新作シングル感想

It’s my life/PINEAPPLE /V6

2020年9月23日
初登場1位 売上12.1万枚

1年3ヶ月ぶりの新作。

ジャニーズ史上初めて活動を止めずに毎年リリースし続けたまま25周年を迎える事となり、“勤続25年の男達”がキャッチとして大々的に使用された。ブックレットのメンバー表記でも“勤続25年 V6 is…”と書かれている。

なお先輩グループは少年隊は存続年数はトップでメンバー変動も無いが活動が止まっていて毎年の新作リリースも25周年より前に止まっていた。SMAPは途中で1人脱退&「世界に一つだけの花」後遺症で04年にSMAPとしての新曲を出せずソロ作のみで連続リリースは途切れながらも24周年までは活動していたが25周年の年に解散騒動の後に解散、TOKIOは不動メンバー&毎年リリースでV6の1年先を行っていたが、山口事件による山口脱退&音楽活動停止となったためやはり記録は途切れ、結果V6がトップとなった。過去3組とも24周年で停止状態となっていたが、鬼門の24周年も突破しての快挙となる。

初回盤Aは「It’s my life」MV、メイキングを収録したDVD付。
初回盤Bは「PINEAPPLE」MV、「以心伝心!爆弾処理6」、「6×25必笑振り返り座談会」を収録したDVD付。
通常盤はC/W2曲追加収録。

6作連続両A面、3作連続のDVDサイズのトールケース仕様。

1.It’s my life

恒例の井ノ原主演ドラマ『特捜9 season 3』主題歌。『9係』時代、10周年を越えた06年から毎年続いたこのドラマタイアップで最低1年1作はシングルが出続けての勤続25年に繋がったとも言えるし、もしこれが無かったらどこかで止まっていたかもしれない重要なタイアップは今年も継続した。

作詞は宮田“レフティ”リョウ、作編曲はRadical Hardcore Clique。イトヲカシが休止状態(放置)になって数年経つが、メンバー2人ともソロで活動しているようだ。まさか宮田“レフティ”リョウが作詞だけで唐突に出てくるとは…。

近年最早明るく前向きな王道ポップとエレクトロな世界最先端系デジタルダンスナンバーの2軸が確立しているが、今回も期待通りの王道ポップ。V6は少し違う方向に行っても最終的には戻ってくるので明るく前向きなポップソングというアイドルの王道を長く守り続けている印象がある。これぞV6な1曲。
★★★★☆

2.PINEAPPLE

作詞:土岐麻子、作曲:P3AK・Andy Love、編曲:P3AK。2軸のもう1つであるクールなデジタル系ダンスナンバー。大人っぽくカッコいい曲ではあるが、あまり好みではない路線。それでもこれだけにならずにポップな曲と並べることでこういうのもありだと思える。
★★★☆☆

以下通常盤のみ
3.ただこのまま

作詞:星野純一・Lunae、作曲:浪岡真太郎、編曲:Penthouse。ピアノメインのアコースティックなバンド風の少しオシャレな感じの1曲。バキバキに攻めるのではなく落ち着いた大人の味わいに勤続25年の深みが見える1曲。
★★★☆☆

4.夢のつづき

作詞作曲:鈴木圭介、編曲:フラワーカンパニーズというフラワーカンパニーズによる完パケ提供曲。普段の作風は知らないがかなりそれっぽい感じのロックバンドサウンドになっていて、フラカンの世界の中で歌うV6という感じになっていると思われる。これもどっしりとした雰囲気が良い。フラカンメンバーは69年生まれなので71年、72年生まれの坂本・長野とはそこまで変わらない同世代でもあり、重ねた年月を感じさせる歌詞もハマっている。
★★★☆☆

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