新作シングル感想

自由が丘/高橋優

2020年9月21日
配信限定

3ヵ月連続の配信シングル3作目。配信告知時はまだアルバム収録内容を公開していなかったためあくまで10周年記念の配信3作目という位置づけだった。
配信当日には今作の配信開始告知より大々的にアルバムの収録内容とジャケット写真を公開。やはり3曲とも先行だった事が正式に判明する中で、眼鏡を外したビジュアルをジャケットを新アーティスト写真として押し出した。

振り返ると実は「one stroke」で眼鏡に手をかけ、「room」で眼鏡を外して手に持ち、今作では眼鏡を持ってもいない…と眼鏡を外していく過程がジャケット写真になっていてアルバムへと繋がっていっていた。

自由が丘

初のピアノバラード。ピアノをメインにしたストバラ系という事で、00年代半ばから飽きるほど繰り返されたJ-POP王道型のバラードなので真新しさは無いが、高橋優ではかなり珍しい。そしてこういったラブソングもそんなに多くなかった。あまり恋愛には興味無さそうなイメージがあったが、なんかこの曲の運命の人に出会った感はやけに直球でこれは結婚が近かったりするのだろうか。

本人が初のピアノ弾き語りをしているMVになっているが、不慣れ全開な手元のアップがたまに映る程度で歌っているカットでは手元は全く映らない。手元と顔が一緒に映らないという明らかに弾けない人の弾いている風映像みたいな感じになっているが、MVのために猛練習したと明かされている。またレコーディングではこのいつものサポートキーボードの平畑徹也氏がピアノ演奏を担当している事も同時に明かされている。つまりMVのために猛練習してピアノ演奏を習得したので不慣れ全開な手のアップも実際本人演奏映像ではあるが、音源では当然弾いてないし、MV的な絵として感情入れた表情で集中して弾きながら歌うまでは難しいので手元と顔を一緒に映した映像は使ってないという事だろうか。

あと3ヵ月連続の配信ジャケットで徐々に眼鏡を外していた…っていうアイデアは面白かったけど、配信のジャケットなんて小さくて見にくいので顔のアップでもない限りほぼ気づかない。というかこのページにもジャケット写真が何枚か表示させているけどいずれも小さくて眼鏡あるかないかなんて正直全く判断できないだろう。スマホやウォークマンの画面に表示されるジャケットを画面いっぱいに表示してもちょっと難しいのではないか。PCでAmazonとか見るとけっこう巨大にジャケット表示できるのでそこでやっと気づくようなレベル。スマホで完結しているリスナーには分かりにくい仕掛けなのは間違いなく、ジャケットにこだわっても小さすぎてほぼほぼ無駄になるというこの辺りも配信の弱点だなと思った。
★★★☆☆

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