2017年4月5日
初登場1位 売上80.8万枚
全種(Type-A,B,C,D,通常盤)
前3作よりも1種増加。2曲が共通、3曲目が全て異なる。
Type A~DのDVDは「不協和音」MVのみ共通。C/W曲のMV1曲と個人PV(ひらがなは2~3名セット)を収録。
配信では恒例の「Special Edition」とした全曲(カラオケ無し)セットで発売されている。
1.不協和音
「サイレントマジョリティー」から1年、そのままパブリックイメージを踏襲したようなシリアスなダンスナンバー。よりパワーアップして鋭さを増した感じはあるけど、それが「サイレントマジョリティー」よりもよく聞こえるとか越えたと感じるかはまた別の話。
ピーヤッピーヤッピーヤヤ♪と鳴り続けるシンセの音が耳障りなのはタイトルにひっかけているのだろうか。なんか早口でブツブツ言っているだけでメロディアスさに欠けるサビメロよりもそのサビの裏でも延々鳴ってるピーヤッピーヤッピーヤヤ♪の方がインパクトがあると思う。
「僕は嫌だ」のセリフは1番と最後が平手、2番だけ長濱ねるとなっているが、ねるの声がけっこうホンワカしすぎているので曲調からはかなり浮いており賛否両論ありそうだけど、何度か聞いていたらこのシリアスさの中でのこの声というところに味があるような気はしてきた。
★★★☆☆
2.W-KEYAKIZAKAの詩
石森虹花、今泉佑唯、上村莉菜、尾関梨香、織田奈那、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、佐藤詩織、志田愛佳、菅井友香、鈴本美愉、長沢菜々香、土生瑞穂、原田葵、平手友梨奈、守屋茜、米谷奈々未、渡辺梨加、渡邉理佐、井口眞緒、潮紗理菜、柿崎芽実、影山優佳、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈、高本彩花、長濱ねる、東村芽依
兼任している長濱ねる以外は共演したことが無かった欅坂46とけやき坂46が全員参加した初の楽曲。パブリックイメージの欅坂46とは全く異なるポップで明るい曲で、Wというよりはけやき坂46の雰囲気に近い印象。けーやきざかーけーやきざかー♪の繰り返しは印象に残るし、グループのテーマ曲としてパブリックイメージと異なる本来の等身大っぽい曲を持ってきたところには深みがあるかも。なんとなく表題曲イメージだけで実際にCD手に取るとこういうのもあるのかという新鮮な驚きをもたらす効果はありそう。今作全体的に悪くは無いがあまり印象に残らない曲が多かったが、今作の中ではこの曲が1番かな…。
★★★★☆
Type-Aのみ
3.微笑みが悲しい
平手友梨奈、長濱ねる
前作C/Wでてちねるゆいちゃんず名義はあったが、この2人だけというのは初。ふんわりしたミディアムナンバー。「サイレントマジョリティー」イメージと違う平手の普通の新高校生っぽさを見せた感じだろうか。普通にいい曲だがあまり印象には残らない。
★★★☆☆
Type-Bのみ
3.チューニング
今泉佑唯、小林由依
1st、2nd以来(3rdではてちねると合同名義だった)。1曲目はそうでもなかったが前作で昭和歌謡、昭和フォークという方向性が固まったのか、AKB48の「翼はいらない」の雰囲気を継承したような昭和のフォーク風ナンバー。懐かしくもほのかに新しさも感じられる。メンバー世代には1周回って新鮮に聞こえるのか、なんかもっと違う曲歌いたい…と思うのかどうなんだろうか。
★★★★☆
Type-Cのみ
3.割れたスマホ
志田愛佳、菅井友香、守屋茜、渡辺梨加、渡邉理佐
なんだか良く分からないユニット名がついた比較的お姉さん系イメージのメンバーによる楽曲。レトロな歌謡ナンバー。大人っぽさというか場末感が漂いソロパートも多いが、特に目を引くような歌唱力の持ち主はいないようで全員ヘロヘロ。正直48、46で歌唱力があってもたいてい選抜外になるのがオチとはいえ、1人くらいカッコいい歌唱を聞かせられるメンバーがいても…。
★★★☆☆
Type-Dのみ
3.僕たちは付き合っている
井口眞緒、潮紗理菜、柿崎芽実、影山優佳、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈、高本彩花、長濱ねる、東村芽依
平手をセンターに置く欅坂46と真逆で長濱ねるをセンターにしての初々しいアイドルポップナンバー。48系のフレッシュ系のチームやグループでもありがちな曲調で、それこそ発足時期が近い乃木坂46の3期生との区別をどうつけていくのかっていう感じになってきそう。
★★★★☆
通常盤のみ
3.エキセントリック
表題曲と同じ欅坂46全員による楽曲。ラップのような語りのような独特の雰囲気が炸裂するシリアスナンバー。後にドラマ『残酷な観客達』主題歌になると発表されたが、A面には少し弱い感じ。しかしパブリックイメージ(サイレントマジョリティー)の欅坂46のイメージからは大きく逸れないようならしい曲。
