新作シングル感想

恋落ちフラグ/SKE48

2021年2月3日
Type-C
初登場1位 売上26.7万枚
初登場22位 売上0.03万DL(Special Edition)

1年1ヵ月ぶりのシングル。
松井珠理奈の卒業シングル。

A,B,C,劇場盤の4種でC/Wが異なる、A,B,CのDVD2曲目と特典映像が異なる。
A,B,Cには初回盤、通常盤、セブンネット限定盤の3種が存在。収録内容は同じだが、初回盤は生写真とスペシャル映像視聴シリアルコード封入通常盤は封入特典なし、セブンネット限定盤は『未来は少女たちの手の中』SKE48 28thシングル カップリング収録「ティーンズユニット」メンバー投票企画のシリアルナンバー付投票券封入。初回と通常ではジャケ写が異なるが、通常とセブンネット限定盤のジャケ写は同じもの。セブンネット限定盤は通常盤に投票券が付属したのみ(あと品番が違う)となる。

前作まではCD3曲入りだったが今作ではSKE48にも48省エネ制作の波が押し寄せ2曲入り(C/W1曲のみ)と縮小し、さらにType-Dも削除されたため、全タイプ合わせて7曲から5曲へ削減となった。

DVDのMV制作は削減されずにC/WのMVがそれぞれ制作された(MV制作のない共通C/Wが無くなっただけという扱い)。

Type-Aには松井珠理奈本人作詞の卒業ソロ曲「Memories~いつの日か会えるまで~」、DVDはそのMVと「松井珠理奈 12年の軌跡 2008年-2020年」を収録。

Type-Bには松井珠理奈がメンバーとしては参加していないが作詞プロデュースを担当したユニットBlack Pearl「Change Your World」、DVDにはそのMVと「Black Pearl「Change Your World」 Music Video Documentary&SKE48 劇場デビュー12周年特別LIVE」を収録。

Type-Cは本稿で取り上げる。Type-Cを選択した理由は松井珠理奈に関心が無かったため。

劇場盤はカミングフレーバー「音の割れたチャイム」収録。カミングフレーバーは前作では共通C/W枠だったが今作では劇場盤のみとなった。

1.恋落ちフラグ

相川暖花、青海ひな乃、青木詩織、青木莉樺、赤堀君江、浅井裕華、荒井優希、荒野姫楓、五十嵐早香、池田楓、石川花音、石黒友月、石塚美月、井田玲音名、伊藤実希、井上瑠夏、入内嶋涼、江籠裕奈、太田彩夏、大谷悠妃、大場美奈、岡本彩夏、加藤結、鎌田菜月、上村亜柚香、川嶋美晴、北川愛乃、北野瑠華、鬼頭未来、熊崎晴香、倉島杏実、斉藤真木子、坂本真凛、佐藤佳穂、澤田奏音、末永桜花、菅原茉椰、杉山愛佳、杉山歩南、鈴木愛菜、鈴木恋奈、須田亜香里、惣田紗莉渚、髙畑結希、竹内彩姫、竹内ななみ、田辺美月、谷真理佳、都築里佳、中坂美祐、中野愛理、仲村和泉、西井美桜、西満里奈、野島樺乃、野村実代、林美澪、日高優月、平田詩奈、平野百菜、深井ねがい、福士奈央、藤本冬香、古畑奈和、松井珠理奈、松本慈子、水野愛理、山内鈴蘭

研究生まで全メンバー参加。ただし秋の発売時点で既に卒業を発表していた片岡成美、白井琴望、白井友紀乃は不参加。2020年3月で卒業するはずだったが新コロ延期で保留になっている高柳明音も不参加。またシングル掲載のメンバーは12/15時点とされており、12/20に12/31年内で辞めると急に発表した研究生の加藤結は参加はしているが発売時点で卒業から1ヶ月以上経過していた。

松井珠理奈の最後という事なのでカッコいいダンス系で来るかと思ったら初期を思わせるような直球ストレートな元気なアイドルナンバー。最もSKE48っぽいと感じるような曲でアイドルとしての有終の美を飾らせようという事で、まあなんていうかどこまでもSKEっぽい感じ。曲自体の勢いは初期の「バンザイVenus」「オキドキ」「アイシテラブル!」ほどではないんだけど、ノリのいい感じや元気な感じのガヤが入ってきたリするところがSKEっぽいというか。
★★★☆☆

Type-Cのみ
2.あの頃のロッカー(Passion For You選抜)

