恋に堕ちたら/REBECCA

MOMA-BD

7年前

2017年11月1日
初登場11位　売上0.88万枚

90年活動休止、そのまま91年解散していたが、今回は2000年の一時再結成以来の新曲。
現役時代のソニー、00年のワーナー系列を経て、今作ではユニバーサルへ移籍した。

新曲1曲(とそのInstrumental)を収録したシングルCD+8月に日本武道館で行われたツアーFINALの音源を全曲収録した2枚組ライブCD。
初回盤はさらにMV収録のDVD付。

ライブCDが必ず付属する仕様だが、ライブアルバムにおまけで新曲がつくという形式ではなく、あくまでシングルにライブCDが付属するという形式を取っているため、シングル作品として扱われた。

なお日本武道館でのライブは8月31日、9月1日の2日間行われたがどちらの音源を使用しているかは明記されていない。

発売直前になって、ライブCDの内容はそのまま12月に映像作品として発売されることが発表されたが、こちらもどちらの映像化なのかは明言されていない。

DISC 1
1.恋に堕ちたら

作曲が土橋ではなく、REBECCA名義になっているのは初めてのような…。00年の再結成時はあまりREBECCAらしくない上に、何で再結成したのかも分からないままにフェードアウトしてしまったので、今回の方が今のREBECCAらしいポップロックでキャッチーなナンバー。もちろんあのころの勢いのままなんて不可能だし、少し前のTVのドキュメントでNOKKOはこんなタイミングでの新曲なんて“最悪”だと自嘲気味に語っていたが、これがなかなかいい仕上がり。時代性の強いキーボードサウンドが引っ込み、全体にどっしりとした存在感がある。ライブで聞いた時も好感触だったが音源でもその好感触そのまま。継続的な新作制作になる感じは無さそうだが(そもそも2015年に再結成して2016年何もなかったのでまたフェードアウトかと思ってたし…)、今のREBECCAでアルバム1枚作ってもけっこういいアルバムが作れるんじゃないかと思えた。
★★★★☆

DISC 2,3
REBECCA LIVE TOUR 2017 at日本武道館

[colored_box color=”green” corner=”r”]DISC 2
1.MOTOR DRIVE
2.76th Star
3.LONELY BUTTERFLY
4.LONDON BOY
5.Cotton Time
6.CHEAP HIPPIES
7.MOON
8.フレンズ
9.Maybe Tomorrow
10.光と影の誘惑(Instrumental)

DISC 3
1.恋に堕ちたら
2.Monotone Boy
3.真夏の雨
4.OLIVE
5.プライベイト・ヒロイン
6.ラブイズ Cash
7.HOT SPICE
8.ヴァージニティー
9.RASPBERRY DREAM

MC以外全曲収録したライブCD2枚組。2015年のライブでは現場ではかなり声が出ているように感じたが『SONGS』で一部放送されたものを見たら、全盛期とはけっこうかけ離れたあまり出し切れていない歌声で印象が全く違っていた。今回のライブも現場では前回以上に完璧に聞こえていたが、2015年の感じからして実際に音源として聞くとまた違うんだろうなと今回は最初から構えて聞いた。

そこを踏まえても確実に2015年よりはNOKKOの歌声はパワーアップしている。やはり現場での印象ほどではなく、さすがに当時のCDや当時のライブ音源と同じとは行かないが、それでも近いところまで戻していて、50歳越えてこれだけなら十分凄い。多少高音の伸びに当時のような余裕が無いという程度。これなら2015年の紅白始めTVでガッカリした人もあれよりはいいと100%思えるくらいではあると思う。

このライブは12月には映像化もされるが…、1度現場で見ているし、音源もここで全曲改めて聞けるので、映像作品の方は見なくていいかなとも思う。
★★★★☆

初回盤のみDISC 4 DVD
「恋に堕ちたら」Music Video

南沙良が主演。『世界の中心で、愛をさけぶ』で知られる行定勲が監督を担当。南沙良が現代の女子高生と母の女子高生時代の2役を演じていて、死んだ(?)らしき父の部屋で遺品(?)整理をしていた南沙良と母は、母の高校時代の写真を見つける。父を思い出した母は一時部屋を出て行ってしまうが南沙良はさらにREBECCAのカセットテープを発見して再生し、高校生当時の母と父が同じバンドで恋心を抱いていた様子が描かれる。

台詞が無いので良く分からないが、お互い恋心を抱いていたが、男の方は夢を叶えるために単身上京してしまうというシチュエーション(だけどその後結婚しているので遠距離で関係は続いていた)だったのだろうか。南沙良が「フレンズ」当時のNOKKOみたいな服装になっているほか、男の方はメンバーの高橋教之を思わせる眼鏡姿だったりと、当時のオマージュみたいな要素も盛りだくさん。当時の映像とかこないだのライブDVD以外はほぼ見たことないのでそこまでは分からないが、当時を知るほど色々懐かしい内容だと思う。最後は突如母に連れられて南沙良は先日の日本武道館公演の最前列にやってきてライブを楽しみ、その向こうには若き日の父の姿も…とちょっとメルヘンちっくになってしまうのでえ！？っていう感じはある。