2020年9月18日
配信限定
初登場1位 売上8.4万DL
2ヶ月ぶり、6作目(EP含めて7作目)の配信限定シングル。
オリジナル曲としては「Turning Up」、「IN THE SUMMER」に続く3曲目。
世界的アーティストであるブルーノ・マーズが楽曲制作およびプロデュースを手掛けたとして9月9日に大々的に告知された。
配信開始より前の15日にアルバム『This is 嵐』の発売が告知され、これまでの配信曲の収録予定も公開されたが、今作の収録は告知されていない(発売前なので意図的に掲載していないだけで収録予定と思われる)。
Whenever You Call
Produced by Bruno Mars,D’Mile
洋楽大物提供あるあるの○○提供!と有名な1人の名前だけで宣伝されるが実際には共同作家がいるというパターン(J-FRIENDSにマイケル・ジャクソンやボン・ジョヴィが提供した時は本当に単独提供だったが、SMAPにエリック・クラプトンが!となった時はクラプトン単独作詞の歌詞を竹内まりやが日本語詞にしてしまったので、クラプトン関与は作曲だけになってしまったが作曲は実は共作だった)。
ブルーノ・マーズの場合は元からコライトと呼ばれる楽曲制作が基本で、世界的なサブスク傾向により恐らくクレジットを見る機会がさらに激減していてブルーノ・マーズは作詞作曲をしているのでそのまま1人で曲を書いているように思われているようだが、実際には毎回大量の作家と共作名義になっているようで、Bruno Marsの後に3~4人ズラズラ並んでいるのは当たり前、7~8人ゾロゾロ並んでいる事もあるという。なので今作の共作がD’Mileだけというのはむしろ少ない方のようだ。
オレセカ路線では英語詞を多用してきたが今回はついに海外アーティストから提供されたそのままの全英語詞となっている。一応年内で活動休止するという背景を踏まえた上でBruno Mars(とD’Mile)が歌詞を書いてくれたらしいが、休止へ向けてのメッセージを読み解くにはファンに翻訳能力が求められるという日本のファンにはドSな仕様で、例によって翻訳した上で解説するファンブログが多数出現した。配信解禁=インターネット本格解禁=俺たち世界に進出してるぜ!と盛り上がれるくらいなので、英語詞で出しても日本ではファンの翻訳がインターネットで広がって盛り上がってるぜ!サンキューベイベー!とポジティブシンキンなのかもしれない。
個人的にブルーノ・マーズを長年ブルー・ノマーズだと思っていたくらい曖昧な印象でしかなかったがなんとなく世界トレンドな人だというのと曲を聞けばブルーノ感あるというか、こんなノマーズってる感じの洋楽は流行りの曲として何年も前からかかっていたような印象はあった。嵐の新たな魅力を引き出したというよりかはブルーノ・マーズの世界観の中で嵐が歌ったら?というIFを本気で実現してしまったようなそんな1作で、果たしてそんな1作を喜ぶファンがどれほどいるかは怪しいところ。実際セカオワ路線に否定的なファンも一定数いるようで、これもありだと言っているのはほぼ間違いなく洋楽まで幅広く聞いている許容範囲の広いリスナーばかりで、容易に予想できたような分断っぷり。
正直なところ、王道の嵐はもう10年くらいマンネリモードで堅持されていたので新しい方向性はとても新鮮ではあるが、セカオワやりつつ王道に戻ってくるからいいのであって、セカオワ行きっぱなしに近いこの休止前最後の1年は終わりが見えているのにオレセカに進み続けるというよく分からない事になっていて複雑ではあった。この曲もいいにはいいけど、別に嵐で聞かなくてもいいかなとはどうしても思ってしまう。
★★★☆☆
嵐
2020/09/18 ¥255