BOYS and

No タイトル 作詞 作曲 備考
1 State of love 松岡充 豊田和貴 3rdアルバム『Kiss the Future』収録曲 セルフカバー
2 Like forever 松岡充 都啓一 1stアルバム『BOYS』収録曲 セルフカバー(2度目)
3 あなたが毎日直面している 世界の憂鬱 松岡充 松岡充 2023/10/10配信シングル
4 Secret Lover's Night 松岡充 松岡充 1stアルバム『BOYS』収録曲 セルフカバー
5 Kissing blue memories 松岡充 都啓一 1stアルバム『BOYS』収録曲 セルフカバー
6 Believe 松岡充 豊田和貴 3rdシングル セルフカバー
7 I & I Wish 松岡充 松岡充 新曲

リリースデータ

2024年10月23日 初登場9位 売上0.6万枚 TOY'S FACTORY

メンバー

Vocal 松岡充
Guitar 豊田和貴
Bass 黒柳能生
Drums 赤松芳朋
Keyboards 都啓一

SOPHIA14thアルバム。ミニアルバムとしては4作目。1995年デビュー、2013年に活動休止。2022年に活動を再開していたがライブ中心の活動で新作は2023年に「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」を配信していたのみだった。休止後の20周年時にリリースしたベストアルバム『20th ANNIVERSARY BEST』3作以来のアルバムデビュー作である『BOYS』を踏襲したデザイン、構成となっており、写真も当時の構図を再現している。SEを除く『BOYS』5曲から3曲近い時期の初期楽曲2曲セルフカバー5曲、前年配信の「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」と新曲「I & I Wish」を収録。「Like forever」は2010年の『15』に続いて2度目のセルフカバーとなる。

初回盤1995年にVHSでリリースされたっきりDVD化されていなかった映像作品『blue on blue』(「Eternal Flame」、「KURU KURU」+Private in Rome)をDVD化して収録。
通常盤はCDのみ。
発売するまで伏せられていたが、初回盤及び通常盤初回仕様2枚分の厚みのスリーブケースに今作と空白の1枚分のスリーブが封入されており、そのスリーブに来春『GIRLS and』発売告知と『GIRLS and』を収納可能である事が記載されている。発売日に公式サイトでも『GIRLS and』発売が告知された。

SOPHIA休止直後から松岡、豊田、赤松が新バンド"MICHAEL"を結成し、赤松が翌年脱退。『20th ANNIVERSARY BEST』の対談ライナーノーツには松岡と豊田の2人だけが参加していた。そのまま9年が経過した2022年にMICHAELの活動休止公演にてSOPHIAの活動再開を発表。2022年10月11日に休止前最後となった日本武道館で復活ライブを開催、翌2023年年明けには大阪城ホールでも復活ライブを行った。2023年はさらに単発での東京ガーデンシアター公演、1999〜2005年にかけて開催していた大規模ライブ「獅子に翼」の第5弾を開催して、復活後初の新曲「あなたが毎日直面している 世界の憂鬱」を配信。この際にデビューから2003年まで在籍していたTOY'S FACTORYに話を持ち掛けて再契約した事と今作の制作を予告した。

2013年休止直後の松岡は20周年をメドにしたSOPHIAの早い復活をもくろんでいるような発言を繰り返していたが、メンバーとの溝が深まっている事が伺え、結局松岡の元に一貫して残ったのは豊田和貴1人だけとなり、徐々に発言もトーンダウンしていき、復活は絶望視されていた。改めて松岡が動いてメンバー全員と向き合って活動再開に至ったとされているが、時が解決したようだ。

今作に関しては選曲はあえてスタッフサイドに任せたとされているが、デビュー作からもう1度始めるという原点回帰的な意味合いがあるようだ。ただ『BOYS』と選曲された近い時期の楽曲はコアファン以外にはあまり知られておらず、シングルである「Believe」もインディーズ時代の代表作ではあったものの、ブレイクの兆しを見せたのはその次の「little cloud」であり、続く「街」でブレイクしてヒット曲を連発したので、この時期は後追いだとどうしても"初期"の一括りになってしまい、影が薄いというかどうにも飛躍前の印象だし個人的にも思い入れがあまりない。バンド復活、また5人が一緒に音を鳴らしているというのを基本的には喜ぶべき1作といった感じ。

セルフカバーは「Like forever」のみ『15』で1度やっているが、『15』の時はかなり大胆改変した曲も多く、「Like forever」もその1つだったのでそれに比べると今回はアレンジ変更の度合いにはある程度の幅はあるものの、原点回帰の方向性に沿ったストレートなセルフカバーになっていて違和感はなく、確かにSOPHIAが戻ってきた事を感じられる。全体には都啓一の担当領域と思われるキーボード、シンセ、ピアノサウンドの存在感が当時の音源よりも増しているような…。というか当時はロックな感じでギターベースドラムを前に出すとどうしてもキーボードはキメの部分以外は埋もれがちになってしまっていたが、今作の場合はキーボードが埋もれずにメンバー5人が程よいバランスで音を奏でていて、これまで以上に5人揃って一体感のあるバンドサウンドを鳴らしている印象でもあった。

B0DCB8ZXF8初回盤DVD付  B0DCBC2TQW通常盤 

印象度★★★☆☆

2024.12.1更新

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