2020年8月12日
初登場2位 売上3.1万枚
1年1ヶ月ぶりのシングル。2作連続の『G4』シリーズで通算6作目。前作『G4・V-Democracy 2019-』でセブンイレブン限定盤をシャレで別タイトルの『G4・VⅡ-Eleven-』としてしまったせいか、今作は6を示す数字が使われず年号の2020が使用された。
2,3,4作目に続いてメンバーそれぞれが書いた4曲を収録。このうちTAKURO曲の「Into the Wild~密~」のみ2月のベスト盤に収録された新曲のリメイクとなっているため、TAKUROのみ今作用の新曲を書き下ろしていない。ボーナストラックとして「Into the Wild」のリミックス音源3曲を収録。
CD+DVD+絵本、CDのみの2種発売。DVDには「ROCK ACADEMIA」Music Video、「Into the Wild」No Audience Live director’s cut、GLAY Special Live『2020 DEMOCRACY 25TH INTO THE WILD』から5曲の映像を収録。絵本は『家で読もう!!グレイ絵本「4人の勇者と魔法使い」』と題されたもの。
1.ROCK ACADEMIA
HISASHI曲。これまでも振り切ったデジタル系ナンバーが多かったが今作はさらにぶっ飛んだ電子ナンバー。これがGLAYなのか、リミックスじゃないのかというほど電子加工されまくっているがTERUの声が乗っかれば半信半疑でも確かにGLAY。攻めのGLAYとしてインパクトは抜群で確かに今1番メンバーで作家としてキテいるのはHISASHIなのかもしれない。
★★★☆☆
2.DOPE
JIRO曲。作詞はTAKURO&JIROの共作。JIROはバンドサウンドにこだわりがあるらしくみんな打ち込みに傾倒する中で愚直にバンドサウンドを追求したロックナンバー。今作ではここにGLAYらしい安心感があるものの、正直メロディーメイカーとしては特にここに来てHISASHIのようにぶっ飛んだ方向でもってリード曲に進出してくるとかTERUのように若手のような爽やかポップでリード曲に積極採用されるとかも無く、2012年に「運命論」で単独A面はあったが、メインにはなれない感じはある。電子音に傾倒しないこだわりなどサウンド面でのJIROの考え方は現在最も好印象ではあるんだけど、曲自体はあまり印象に残らず普通な印象。
★★★☆☆
3.流星のHowl
TERU曲。作詞はTAKURO。アニメ『ダイヤのA act Ⅱ』第3期OP。このタイアップと共にそれまであまり作曲しておらずたまにしてもシングルになるような曲は書かなかったTERUが若手バンドのような爽やかポップなリード曲を連投するようになり、突如メインライターとして覚醒したが、今回はタイアップ先アニメの別の側面にもスポットを当てる意向でまっすぐキラキラなだけではない方向性で、これは自分では出せないという事でTAKUROに歌詞を任せたようだが、これにより今までより深みがある感じになった。曲自体も今までのこのタイアップ曲とは全く違っていて少し重めな感じ。
★★★☆☆
4.Into the Wild~密~
TAKURO曲。TAKUROのみ書き下ろしの新曲ではなくベスト盤『REVIEWⅡ』の新曲のリメイクシングルカット。ベストで新曲を書いたのはTAKUROだけだったのでここでさらに新曲を書くつもりもなかったのかもしれないが、やはり新曲が聞きたかったところはある。やはりもう過去には勝てないし、メンバーの方がいい曲を書くからという消極モードなのだろうか。副題に「密」がついたが、これは新コロ普及ワードの1つであり、それを意識してのネーミングなのか関係ないのか。密というよりよりディープになったような印象ではあるが、元々あまり好みでもない曲だったのでどうにも印象が…というところはあったがこの後の連投もあって結果的には1番忘れられない曲にはなった。
★★★☆☆
Bonus Track
5.Into the Wild(☆Taku Takahashi Remix)
6.Into the Wild(80KIDZ Remix)
7.Into the Wild(BUNNY Remix)
まさかの3曲全部「Into the Wild」のリミックス。「Into the Wild」が4連続という事になり、ヘイナウヘイナウ♪とかドンストッビフォーユーノォウゥ♪とかイントゥーザワー♪とか繰り返されるフレーズを何度も何度も何度も聞かされるハメになり、少なくとも1度聞き終える時点でこの3つのフレーズは頭から離れなくなる。ここまで連投されて1つも残らないとか言う奴がいればそれは流し聞きどころか耳に入れてないだろと疑うレベル。またこの曲のリミックスを個人のDJも楽しめるようにとデータが無料公開される試みも行われた。そんなにリミックスしたくなる曲なんだろうか。確かに上記3フレーズ含めてやりやすいところはあるのかもしれないが…。
3者それぞれアプローチは異なるが、今回はHISASHIも最初からリミックスみたいなサウンドだし、TERUも電子音に傾倒してきていてJIRO以外が電子音まみれなので、デジタルデジタルしすぎてるなぁという印象。どうもバンドというのも世界や流行りに目を向けると電子音に傾倒するのがスタンダードみたいな風潮らしいんだけど、使い過ぎるとやっぱ味気なくない?
★★★☆☆
★★★☆☆
★★★☆☆