放浪隼純情双六 Live 2000-2003(再発盤)
No | タイトル | 備考 |
双六篇 | ||
1 | オープニングSE『宇宙虫』(9thアルバム『ハヤブサ』収録曲) | |
2 | ローテク・ロマンティカ | 10thアルバム『三日月ロック』収録曲 |
3 | 今 | 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲 |
4 | エスカルゴ | 10thアルバム『三日月ロック』収録曲 |
5 | 青い車 | 9thシングル |
6 | 8823 | 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲 |
7 | 海を見に行こう | 10thアルバム『三日月ロック』収録曲 |
8 | 冷たい頬 | 18thシングル |
9 | ハネモノ | 26thシングル |
10 | 僕の天使マリ | 3rdアルバム『惑星のかけら』収録曲 |
11 | ヒバリのこころ | 1stシングル |
12 | メモリーズ・カスタム | 9thアルバム『ハヤブサ』収録Ver. 22ndシングル |
13 | ガーベラ | 25thシングル『さわって・変わって』C/W、10thアルバム『三日月ロック』収録曲 |
14 | ミカンズのテーマ | 10thアルバム『三日月ロック』収録曲 |
15 | 俺のすべて | 11thシングルC/W |
16 | けもの道 | 10thアルバム『三日月ロック』収録曲 |
17 | 遥か | 23rdシングル |
18 | 夜を駆ける | 10thアルバム『三日月ロック』収録曲 |
2,4,10,12,18=2003/01/23 at NHKホール(双六2002-2003) 5,9,13,17=2003/05/16 at 川口リリア・メインホール((双六2002-2003) |
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放浪隼純情篇 | ||
1 | オフショット@ | ツアー先各地でのそれぞれの風景… サウンドチェック、リハーサル、本番、お客さん入場、 グッズ売り場、ツアートラック、他 2001/5/17“隼2001”東京・渋谷公会堂… 本番前、メンバー楽屋からステージへの巻 |
2 | 放浪カモメはどこまでも | 22ndシングル両A面曲 |
3 | オフショットA | 2001/12/8“純情2001”at大阪・Zepp
Osaka… Dr.ア山、影アナをするの巻 |
4 | ウサギのバイク | 2ndアルバム『名前をつけてやる』収録曲 |
5 | オフショットB | “放浪2000”Gt.三輪、椅子で廊下を疾走の巻 “放浪2000”倉敷の駐車場でピッチャー・崎山の巻 “隼2001”Vo.草野&Dr.崎山、パターを練習の巻 “隼2001”Ba.田村、本番前「そんなバナナ」の巻 “純情2001”Dr.崎山、K8L(環八ハラヴァーズ)roomにて素振りの巻 “双六2002-2003”Gt.三輪、顔出しの巻 |
6 | 海とピンク | 1stアルバム『スピッツ』収録曲 |
7 | ホタル | 21stシングル |
8 | オフショットC | 2001/3/24“隼2001”小樽市民会館… ステージでデビュー十周年ケーキイベント行われるの巻 |
9 | スカーレット | 15thシングル |
10 | いろは | 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲 |
11 | オフショットD | “隼2001”ツアーパンフレット
尾道・倉敷ロケ “隼2001”夜のバス移動、サービスエリアの大雪の巻 |
12 | 俺のすべて | 11thシングルC/W |
13 | オフショットE | “双六2002-2003”ツアーパンフレット USAヨセミテ国立公園ロケの巻 |
14 | 空も飛べるはず | 8thシングル |
2,4,7,9,12=2001/05/17 at
渋谷公会堂(隼2001) 10=2001/11/28 at 渋谷公会堂(純情2001) 6.14=2000/9/23 at 赤坂BLITZ(放浪2000) |
all tracks written by 草野正宗、arranged and performd by スピッツ&クジヒロコ