★★★☆☆
DVD
1.不協和音
巨大倉庫の外をなんか戦隊モノか?というようなすさまじいカッコつけポーズ&ダンスで移動していくというカッコいいのかシュールなのかよく分からない映像。切り替えが激しく基本的に「サイレントマジョリティー」での笑わないマジトーンのイメージを踏襲。世間一般にはこのイメージを印象付けておくということなんだろうか。
以下Type-Aのみ
2.W-KEYAKIZAKAの詩
土手を遠景からひたすら横スクロールで取った移動型映像。メンバーが次々表れて寸劇っぽかったりダンスしたりしている。何も考えずに見ていると遠すぎる上にほとんど横向きなのでどれがどのメンバーなのかさっぱり分からないが、実はこの1年間の欅坂とけやき坂のヒストリーを含んでいるらしい。最初に出てくるのが平手、そこに1stの前列メンバーが合流し、「サイレントマジョリティー」の振付をやったり、バス停(「乗り遅れたバス」)から長濱ねるが入りにくそうに登場してきたり、それを引っ張りだすのが米さんだったり、けやき坂も合流した後には欅坂は前作「二人セゾン」、けやき坂は「誰よりも高く跳べ!」を踊っていたり…と仕込んであるメタネタは数知れず。
一方スケジュールの都合でけやき坂46の高瀬愛奈だけ不参加だったため、それを後で知った秋元康の働きかけで改めて今作のMVを作り直すと発売後に発表された。「不協和音」が秋元康が巨大になりすぎた組織に対して自身の意見も目も行き届かなくなってきていてそのスタッフとの不和を歌詞に託したのではないか?みたいな説が一部で出たけど、その説を強調するような顛末だった。
3.石森虹花、4.上村莉菜、5.小林由依、6.原田葵、7.長濱ねる、8.柿崎芽実・佐々木美玲、9.高瀬愛奈・東村芽依
個人PV。けやき坂46メンバーはペア、もしくは3人でまとめてラスト配置。長濱ねるは兼任なので前2作同様に単独で登場するが、五十音順ではなく、漢字欅メンバーの後、そしてひらがなの前という扱い。
クリエイター系が減り、メンバーの個性やキャラクターを生かした試み、ある程度設定を固めても大丈夫という判断からかショートドラマ風…など乃木坂46がそうだったように回を追うごとに見やすいものが増えてきた。
世にも奇妙系なショートドラマに挑んだ原田葵は高校生なのに小学生みたいな雰囲気がネタにされがちだったがいつの間にかけっこう大人っぽさと子供っぽさが同居した雰囲気になってきてこれはもしかして後々大化けするのでは。
以下Type-Bのみ
2.チューニング
1973年が舞台で、喫茶店を経営しながらフォークデュオとして活動している2人が突如現代へタイムスリップ。文化の違いに一通り驚いたりと、未来ネタあるあるを繰り広げるが特にきっかけも無いままに角を曲がったら元の時代に戻るというのは若干肩透かし。突如世界が未来化したきっかけも戻ったきっかけも良く分からいというのは一体…。店の客などがそのまま未来化してたので、未来へ飛んだというより未来化したっていうほうが自然か。
3.今泉佑唯、4.尾関梨香、5.齋藤冬優花、6.守屋茜、7.渡辺梨加、8.齊藤京子・高本彩花
今作発表後体調不良で休業になってしまった今泉だが今作では特に疲れている様子は見られない。齋藤冬優花だけ何故か前作のミニ四駆ドラマの続編になっているので前作を見ていないと面白さが半減する。しかし既にかなりグダッており、続けられるほど設定残ってない気が…。
守屋茜は表情や動きはいいのに早口独白ナレーションの喋りがけっこう残念な感じ。
渡辺梨加は自身のキャラクターに対するメタ的な内容になっていて監督が相当深く渡辺梨加のこれまでの番組での行動や言動、ブログの更新頻度などを分かってなければやれそうにない内容。去年のドラマでも最後に大役を果たしたが、演技させると覚えは悪いのかもしれないけどカッチリハマればちゃんとできる人なんだと思う。
以下Type-Cのみ
2.割れたスマホ
制服姿のダンスシーンと大人っぽい格好のイメージシーンで構成されているがダンスにしても大人っぽい動きが目立ち、全体にアダルティーなムードが漂う。やはりこれでもう少しカッコいい歌声の持ち主がいれば…。
3.小池美波、4.佐藤詩織、5.志田愛佳、6.土生瑞穂、7.渡邉理佐、8.潮紗理菜・加藤史帆・佐々木久美
小池美波はなんか西野七瀬ばりの人気にそのうちなりそう。
以下Type-Dのみ
2.僕たちは付き合っている
学校を舞台にした内容だが、規律の厳しい女子校で生徒たちが深夜に職員室に忍び込んで電飾で飾り付けてダンスする…というよく分からない内容。色々裏設定はありそうだが良く分からない。
3.織田奈那、4.菅井友香、5.鈴本美愉、6.長沢菜々香、7.平手友梨奈、8.米谷奈々未、9.井口眞緒・影山優佳
平手友梨奈という素材はクリエイター魂が刺激されるのか、なんだか意味不明な内容ばかり続くなぁ…。