THE HIT PARADEU

No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲 備考
1 六本木心中 featuring LiSA 湯川れい子 NOBODY 松本孝弘,Yukihide "YT" Takiyama アン・ルイス(1984) 7/25先行配信
2 木蘭の涙 featuring GRe4N BOYZ 山田ひろし 柿沼清史 松本孝弘,Yukihide "YT" Takiyama スターダスト☆レビュー(1993)  
3 落陽 featuring TERU(GLAY) 岡本おさみ 吉田拓郎 松本孝弘,Yukihide "YT" Takiyama 吉田拓郎(1973)  
4 銃爪 featuring 稲葉浩志 世良公則 世良公則 松本孝弘,Yukihide "YT" Takiyama 世良公則&ツイスト(1978)  
5 Yes-No featuring 山本ピカソ(青いガーネット) 小田和正 小田和正 松本孝弘,Yukihide "YT" Takiyama オフコース(1980)  
6 ブルーライト・ヨコハマ featuring 倉木麻衣 橋本淳 筒美京平 松本孝弘,Yukihide "YT" Takiyama いしだあゆみ(1968) 6/15先行配信
7 白い冬 featuring KEISUKE(Z)、YUJIRO(Z) 工藤忠幸 山木康世 松本孝弘,寺地秀行 ふきのとう(1974)  
8 時の過ぎゆくままに featuring 上原大史(WANDS) 阿久悠 大野克夫 松本孝弘,Yukihide "YT" Takiyama 沢田研二(1975)  
9 傷だらけのローラ featuring 新浜レオン さいとう大三 馬飼野康二 松本孝弘,寺地秀行 西城秀樹(1974) 7/13先行配信
10 俺たちの勲章テーマ 松本隆 吉田拓郎 松本孝弘,Yukihide "YT" Takiyama トランザム(1975)「俺たちの勲章」 Instrumental
松本隆が作詞したのは歌詞ありVer.の「あゝ青春」

 

数量限定生産盤/初回盤Blu-ray
Tak Matsumoto Tour 2024 -Here Comes the Bluesman- at Billboard Live TOKYO
No タイトル 備考
1 俺たちの勲章テーマ Instrumental トランザムのカバー 発売前披露
2 ブルーライト・ヨコハマ featuring 倉木麻衣 いしだあゆみのカバー ゲスト:倉木麻衣 発売前披露
3 傷だらけのローラ featuring 新浜レオン 西城秀樹のカバー ゲスト:新浜レオン 発売前披露
4 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ ダウン・タウン・ブギウギ・バンドのカバー 6thアルバム『THE HIT PARADE』収録曲

リリースデータ

2024年8月28日 初登場7位 売上2.9万枚 Produced by TAK MATSUMOTO VERMILLION RECORDS

TAK MATSUMOTO13thアルバム。B'zギタリスト松本孝弘4年ぶりのソロアルバム。2003年の邦楽カバーアルバム『THE HIT PARADE』の20年9ヵ月ぶりとなる第2弾。1曲ずつゲストボーカルを招いた9曲+ゲスト無しインスト1曲の全10曲。前作はビーイングGIZA所属・関係者のみだったが(Fayrayのみ外部だがビーイングがプロデュースしていた)、今作では冒頭3組(LiSA、GRe4N BOYZ(元GReeeeN)、TERU)は外部("courtesy of"表記)、残り6組はB ZONE(ビーイングの現名称)所属・関係者となっている。前作参加者のほとんどが引退/離脱しているため、連続参加は稲葉浩志、倉木麻衣の2組のみとなった。

GARNET CROWのトリビュートバンドという触れ込みで登場した"青いガーネット"長戸大幸プロデュースバンドを銘打っている"Z"まだ正式デビュー前(青いガーネットは公式サイトも無くXとインスタのSNS稼働のみで両者ともB ZONEの所属アーティスト一覧にも掲載されていない)、今作が初CDどころか初音源となる。「俺たちの勲章テーマ」は元々歌詞のないサウンドトラックとして発売されたインストナンバー(演奏はトランザム)だったが、松本隆による歌詞がつけられたトランザム名義のシングル「あゝ青春」として1ヶ月後に発売された。今作は「あゝ青春」ではなく、インストの「俺たちの勲章」を「俺たちの勲章テーマ」としてインストでカバーしており、松本隆の歌詞は歌われず記載もされていないが何故か作詞に松本隆とクレジットされている。

