Sugar Salt Pepper Green
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 知らない誰か | 片岡健太 | 片岡健太 | スタジオ音源未発売曲 |
2 | ユートピア | 片岡健太 | 片岡健太 | |
3 | 春風 | 片岡健太 | 黒田隼之介 | sumika 3rdシングル『Dress Farm #3』、1stアルバム『Familia』収録曲 リアレンジ |
4 | IN THE FLIGHT | 片岡健太 | 片岡健太 | |
5 | 浮世パスポート | 片岡健太 | 小川貴之 | |
6 | 知らない誰か(Instrumental) | 片岡健太 | Instrumental | |
7 | ユートピア(Instrumental) | 片岡健太 | Instrumental | |
8 | 春風(Instrumental) | 黒田隼之介 | Instrumental | |
9 | IN THE FLIGHT(Instrumental) | 片岡健太 | Instrumental | |
10 | 浮世パスポート(Instrumental) | 小川貴之 | Instrumental |
リリースデータ
2023年3月15日(アナログ盤・配信) | 初登場18位 | 売上0.4万枚 | Sony Records |
メンバー
Vocal,Guitar | 片岡健太 |
Drums,Percussion | 荒井智之 |
Guitar | 黒田隼之介 |
Keyboards | 小川貴之 |
sumika[camp session]1stミニアルバム。アナログ盤・配信のみ、CD発売は無い。sumika結成時からアコースティック編成でのライブ時は別名義sumika[camp session]を名乗っていた。今作がこの名義での初作品となったが、sumika[camp session]名義でのライブが特典映像として収録された事はあった。「知らない誰か」はライブで演奏していた未発売曲でライブ映像が収録された事はあったがスタジオ音源初収録。「春風」はリアレンジで3曲が書き下ろしの新曲となる。アナログ盤ではA面5曲、B面にインスト5曲という編成。
発売直前2月24日に前日23日に黒田隼之介が亡くなったと公式に発表された。死因は公表されていない。今作は制作完了しており予定通り発売されたものの今作を引っ提げて行う予定だった3月20,24,25日のビルボードライブ「『Sugar Salt Pepper Green』Release Party at Billboard Live」は中止、4月8,9,10日の3日間限定公開予定だった初のドキュメンタリー映画「『sumika』〜10th Anniversary THE MOVIE〜」は公開見合わせとなった。既に今作の取材も受けていたため、後に4人揃ってのインタビューが発売に合わせて予定通りに公開された。3月7日にはメンバーコメントも発表され、バンド継続の意志を伝えている。5月14日に控えている10周年記念の最大級のライブ「sumika 10th Anniversary Live 『Ten to Ten to 10』」に関しては中止にせず、チケット一般発売を3月18日から4月15日まで遅らせる措置が取られた(先行はとっくに販売済み)。
アコースティック編成の企画作品といった装いのミニアルバム的な1作。エレキギターを全く使わないというわけではなく普通に使っている曲もあるが、派手に鳴らしまくるのではなく抑えに徹し、ピアノやアコースティックギターを中心にしているという感じなので弾き語り的なイメージやドラマーがドラムではなく簡易なドラムセットやパーカッションになるようなアコースティックコーナー的なものよりはもう少し通常編成のバンドに近い感じか。『For.』では攻めの部分を見せていてようやく優等生ポップバンド然としただけではない一面も見せて幅を広げていたが、今作に関しては爽やかでポップで良メロなsumikaの王道イメージそのままなので刺激は少なめ。普通にいい曲が並んでいるという以上の印象にはなかなかなってこないが、10年続けてきての企画作品としてはこれはこれでありな1作でもあると思う。
アナログと配信限定でCD無しにしたいうのはどうなんだろう。高音質CD押しもハイレゾ押しもイマヒトツ効果は得られないまま近年はアナログブームに乗せて行こうというのがレコード会社のトレンドらしいが、sumikaのリスナーにアナログで聞きたいという層が多いとは思えないのだけど…。シングルCDでここのところ1万弱は出ているので、0.4万枚という売上だとシングルCD購入者の半分以下しかついてきていない。これで4400円なので同内容でCD出すよりは2倍近い価格となりこのくらいでも売れれば利益は上々なのかもしれないが…。
配信に関しては特に高音質で聞かせようという気も全くないらしく、これまでsumika名義と同様にハイレゾ配信は無く通常配信のみ。DLは基本的に圧縮のみ(e-onkyoでは未配信、OTOTOYには出しているが圧縮AACのみ)、ストリーミングでApple、AmazonがかろうじてCD相当の音源(AmazonではHD表記)といった具合。アナログ盤で出すことを前提にした今作はこれまでと異なるアナログ前提の音作りやマスタリングが行われているはずでアナログ盤をきちんとした環境で再生できれば暖かみのあるサウンドが堪能できる…はず。
印象度★★★☆☆
※今作はAmazon Musicのみで視聴したためレコード(ブックレット)を手に取っていません。