新作シングル感想

サザンカ/SEKAI NO OWARI

サザンカ  完全生産限定盤 
2018年2月1日(配信)
2018年2月28日(CD)
初登場6位、最高2位 売上16.2万DL
初登場4位 売上3.7万枚

先に配信でリリースされ、10万枚を越えるDL数を記録した。CDは限定盤の紙ジャケットでリリースされ、こちらはInstrumentalが収録されている以外にC/Wも無い。

Saoriが産休に入っており、年末の歌番組は3人での出演を続けていたが(実際出産間近だったらしく詳細は伏せられたが1月4日になって「年の瀬に」出産していたと発表)、今作には普通にクレジットされており、作詞もFukaseとの共作で担当している。

1.サザンカ

NHK平昌オリンピック・平昌パラリンピックテーマ曲。Nコンに続いてオリンピックタイアップまで一気に獲得するとは…。夢を追う君へ優しく歌いかける優しいバラード。小林武史(と四家卯大)が参加しているが、ここ10数年続いているコバタケ臭とでも呼ぶべきあの感じが薄くて、あくまでSEKAI NO OWARIの新曲として聞ける非常に温かみのある楽曲で、Fukaseと神木隆之介が兄弟を演じたストーリー仕立てのMVも2人のマジで兄弟のようなそっくり具合も含めて感動的な仕上がり。楽曲としては普通に良曲

ただオリンピックタイアップとしてはこれはまったりしすぎていて全く印象に残らない。オリンピックも終わりが近づくころになってそういえばBGMでかかっているな…とようやく認識し始めたレベルで、NHKオリンピックタイアップが”オリンピックの曲”として耳に入るようになった96年の大黒摩季「「熱くなれ」以降最も”オリンピックの曲”としての印象が薄いままにオリンピックが終わったという状態になってしまった。いつもジャンプと他少々しか見てなかったけど、今回放送時間が優しかったので中継を見た時間としては過去最長だっただけに中継でかかっているのを聞いた回数も断トツ最多だったはずなのにこの印象の薄さなので相当だ。

正直メンバー全員アスリートとは対極のインドア派っぽいイメージだし、活動形態もあまり他者と交流を図らずに自分たちだけで完結させる活動方針をずっと取っていたし(ここのところは演奏のサポートメンバーも普通に起用するようにはなっているが、初期のもっとストレートなバンド風のサウンドだった頃はギターとピアノ以外打ち込みだった)、それゆえか選手を称えるとかそういう方向にも持っていけてない感じ。天邪鬼な部分も強そうなので王道の選手応援や選手を称えるみたいなのは作りたくなかった、持っていけなかったのではなくあえて持っていかなかった、選手に限らず幅広い夢を追う者の背中をそっと押してあげる曲にしたかった、という感じなんだろうとは思うけど、それにしたって4年に1度しか生じない特別なタイアップ、オリンピックをもう少し意識してほしかったのが正直なところ。オリンピックタイアップとしては正直★★☆☆☆
★★★★☆

SEKAI NO OWARI
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