数量限定生産盤7インチアナログサイズジャケット仕様、オリジナルポスター封入、「Tak Matsumoto Tour 2024 -Here Comes the Bluesman- at Billboard Live TOKYO」から4曲のライブ映像を収録したBlu-ray付。4950円。
初回限定盤数量限定生産盤と同内容のBlu-ray付。スリーブケース付の通常の2枚組プラケース仕様。4400円でジャケットサイズとポスターの分だけこちらの方が価格が抑えられている。
通常盤はCDのみ。3520円。

デビュー前新人までねじ込んでいる事から人選には長戸大幸の権限というか強い要望があったものと思われるが、今の長戸氏なら「六本木心中」のカバーを坂井泉水がオーディションで歌った音源を使って再コラボ!とか本気でお願いしそうだったがさすがにそれはなかった。また即終了になった小松未歩カバーの花リナ三枝夕夏 IN dbのトリビュートのようなことをやろうとしてdb加入即破棄からそのまま消えたBARNZなど過去の所属アーティストのトリビュート/カバーをどこかから連れてきた新人にやらせて頓挫する例が2件続いているだけに今後本当にデビューするかも不透明なGARNET CROWトリビュートの青いガーネットを参加させて、SARD UNDERGROUNDの参加が無いというのは意外だった。

選曲の傾向は前作を踏襲しているが、作風はガラッと変わり、打ち込み主体で2003年当時のサウンドに変換していた前作に対して今作は生音主体で原曲準拠の再現的なアレンジとなっていてオリジナルの雰囲気を丁寧に2024年現在に蘇らせているような印象。ギターが前作ほど前に出ていない感じはあるけど、これは単純に前作がほぼTAKのギターと徳永暁人のベース&プログラミングのみのアレンジだったのでギターが相対的に目立っていた事と、今作では昭和臭の強いブラスサウンドやストリングスも導入してしっかり再現しているせいだろう。ブラスやストリングスが鳴り響くと物凄い昭和感。前作でこれらストリングスやブラスのザ・昭和なアレンジを排したのはこれを前作の頃にやってもカビの生えた古すぎるサウンドに感じられ時代にマッチしなかったためだろう。懐古の色合いが強くなった2024年現在は古き良き遠い時代のサウンドとして受け止められる土壌が整っていて自然と聞けるリスナーが多いんじゃないだろうか。そして今2003年特有のサウンド全開である前作を聞くと逆になんでこんな味気なく改変したんだろ…と思うのではないか。普遍的なサウンドって難しい。

という事で知っている人も知らない人も昭和にタイムスリップして古き良き時代の歌謡曲の良さに浸る事が出来る1作。10曲は少し物足りないが1曲1曲が濃いので満足度は高い。ビーイング(B ZONE)色が前作よりも大幅に薄れた感もあるが、実際には4〜9までは所属者。冒頭3曲で外部ミュージシャンを並べて印象付けているのと、GIZA単位で追いかけていたようなリスナー層がGIZA衰退とともに散会して、所属作家の曲提供で回すスタイルもほとんどしなくなってビーイング(B ZONE)自体の集団のイメージが薄まったのもあって、特定の集団に所属している人たちは参加しているというような感じは無くなっている。

初回盤Blu-ray
「Tak Matsumoto Tour 2024 -Here Comes the Bluesman-」は5月にBLUE NOTE TOKYO、Billboard Live TOKYO、Billboard Live OSAKA、豊中市立文化芸術センター大ホールで2日間ずつ開催され、豊中市立文化芸術センター以外は1日2公演だった。今作には5月15,16日のBillboard Live TOKYO公演が収録されているが、4公演のうちどの公演かは明記されていない。「俺たちの勲章テーマ」を演奏したのは2日間の2公演目のみ、倉木麻衣が登場したのは5月16日の1,2公演目両方、新浜レオンが登場したのは5月15日の1公演目のみ、「のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を演奏したのは2日間の1公演目のみとされている。

先行して披露していた3曲とある意味で伝説でもある前作収録のTAKがメインボーカル(というか語り)をやる「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」再び。当時のCD音源は2003年当時特有の打ち込みサウンドだったので、生バンド演奏である「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」もまた新鮮。今作を引っ提げてのツアーは無く、TMGの活動へ移行するようなので、このライブは貴重な記録になるのかもしれない。

B0D9B3ZHB1数量生産限定盤  B0D99MSBY8初回限定盤  B0D99V18PR通常盤 

印象度★★★★☆

2024.10.19更新

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