JAMBOREE 3 "小さな生き物"

No タイトル 作詞 作曲 備考
1        
2 小さな生き物 草野正宗 草野正宗 14thアルバム『小さな生き物』収録曲
3 けもの道 草野正宗 草野正宗 10thアルバム『三日月ロック』収録曲
4 三日月ロック その3 草野正宗 草野正宗 28thシングル『スターゲイザー』C/W
5 潮騒ちゃん 草野正宗 草野正宗 14thアルバム『小さな生き物』収録曲
6 名前をつけてやる 草野正宗 草野正宗 2ndアルバム『名前をつけてやる』収録曲
7 スピカ 草野正宗 草野正宗 19thシングル両A面曲
8 オパビニア 草野正宗 草野正宗 14thアルバム『小さな生き物』収録曲
9 ロビンソン 草野正宗 草野正宗 11thシングル モノクロ加工/編集映像
10 ランプ 草野正宗 草野正宗 14thアルバム『小さな生き物』収録曲 ランプ以外モノクロ加工映像
11 さらさら 草野正宗 草野正宗 38thシングル
12 恋は夕暮れ 草野正宗 草野正宗 10thシングル『スパイダー』C/W(カット)
13 エンドロールには早すぎる 草野正宗 草野正宗 14thアルバム『小さな生き物』収録曲
14 りありてぃ 草野正宗 草野正宗 14thアルバム『小さな生き物』収録曲
15 君が思い出になる前に 草野正宗 草野正宗 7thシングル(カット)
16 Y 草野正宗 草野正宗 6thアルバム『ハチミツ』収録曲
17 未来コオロギ 草野正宗 草野正宗 14thアルバム『小さな生き物』収録曲
18 僕はきっと旅に出る 草野正宗 草野正宗 38thシングル両A面曲
19 野生のポルカ 草野正宗 草野正宗 14thアルバム『小さな生き物』収録曲
20 8823 草野正宗 草野正宗 9thアルバム『ハヤブサ』収録曲
21 エスカルゴ 草野正宗 草野正宗 10thアルバム『三日月ロック』収録曲
22 運命の人 草野正宗 草野正宗 17thシングル
23       アンコールでのMCの一部
24 大宮サンセット 草野正宗 草野正宗 24thシングル『夢追い虫』C/W

リリースデータ

2015年7月1日 音楽Blu-rayチャート初登場2位(総合5位)
音楽DVDチャート初登場3位(総合5位)
売上1.0万枚
売上0.93万枚(年間チャート時点)
ユニバーサル

メンバー

Vocal,Guitar 草野マサムネ
Guitar,Background Vocal 三輪テツヤ
Bass Guitar,Background Vocal 田村明浩
Drums,Background Vocal 崎山龍男
Support Musician
Keyboards,Background Vocal クジヒロコ

スピッツ7thライブ映像作品。DVD及びBlu-rayでの発売。ライブDVDは通算5作目、Blu-rayは2作目。2013年11月〜2014年5月まで53公演行われたツアー「SPITZ JAMBOREE TOUR 2013-2014 “小さな生き物”」の中から2014年2月18日の埼玉県大宮ソニックシティ公演の模様(2daysの2日目)を収録。本編は全曲、アンコールは3曲のうち2曲目の「大宮サンセット」のみが収録され、「スパイダー」「ヒバリのこころ」はカットされた。今作のタイトルが「3」となっているのは、96年と99年にリリースされた1st、2ndライブ映像作品が「1」「2」であり、その続編という扱い。「1」はVHS/LD、「2」はVHSのみだったが、01年に『ジャンボリー・デラックス LIVE CHRONICLE 1991-2000』としてエンディング映像がカットされたものの追加収録もされてまとめてDVD化されたため、現在「1」「2」はそれぞれ単独では発売されていない

何故現存しないビデオ時代の作品ナンバリングを16年ぶりに復活させたのかは謎だが(「1」と「2」がもう売ってないのにいきなり「3」とか出されたら後追いのファンが混乱するだろうに…)、今回は完全1形態のみで限定でも無ければ、前作や前々作のように初回特典映像やライブCDが付属するわけでもない。1つの公演のみを収録するという点では「1」「2」とは異なるものの、特典が無い1枚モノのライブ映像作品というのは「1」「2」以来であるということで「3」になったものと思われる。

ツアーの後には初の日本武道館公演を含む前々作、前作以来となる3度目のアリーナ公演(ツアー)も行っているが今回はそれらをスルーし、さらにツアーの中でも序盤でも終盤でも東京でも大阪でもなく、中盤頃の埼玉公演を1年半近く経過してから映像化したというのはなかなか珍しい。アンコールで披露された「大宮サンセット」は埼玉公演限定の曲であり、レアな曲だが今回がライブ映像での初映像化(前作のさいたまスーパーアリーナ公演でも披露されていたのにカットされていた)となる。この公演が特別だったのはそのくらいだ。

他の公演や前作までにない今作の魅力としてはやはり『小さな生き物』を引っ提げてのツアーだったので、初映像化となる楽曲が多く収録されている事。さらに意外な旧作が散りばめられているのも面白いところだが、逆に『スーベニア』〜『とげまる』の頃の曲が入っていないので、今後新作が出れば『小さな生き物』収録曲も今回きりだった…みたいなことになっていくことが十分に考えられ、今作が映像化された意味も増していく…かもしれない。

アンコール前に少し収録された以外はMCが徹底カットされ、淡々と楽曲だけが披露されていくシンプルな構成。何故か「ロビンソン」をPVのようにモノクロ加工した上に終盤まで音と映像が合っていないような加工がされていたり、続く「ランプ」もセット照明のランプの灯だけがカラーでそれ以外がモノクロのままになっているという映像加工がされているが演出はその程度。デビュー20年をとうに越えているにも関わらず古い曲でも変わらぬ安定のパフォーマンスを見せてくれるのは何気に凄い。「恋は夕暮れ」がブラス抜き(同期やキーボードでの代用なし)だったり、「運命の人」が『小さな生き物』の特典ライブ映像時のアレンジ(草野の弾き語りと打ち込みからスタートする)になっていたり、「大宮サンセット」がバンドバージョン(CDはドラムが入っていない)だったりはするけど違っていたのはほぼその程度じゃないだろうか。

これまでのライブ映像作品はその時々の記録やスペシャルな公演の映像化といった意味合いだったが、今作は今のスピッツのライブの魅力をほぼ楽曲のみで伝えるシンプルな映像作品。ライブから1年半近く経過しているので最新というほど最新でもないけど。意味合いがこれまでとやや異なるので地味といえば地味なんだけど、これからライブ映像作品の方にも手を出してみようかとか今度ライブ行ってみたいというリスナーは手を出しやすい作品だとは思う。ただ前作が2BD+2CDで8800円、前々作がDVD+2CDで7800円(いずれも当時の税込価格)に対して今作がBD6980円、DVD5980円。当然安くはなっているんだけど、むしろこれまでが随分サービス価格だったんだなという感じで特典なしの1枚モノライブ映像作品としては特段手に取りやすい設定でもない。『小さな生き物』のデラックス盤がCD+2BDで6890円だったわけだし、感覚的にはもう1000円くらい安くしても良かったような…。

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印象度★★★☆☆

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