リリースデータ
2003年12月17日(限定盤) 2013年12月18日(再発盤) |
不明 初登場6位(総合12位) |
不明 売上0.6万枚 |
ユニバーサル |
メンバー
Vocals,Guitars | 草野マサムネ |
Guitars,Background Vocals | 三輪テツヤ |
Bass Guitar,Background Vocals | 田村明浩 |
Drums,Percussion,Background Vocals | 崎山龍男 |
support musician | |
Keyboards,Background Vocals | クジヒロコ |
スピッツ2ndライブDVD。VHS含めると4作目。10thアルバム『三日月ロック』発売後のツアー「双六2002-2003」から17曲を収録した双六篇、9thアルバム『ハヤブサ』発売後の「放浪2000」「隼2001」「純情2001」から8曲とオフショットを加えた放浪隼純情篇の2枚組DVDという構成だった。加えて100ページに及ぶ写真集付属のハードカバー&三方背ブックケース仕様の完全限定盤として発売。一瞬で売り切れ中古価格は万単位にまで高騰した。10年後の2013年にDVDを1枚にまとめ、特典を排除し、通常のCDケースと同じサイズにして廉価版として再発売された。写真集や豪華ケースは無くなったものの当時のツアーデータを記載した用紙は封入されている。詳しい経緯はこちらに記載されている。
双六篇の方が1本のライブのような形になっているのでじっくり曲だけを堪能できる。ミックスやマスタリングでの苦戦した時期から亀田誠治と出会い現在に通じるスピッツサウンドを確立した時期だけにライブの雰囲気も現在にも通じるところがある。とにかく『三日月ロック』の曲が多いのでこの時期の楽曲になじみがある事が前提ではあるけど、ライブならではのダイナミックさを感じられてなかなかいい出来。ただ後の定番曲となり、後のDVD/Blu-rayでも収録されている楽曲もだいぶあるので当時ほど王道を外したような選曲という気もしなかったりもする。
放浪隼純情篇はまだサウンド面での格闘の最中の時期なのでどことなくギラギラした雰囲気というか、当時世間に抱かれていたおとなしくてポップなバンドというイメージを覆してロックな姿をもっと見せたいという姿勢が強く出ているようにも思える。「俺のすべて」だけこちらにも収録されているが、この曲におけるベース田村の暴れまくりっぷりは必見。若い頃だけあって現在よりも暴れ方がすさまじい気がする。オフショットに関してはほとんどおまけ程度の収録時間なのでこちらは案外短く40分ちょっと。これならもう少し曲を入れてくれたの方が良かったのになとも思うが、スピッツのオフショット映像というのはかなり貴重なのも確かだ。
前作にあたる『ジャンボリー・デラックス LIVE CHRONICLE 1991-2000』と今作の時期があって『とげまる20102011』の初回盤の2005年のライブ、『JAMBOREE TOUR 2009』、『とげまる20102011』と繋がっていくわけなので、変革期になる今作の時期のライブというのは(2006〜2008がすっぽり抜けたままだが)スピッツにとってかなり重要な時期といえる。スピッツの歴史の中でも変革期を捉えた大きな意味がある作品だと思う。
なおさすがに元が2003年の商品だけに映像のクオリティはあまり高くない。オフショットこそ4:3だがそれ以外のライブ映像は額縁映像(上下左右が黒縁なので縮小された状態)のまま。これを拡大して見ると16インチのTVでさえかなり荒く見えるので画質面では他の作品のような綺麗さは期待しない方がいい。限定盤の方はさすがに再発により値が落ちることは予想されるが、再発盤は定価でも3000円ちょいとアルバム1枚程度の値段で買えてしまうので(ネットだと余裕で2000円台前半まで落ちる)、単純に映像だけ見たいのであれば再発盤を入手した方がいいと思う。写真集が見たいとかコレクター精神があるなら別だけど、VHS時代からDVDに切り替わった当時ならこれでも十分綺麗だったわけだけど、そこから10年後の映像美に慣れていると公式の説明文にある「Blu-rayでリリースする意味がクオリティ的にほとんどない」というのは納得できる。
印象度★★★★☆