BREAK MY SILENCE

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 ジェネレーションY 高橋優 高橋優 高橋優  
2 (Where's)THE SILENT MAJORITY? 高橋優 高橋優 BRAHMAN、高橋優 8thシングル 最高12位 売上0.7万枚
3 陽はまた昇る 高橋優 高橋優 浅田信一 7thシングル 最高18位 売上1.0万枚
4 人見知りベイベー 高橋優 高橋優 浅田信一  
5 空気 高橋優 高橋優 浅田信一  
6 CANDY 高橋優 高橋優 浅田信一、高橋優  
7 スペアキー 高橋優 高橋優 高橋優  
8 高橋優 高橋優 高橋優  
9 泣く子はいねが? 高橋優 高橋優 浅田信一  
10 同じ空の下 高橋優 高橋優 浅田信一、高橋優 9thシングル 最高15位 売上0.8万枚
11 涙の温度 高橋優 高橋優 十川ともじ  

Strings Arranged by 十川ともじ(5)

初回限定
ボツ曲大全集@
No タイトル 作詞 作曲 編曲
1 傍観悲観者 高橋優 高橋優 高橋優
2 足フェチ 高橋優 高橋優 高橋優
3 ブランク 高橋優 高橋優 高橋優
4 テレビを見ながら 高橋優 高橋優 高橋優

リリースデータ

2013年7月10日 初登場9位 売上1.8万枚 Produced by 箭内道彦
Sound Produced by 浅田信一
ワーナー

高橋優3rdアルバム。12年12月のミニアルバム『僕らの平成ロックンロールA』を挟んで、2ndアルバム『この声』から1年4ヵ月でのリリース。シングル3作を収録。プロデューサーや制作陣は変わっていないが、本人のアレンジ参加が増加。さらにCDではあまり弾いていなかったアコースティックギターも今作では3〜5以外の8曲で自ら弾いている。初回盤には諸々の事情でボツとなった楽曲4曲を収録した『ボツ曲大全集@』CDが付属する。こちらは高橋優本人の曲解説とスタッフによるボツ理由も歌詞カードに記載されている。メジャー以降のアルバムで初回盤がDVD付ではないのは初。

"変化ではない、表出したのだ。"というキャッチがついているが、今作の中で最も古い発表である「陽はまた昇る」から明らかに高橋優は本来の色を表にも出していくようになった。自身のアレンジや演奏の比率も著しく上昇しているので、プロデューサーが1歩引いてより本人の意志を尊重するような形になったのかもしれない。とにかく不自然だったA面だけ売れ線ストリングスを止め、シングルでも今までのC/Wやアルバムと変わらない部分を打ち出すようになった。シングルA面だけ聞いていると確かに「陽はまた昇る」から大きな変化を遂げたように見えるだろう。だがC/Wやアルバム曲を聞いていたリスナーにしてみれば確かに表出という表現がふさわしいと感じるはず。今までの高橋優はあまりに無難な面だけを表に出し過ぎていた。無理に飾る事を止めにした今作はより高橋優というシンガーソングライターがどういう奴なのかがよく分かる1作になったと思う。自身が小学生時代にいじめられていた実体験をそのまま歌にしたという「CANDY」、東北出身者である部分を前面に打ち出した「泣く子はいねが?」などは今までよりもさらに自己をさらけ出してきたような曲だ。自身の強さも弱さも隠さずに見せる事で社会風刺の曲も希望の曲もそれぞれが力強さを増す。個人的には今まで以上に高橋優というシンガーに対しては共感とはまた違う"信頼"できる奴だなと思った。こんなに全力でぶつかってくるようなアルバムは今まで聞いたことが無い。名盤。

ボツ曲集は4曲とも弾き語り。ほとんどストーカーみたいな曲、下心、曲が書けない心境、TVを見て壇蜜、柳場敏郎、佐々木希に会ったことも無いのにエールを送るといった感じでその時思った事をそのまま歌にした感がさらに強い曲たち。リアルタイムシンガーソングライターというキャッチがより鮮明に感じられる。ラジカセで録音したようないかにも"デモ"という音質になっているので、自宅で作ったデモなのかとも思ったが、クレジットをよく見ると録音はアルバム本編と同じスタジオで行われており、録音ミックスを担当したのもアルバム本編と同じ本職のエンジニア。90年代ならまだしも2013年にもなった現代では個人レベルでさえもっとクリアな音で録音できるはず。エンジニアが意図的に"デモっぽい"質感に仕立てたのだろうか?

B00CRBF4IS初回盤DVD付  B00CRBF4II通常盤

印象度★★★★★

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