青木詩織、荒井優希、井田玲音名、江籠裕奈、太田彩夏、鎌田菜月、北川愛乃、北野瑠華、熊崎晴香、坂本真凛、佐藤佳穂、白井琴望、菅原茉椰、野島樺乃、竹内彩姫、日高優月

1/31付で卒業していて、全員参加の表題曲にも不参加だった白井琴望はこの曲のみ参加していて最終参加楽曲となっている。表題曲選抜には1度も入れなかったようだがこのPassion For You 選抜では常連だったようなのでここで有終の美といったところか。
センターは荒井優希。特にこれといった特徴はないが普通にいい曲なアイドルポップナンバー。本編の歌詞も特に関係ないのに曲間の掛け声で”SKE”と連呼しているのが謎。別にテーマ的な曲でもないのに。
★★★☆☆

DVD

1.恋落ちフラグ Music Video

ナゴヤドームでの全員ダンスと、メンバーを全部で6分割して6か所での全く異なる衣装でのダンスシーンで構成。基本的にほぼ全部ダンスシーン。活動後期の松井珠理奈は若い頃から大人っぽかったが、大人っぽくなりすぎて早い段階で30代にすら見える貫禄になってしまい、正直絶望的なまでに制服風衣装が似合ってなかったが、今作でも全体シーンよりも分割ダンスシーンでのストリート系のカッコいい衣装の方が似合っていてカッコいい。アイドル風の衣装は他のチームで見れるのでバランスも良い。

以下Type-Cのみ
2.あの頃のロッカー Music Video

センターの荒井優希は初センターだと思うけど初センターにしてはベテラン感というか貫禄が凄い。比較的背が高いせいだろうか。サイバー風空間とマネキン回転風映像とダンスシーンで構成。

3.SKE48 27th Single「恋落ちフラグ」 Music Video Documentary

1時間以上の撮影ドキュメント。丁寧すぎて長すぎなので安定の早送りしながら飛ばし見。なんか松井珠理奈がMVの6分割の場面で振付師に最初に提示されたダンスが簡単すぎたのかもっとやれる、このメンバーならもっとできるなどと1人独断で突っ走って勝手に振付師に意見して、熱意を受けた振付師が受諾して振付を変更してしまうなんていうシーンも収録されていたが…。

松井珠理奈に関しては当初からあまり関心を持てないメンバーではあったがやはり例の世界1位(「(HKT宮脇に注意したら)さくらたんは出られなくなっちゃいました」事件)の辺りで実態と剥離した考え方が露呈して決定打になって明確になんか違うな~って感じになってしまった。当初からAKBを越えるだとかSKEは体育会系だとかさらにドラマでプロレスをやらせたら1人異様にプロレスの世界観にドハマりしてしまったようでさらに好戦的になってしまった。平手とは違う方向での制御不能のモンスターになってしまったというか。裏を考えるともっとかもしれない。「貴方のためを思って言っている」「グループのためを思って言っている」という正義で根性論押し付けてくる奴が正直1番性質悪い。

それでもまあ世界総選挙で世界的なボロを出すまではまだ戦いを挑むような姿勢が売りではあったけど、AKB48事実上のJPN化に伴って越えるも何もなくなってからもこれを言い続けてメンバーにも共有するように働きかけ続けたのは軋轢を生んでいたように思う。実際に先に辞めていった若きセンター陣が多かったのもSKE48の特徴だったが、明確に松井珠理奈の押し付け的な姿勢を揶揄するような事を示唆するコメントを残して去っていった者(宮前杏実)もいた。卒業する段階に至ってまでまだAKBを越える発言をするなど考えを改められなかったのはやはり老害的立ち位置になってきていたようにも思う。AKB48が事実上48全グループの常時オールスター選抜状態になっている以上、各姉妹グループは枝葉の関係以上には構造上なれない。坂道グループはAKB最大の失敗失速原因であるこの点を改善してそれぞれのグループを独立した存在として扱ったからこそ事実上越える事を達成できたわけで、越えたければ松井珠理奈はAKB48選抜は断ってSKE48はSKE48で完全独立する覚悟を示すとか常時オールスターに異議を唱えるくらいの戦い方をすべきで、それが出来ずにシステムに迎合したのであればAKB越える発言を仲間に押しつけるのはダメだろう。現実にそぐわないし他のメンバーと目指すものが違うのだからAKB越えるだの敵は坂道だのメンバーと共有することは不可能で矛盾と軋轢しか生まれない。最後までそれに気づかなかったのかと割と唖然とするインタビュー記事だった。そしてその後公開された年長組インタビューも珠理奈アゲのお局様集団でタチが悪すぎる。松井珠理奈は今後も関わりたいとかプロデュースしたいとか言ってるけど、たまに来て意味不明な説教して押しつけて帰っていく物凄く迷惑なOGオバサンになりそうで未来のメンバーが心配。

モバイルバージョンを終了