本彩加は加入当初から次期エース候補として扱いが非常に良く、加入4ヶ月で正規昇格と同時に『僕以外の誰か』で選抜入り(デビュー年と初選抜が同じ年)。その次のシングル『ワロタピーポー』からはC/WのTeam N曲で山本彩が卒業するまで山本彩とのWセンターを3連続で担当、その間の「欲望者」C/Wの「Good Timing」で単独初センターも経験するなどしていたので加入当初から早速覚えるくらいの立ち位置だった。これは山本彩と名前が一字違い(表記は漢字1字差だが、読みは「さやか」と「あやか」)というのもあってW山本として売り出しやすかったのもあったのかもしれないが…。山本彩卒業後は組閣でTeam BⅡへ移動して早速Team BⅡのC/W「アップデート」でセンター…と実に4作連続でセンター曲があったのでもういつ表題センターが来てもおかしくなかったが、前2作では急にC/Wでもセンター曲が無くなっていた。そこからの今作なので変に溜めたなぁ…という感じはあるが、先輩差し置いて5期生をセンターにするというのを躊躇していたのだろうか。NMB48では大抜擢で一挙センターにしたあの悪夢のマリアージュ須藤の一例があるし、あまりに早くセンターにすると重圧ですぐ辞めちゃったり(AKB48のあれっきりこれっきりだったあの人とか)、かといって機が熟すのを待ちすぎても前作で1回ポッキリの卒業初センターという太田夢莉みたいになる事もあるし。組織が大きくなると難しそう…。
曲自体はNMB48では逆に珍しい爽やかなアイドルポップ。変なギミック満載の曲や歌謡臭の強い曲など特徴的な曲が多い中で、新センターでスッキリとした爽やかかつかわいらしい恋模様のアイドルソングなんていうのは王道なんだけど王道感が無くて新鮮だったりもする。さらっと流れていってしまう曲ではあるんだけど悪くない1曲。
★★★★☆
2.イケナイコト/白間美瑠
たぶん2度目のソロ曲(1曲目は2017年のアルバム『難波愛~今、思うこと~』通常盤収録の「僕は愛されてはいない」以来)。山本彩在籍時は2014年の「らしくない」での矢倉楓子とのWセンター、2017年の「ワロタピーポー」と2度の表題センター、山本彩卒業後は「床の間正座娘」「母校へ帰れ!」で連続センターとなっていた最古参のエースメンバー。残った2人の1期生のうち時期未定で吉田朱里が卒業発表しているので最後の1期生になる見込みで、キャリアは長いが1期生の中では最年少ではないがほぼ下の方だったので発売時22歳で後輩にもまだまだ年上も多いのでそんなに年長メンバーでもない。適度にカッコいいが適度にポップさもあるナンバー。カッコつけすぎるのは苦手なのでちょうどいい塩梅だが、歌声は普通な感じでそんなに印象的でもない。
★★★☆☆
Type-Dのみ
3.好きになってごめんなさい/LAPIS ARCH
新曲ではなく19年12月に吉本坂46『不能ではいられない』通常盤AのみC/WでCHAO(よしこ、まひる、ゆりやんレトリィバァ)が歌っていた楽曲のカバー。当初の発売予定5月であれば発売半年もしないで使い回しカバーしていた事になる。48系が発売種を減らしたり、C/Wを減らしたり、MV1曲ポッキリでDVDが全部同じだったりと省エネ化が進んでいる中でC/W2曲をキープしたり、ここに来て発売種が再度増えるなどNMB48は縮小傾向に逆行しているはいえ地味な省エネはここにも来ているようだ。
お笑い芸人に歌わせて終わりではもったいないアイドルソングではあるけど、本当に公開処刑のようにこれをやられてしまうとCHAO(よしこ、まひる、ゆりやんレトリィバァ)の立場無さすぎじゃね…?鬼かよ…。最後のサビ前の台詞の好きです3連呼からの3人同時ごめんなさいという謎の即振り芸も全く味わいが異なる。
★★★☆☆
DVD
1.だってだってだって(ミュージックビデオ)
高校生たちが学内で自主制作映画「だってだってだって」を撮影しているメイキング風映像というフェイクドキュメント的な内容。主演はセンターの2人で他のメンバーは友人役の出演者も数名いるが大半は撮影スタッフ役で登場(最後のエンドロールで全員の役職設定が表示される)。ちょいちょい歌いながらだったり、何となく1シーンごとにストーリー設定もありそうだが最終的にはイマイチ話の内容は分からないが、いつもとは違う感じで好印象だった。
2.だってだってだって(ミュージックビデオ ダンシングバージョン)
恒例のダンスシーン&リップシーンのみのバージョン。曲によっては本MVもダンスメインであまり変わらない事もあったが、今回は本MVでダンスシーンが最後のサビまで出てこないのでだいぶ別映像感がある。
Type-Dのみ
3.好きになってごめんなさい/LAPIS ARCH(ミュージックビデオ)
吉本坂46で作っていたMVをパロッたもの。完コピではなく、よりオシャレポップな感じに洗練させて金もかけた感じ(さすがにダンスシーンでビニール袋降らせるとかはさせられない)。音源だけだと3人のソロパートの判別が全くつかないが、概ねMVでどこを歌っているのか分かるのが最大のポイントか。