2017年8月9日
先行配信
9月20日発売のアルバム『北極星』からの先行配信。
アルバムはレンタルになりそうなので、せめて先行配信には直接投資。
1.北極星
昨年3月のアルバム『日日是好日』がかなり明るく開放的な作風で、レミオロメン休止後ソロで方向性を見失って作品リリースが滞っていたところからの復活を果たした印象だったが、今回はある意味ではイメージ通りの暗めのミディアムナンバー。
どうも藤巻亮太という人は根があまり明るくないのか、レミオロメン時代も小林武史の力を借りて明るく突き抜けてブレイクした『HORIZON』の反動で暗黒な作風に陥り、再び開放感を得るのに数年を費やした事があった。レミオロメンはどうも3人の志向がまとまらなくなって活動できなくなってしまったように感じていたが、そうなって再び長いトンネルへ…。『日日是好日』でそこを抜け出たと思ったんだけど、今作は何だか明るくない。暗黒というほど暗くは無い。むしろ言葉は前向きなものが並んでいる。決して後ろ向きではない。
過去形のラブソングの形を取りながらも何だかこれは今はもう戻らない過去となっているレミオロメンへの思いを歌っているのではないか?とも思えるところがある。そう感じるせいなのか何だか妙に引き込まれる。この曲自体が山梨に帰郷し、地元の公民館を借りて地元の風景に触れながら書き上げた原点回帰的な楽曲だという話もあるだけに余計に。こうして作った曲を原点回帰というのはレミオロメンが山梨で神社を借りて3人でひたすら練習に明け暮れた時代があり、今回はその頃のような事を1人で行ったためと思われる。
こういう繊細な思いを歌った曲ってなんだか妙に響く。アルバム全体がどういうものになるのかは分からないが楽しみだ。
★★★★☆